Dec 24
2009
ボルゲーゼ美術館展 -京都国立近代美術館-
12月27日まで開催の、ボルゲーゼ美術館展へと足を運びました。
この“ボルゲーゼ”というのが、地名なのか名前なのかお恥ずかしながら何も知らぬままにでかけました。
この“ボルゲーゼ”というのは、枢機卿やローマ教皇をも輩出したイタリア名門貴族だそうです。
今回は、カラヴァッジョやベルニーニのパトロンであった枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼ(1576年-1633年)が集めたコレクションのうち、ルネサンスからバロックへの変遷を観る事ができる展観となっていました。
それにしましても、やはり西洋絵画は、キリスト教・聖書がある程度わかっていないとその絵を理解することは難しい事を痛感しました。
一番に感動したのは、ありがちかもしれませんが、伊達政宗の派遣した慶長遣欧使節・支倉常長の肖像(西洋絵画で描かれた日本人の肖像としては最古のものらしいです)でした。
堂々として気品溢れる面持ちは、西欧の貴族にひけを取らぬ立派さ。
衣装はさすがに伊達政宗の家臣だけあって、その当時の日本では異端な物なのかもしれませんが、職人の細かい仕事にて贅をこらした物と見受けられ、美しく斬新なものでした。
当時の日本の武士の気概をそこに観た感があり、日本人である事を誇らしく思えるような絵なのでした。
by admin at 07:30
ボルゲーゼ!
その華麗な響きだけでもう、うっとりです。過去3回ローマに行きましたが、そのたびに運悪くボルゲーゼ美術館は休館で、涙を呑んでおりました。このたび、やっとやっとの初対面です。まもなく東京で開催、指折り数えて待機中です。
学生時代はヨーロッパ文化を専攻しておりましたが、今年は妙心寺展はじめ、日本美術の展覧会ばかり行きました。こちらのブログでも、たくさん美術展や書画をご紹介してくださって、ありがとうございました。大変勉強になりました。
それにしても今年は不思議にシンクロした「阿修羅イヤー」でした。春に興福寺の阿修羅像を東京で拝見することができ、秋には玄侑宗久師の新作小説『阿修羅』を拝読し、そして今月には漫画家の萩尾望都原画展で、昔夢中になった少女の姿の「あしゅらおう」に再会いたしました。
おかげさまで楽しい一年でした。
どうぞ皆様、くれぐれもお体をお大切に、佳いお年をお迎えくださいませ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
カピパラさん
いつもコメント有難うございます。
そういえばカピパラさんはこちらの分野、お詳しいんでしたね!!!
私ももっと勉強してからイタリアには是非行ってみたいと思っています。あの白亜のボルゲーゼ美術館(建物)も美しいですねぇ。
また色々と我々にもご教授下さいませ。
カピパラさんも、どうかお風邪など召されませんよう、佳いお年をお迎え下さいませ。
本年は本当にありがとうございました。
来年も宜しくお願い申し上げます。