トップページ » 2009年4月 9日

図書の寄贈を受けました



寄贈された書籍

去る3月上旬に、妙心寺山内天祥院閑栖、釈浩堂師より図書の寄贈を受けました。主に和装本で25点131冊、内容は四書五経などの古典類が多数を占めています。また、今回ご寄贈いただいた図書には、釈師の学問の師である加藤恭道師(1881~1940)の旧蔵本も数点含まれています。

釈師は『晦堂集』(大心院、昭和16年)の編者として名前を載せておられますが、ご自身が専修学院に入学されてから加藤師が亡くなるまでの、約20年の長きにわたって親炙されていたとのことです。

加藤師は、大正より昭和初期にかけての臨済宗門を代表する学僧であり、妙心寺派普通学林中学部を卒業して、相国寺の橋本獨山老師の鉗鎚を喫し、また寺西乾山氏に師事して漢学を修め、宗旨に明るく且つ文字の使い方に練達した、詩偈の権威として認識されていたとのことです。同時代には、小畠文鼎師が相国寺長得院におられ、当時の宗学の双璧として、荻須純道師に言わせると、「『五山に小畠、妙心に加藤』とは何人と雖も異口同音に讃えた」方だったとのことです。

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by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)