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弥彦神社 その1 -新潟-




弥彦神社の鳥居

良寛さんの五合庵のある山続きに、弥彦山という山があり、そのふもとに越後国一宮の弥彦神社(いやひこじんじゃ)がある。地名は「やひこ」と呼ばれるので、通常は「やひこじんじゃ」とよばれるが、古くは「おやひこさま」と呼ばれていたという。
越後の国の開拓神・伊夜彦神(天香山命)をお祀りしている。

古来は万葉集に、
「伊夜比古おのれ神さび 青雲のたなびく日すら 小雨そぼ降る」
「伊夜比古 神の麓に今日らもか 鹿の伏すらむ皮衣きて 角つきながら」
という歌が残されている古い神社である。

御手洗の川

鳥居をくぐると、清涼な流れの御手洗の川があり、杉の大木に覆われた参道を歩く。
一旦左に曲がるところに社務所があるが、その近くに椎(しい)の御神木があり、その前に良寛禅師の「御神木讃歌」というものが掲示されていた。

 御神木讃歌
 伊夜比古の 神のみ前の
 椎の木は  幾世経ぬらむ
 神世より  斯くしあるらし
 上つ枝は  照る日を隠し
 中つ枝は  雲を遮ぎり
 下つ枝は  甍にかかり
 久方の   霜はおけども 
 永久に   風は吹けども
 永久に   神の御世より
 斯くしこそ ありにけらしも
 伊夜比古の 神のみ前に
 立てる椎の木

良寛さんの頃には、こんなに枯れてなく、まだ青々とした葉をつけていたようすが、歌に表われている。

椎の御神木

さらに参道を進み本殿へと向かう。後方に弥彦山を控え、それが借景となって美しい本殿だ。平日だったこともあるので、社殿に参詣している人は比較的少なかったので、こんな無人の本殿にお参りすることができた。
こういう歴史ある神社にお参りすると、やはりお寺とは違う神々しさを感じ、神妙な気持ちになる。

弥彦神社・本殿
by admin  at 07:30
コメント
  1. 弥彦神社の写真がとても綺麗だったので覗かせていただきました。
    先月、弥彦神社を訪れた際に時間がなく写真を撮ることができなかったのですがこの鳥居の写真を使ってもよろしいでしょうか?

    よろしくお願い致します。

    by たか  2014年11月20日 11:05
  2. たかさま。コメントをありがとうございます。
    写真は何に使用されるおつもりでしょうか。個人のブログなどでご利用されるだけでしたら、結構ですが、印刷物などに使われるようでしたら、改めてお知らせ下さい。
    よろしくお願いいたします。(N)

    by 禅文化研究所  2014年11月20日 11:14
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