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『あしかび全集』和田重正 -職員オススメ本-




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皆さん、おはようございます(御挨拶をしたくなりました)。
いつもご覧いただき、誠に有難うございます。

さて、こちらでも何度かお話させていただいていますが、弊所の季刊『禅文化』にも何度か寄稿いただきました松田高志先生(私の卒業大学のゼミ教授です)には、大学を卒業してからも2ヶ月に1度、大学でゼミを続けていただいています。
さらに、ゼミ生だけではもったいない!と、京都の友人仲間にもその和を広げたいという思いから、先生におこしいただき、京都でもゼミを開催しています。ゼミと言っても、先生のご著書や、先生がコピーしてきてくださるプリントを読んで、皆で意見を出し合いお話をする会です。

そんなゼミで先日、松田先生が人生において大きな影響を受けた和田重正先生の『あしかび全集』第五巻「あとがき」の文章を拝読しました。

 実際、自己中心的な人生観や近視眼的な価値観に立って、幸せを求めて奮励努力し、一生を徒費する人が何と多いことか。人生観の基盤に誤りがあれば、もがけばもがくほど、努力すればするほどその人は不幸に陥って行くことは、われわれが目のあたりに、無数の実例を見ている通りであります。まことに恐ろしいことです。  私の人生観の骨子は、本文中でご覧の通り、「ケチな根性」という見せかけの自分に騙されないで、真心という全宇宙的基盤から催されて来る力に素直に従って生きるのが一番安心で、一番賢く、一番幸せなのだ、ということです。  それから、もう一つ重要なことがあります。すべての“ものごと”を固定させようとしたり、固定したものと看做(みな)したりしないことです。現在の学校教育とそれに支配される家庭での教育はほとんど、子どもの生活と思考を枠にはめ、固定させることを仕事としていますが、それは決して若者を幸せにする道ではないと私は信じています。

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by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)