蛍とぶ




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今頃、螢の出る名所では、どこもホタル祭と称して、大にぎわいのことだろう。
私が子供の頃には自坊の庭に蛍が飛んでいたのを、おいかけていた記憶が鮮明にある。
高度経済成長とともに、自坊のあたりの里川にも、富栄養化した家庭の排水が流れ込み、めだかも姿を消し、蛍も見えなくなってしまった。

それが、うれしいことに、ここ数年、一気に蛍が戻ってきたのだ。
どうやら田舎にも下水が整備されて、家庭廃水が里川に流れ込まなくなったためだろう。
裏の小川は、夕方から舞い始める蛍を見るために、近所の子供たちも集まってくる。
でもじつは、その子供たちより大人の方が喜んでいるのがよくわかる。
そういえば、この川には最近、つがいのカワセミも飛んで来るのだ。

田舎とはいえ、近くをJRの東海道本線が通っているところで、僻村といったわけではない。
お国は安定しない政府内閣で、ドタバタしているが、夜に蛍をみてゆったりした気分になるのは悪くない。

by admin  at 07:30
コメント
  1. 素敵ですね~
    蛍の乱舞、、、
    私の田舎でも最近、、、また蛍が飛ぶようになりました。子供の時に母が牛乳瓶にススキの葉をさして
    蛍を入れてくれていたのを思い出しました。。。。。
    ほっとしますね。

    by マリー  2010年6月16日 10:34
  2. マリーさん、いつもありがとうございます。

    昔はホントに一杯飛んでいたので、牛乳瓶に入れたりして楽しんだものですが、今は数少ないですし、蛍の命もホントに短いですから、独り占めするのは申し訳ない気がしますね。
    時代のせいで、かえって命を大切に考えるようになったのかもしれません。
    さて、最近、自坊近くの、ゴミの不法投棄場所になってしまっていた所を、昔のように湧き水の豊かな蛍の飛ぶところに戻そうと、老若がこぞってボランティアで整備しているところがあります。私もそこに参加しているので、また今度、ちょっとブログに紹介してみようと思っています。

    by 禅文化研究所  2010年6月16日 10:55
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