Oct 16
2009
宇治茶まつり

10月4日、晴れ渡る空のもと、名水汲み上げの儀に始まった毎年恒例の宇治茶まつり。
今年は最も尊敬する茶人、堀内宗心宗匠がお献茶をされるとの事ででかけてきました。
この宇治茶まつり、中国から茶の種を持ち帰った栄西禅師(ようさいぜんじ)と、栂尾でその茶の種を栽培した明恵上人(みょうえしょうにん)、そして千利休の3人の茶祖・茶道の先覚者の霊を祀り、茶を献じます。また併せて、茶の史跡保存と宇治茶の振興を図るために、毎年10月上旬に宇治橋周辺で行なわれるお祭です。


献茶は堀内宗心宗匠、その後の法要は建仁寺から管長・小堀泰巌老師らがお見えになり、曹洞宗興聖寺(こうしょうじ)にて執り行なわれます。
献茶式でいつも思うのは、非常に無礼な茶人の多い事です。家元や宗匠方のお献茶が終われば、いそいそと茶席へでかけてしまいます。お点前さへ拝見すれば、そのあとの法要は自分達には関係ない…とでもいうように……。これは3人の先駆者にも、宗匠方にも、老師方にも非常に失礼な事です。
何の為の献茶か改めて考えるべきだといつも思いながらも、所詮人間とはそういうものなのかもな…とも思ったり、半ば諦めの境地で興ざめなお茶人さん達を見ています。

うかうかと 暮らすようでも 瓢邁桙フ 胸のあたりに しめくくりあり『大綱遺詠』瓢画賛写 堀内宗心宗匠
と不満ばかり書いてしまいましたが、それもこれも自分次第。
献茶で先人に感謝し、茶会で亭主の心を感じ、季節の道具や菓子、そして一服いただくお茶で清められ、やはり茶の湯とは人生にとってなくてはならないものだなぁ……としみじみ思うのでした。

by admin at 07:30
お茶の世界もまた奥が深いですね。・・
この明惠上人とは、「高山寺・石水院」にある木の上で
瞑想をされている方でしょうか?
今年、8月に見てまいりました。
「鳥獣戯画」の複製のある山寺でした。
マリーさんこんにちは。
いつもありがとうございます。
まさにその、栂尾高山寺の明惠上人ですよ。
私もあの軸が大好きで、たまに高山寺をお参りします。少し登った所に、今でも茶畑がありますよ!
こんばんは。
春にコメントをしました札幌の者です。
その節はご丁寧に解説していただき ありがとうございました。
実は 9月と今月の初めに京都に行きました・・
8月に 最初に茶道を習いました先生が亡くなり、色々な思いになってまた 京都の町を歩きたくなりました。
9月は宇治に行き散策し 間接的な繋がりがある 猿丸神社にお参りしました。
今月は 初めて表千家のある家元の不審庵の所に行きました。外観を見るだけしか出来ませんが・・
そして 西国のお寺を4ヶ所巡りました。
六角堂は夕暮れに行ったのでなお感じたのでしょうか? とっても感動しました。
今回は納経帖を購入しました、、やはり全部お参りしたいです。
帰ってきてから また茶道を再開したくなりまた 習い始めました。
新茶の時期の、壷飾りというお稽古をしました。
ちょうど宇治のお茶の題でしたから コメントしました。
セーヤンさん
ご無沙汰致しております。お元気なご様子で何よりです。
“道”のつく日本の稽古事は、本当に我々の精神、心と深く繋がり、関わっていますね。どれだけ人生に大きな影響を与えているか、はかり知れません。
最初に茶道を習われた“師”を失われたとの事、心よりお悔やみ申し上げます。私にとっての大事な師匠も、祖父母や両親のような年齢で、一体この師匠達が私の前からいなくなったらどうすれば良いのだろう…と、しても仕方ない想像をしたりする事が時にあります。
とある老師にお聞きした所、「その時のあなたの感情を他の誰かや何かがとって変わってくれる事は無い」といわれ、はっとしました。自分でその時その時を受け入れて、今を生きるしか無いのだと思いました。
セーヤンさんも、色々な思いを抱かれ、京の町を歩かれたご様子。お便り、有難うございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。