亀は万年の寿




自坊のお施餓鬼荘厳

お盆の間、小さな自坊の境内にも沢山の方々がお参りになる。
檀家のほとんどが近隣の方だが、中には遠方からお参りにこられる方もおられ、約3時間にわたる施餓鬼は、自坊の法要の中で一番にぎやかなものだ。
今年はとても涼しい風が吹いてくれたおかげで、汗だくにはならずに気持ちよく法要をさせてもらえた。
お供えにあった野菜がユニークな形だったので、こんなふうに並べてみたらおもしろい組み合わせができた。

変わった形の野菜

夕方、墓経を終えて、ようやくひっそりした境内を歩いていると、玉砂利の上に黒い大きな塊が……。

産卵中の石亀

弁天堂のある池に住んでいる石亀が産卵しているのである。後ろ足で上手に砂をかきわけて、深い穴を掘り、そこに産卵するのである。

親亀が何匹いるのか、普段は姿を見せないのであまりわからないが、今頃の時期になると、境内にポコポコと穴があき、産卵した跡を見つけることができるし、運がいいと、こうして、産卵しているのを見かけることもある。

境内で生まれた子亀

翌朝、境内で姪っ子たちが賑やかにしているので、見に行ってみたところ、今度は子亀がいるではないか。
もちろん夕べの産卵で生まれたものではないのだろうけど、タイミングよく、子亀まで見つけてしまった。

亀は万年の命がある吉兆のしるしといわれるが、お盆にいいしるしに出会うことができた次第。

by admin  at 07:30
コメント
  1. 本堂正面に掛かっている扁額、「大・・門」に見えますが、「大道無門」でしょうか。どなたが書かれたものか。お時間有りましたら教えて下さい。本堂の顔でもあるので(本尊は「本堂の心」)、正面からの写真があれば嬉しい。

    by 藤田 吉秋  2009年8月26日 08:13
  2. 藤田様
    コメントをいただき、ありがとうございます。
    この書は南禅寺の寒松軒・柴山全慶老師の書です。
    正面からの写真を撮影して、後日、メールでお送りいたします。

    by 禅文化研究所  2009年8月26日 08:40
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