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季刊『禅文化』217号発刊




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季刊『禅文化』217号が7月25日に発刊されました。

一読者でもある職員Kの今回の注目記事は、2月に開催されました第6回臨黄教化研究会での基調講演録。
JT生命誌研究館館長の中村桂子先生に、「“生きている”を見つめ“生きる”を考える」と題してお話いただいたものです。
私もこの研究会のお手伝いの傍ら拝聴していましたが、中村先生のような一つの道を極めた方が仰る「私達は何も知らないんです。わかっている事なんてほんの少しの事なんです」というお言葉にいたく心打たれました。
人間、全てをわかったようなつもりになって驕ってはいけないなぁと思ったものです。

小さな生き物達が“ひたすらに、よく、巧みに、わきまえて”生きる姿、古代インドの宇宙観、四季折々の生命が数多く描写されている『源氏物語』、宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』の発想を得たという堤中納言物語の中の『虫愛づる姫君』など、様々なお話から、“生きる”とは?!を考えさせられる、非常に興味深い内容となっています。

また、今回スペシャルな記事の1つに、福井謙一先生の奥様、福井友榮さんによる「朋あり、遠方より来たる」があります。福井先生と同時にノーベル賞を受賞されたロアルド・ホフマン氏の来京に際しての心の交流、千家十職の樂家を訪れ、日本文化の真髄に触れられた際の事など、非常に印象深く心温まる記事となっています。

グラビアの、巣松翁蔵「禅林墨蹟 東嶺・遂翁・卓洲」や、いっぷく拝見の墨蹟などもお楽しみいただけるかと存じます。

他にも色々と詳しくご紹介したいのですが、下記もくじにて……。
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by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)