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お大師さん

お大師さん

「今日はお大師さんの日やからお参りに行って来たわ」。
「あ~、そういえば21日か今日は……人多かったやろねぇ」。

我が家で普通に交わされる毎月の会話です。弘法大師空海の命日が3月21日である事にちなんで、毎月21日はお大師さんの日。家の宗派は関係なくお参りします。
私の実家あたりでは、西宮市の甲山(かぶとやま)大師さんか、宝塚市の清荒神さんへのお参りが常です。

さて、京都に住む私がいつも何気なく通っていて、「お堂があるなぁ……」くらいにしか思っていなかった場所。21日にそこを通ると、いつも閉ざされているお堂の扉が開かれていました。
「あ!今日何日だ? 21日!お大師さんを祀っているお堂だったのか……(感激)」と、自転車を引き返してお参り。
番をしていたおばあさんは「皆さんここいらに住む人は、21日に参らはりますぇ」と。
毎日通っているようななんでもない道にも、新しく嬉しい発見があるのが京都だなぁ……と、この歴史深い土地にいよいよ愛着がわくのでした。
明日は21日、東寺の弘法さんはいろいろな古い物を扱う店でにぎわいます。
梅見に京都へ来られる方は、東寺へのお参りもおもしろいですよ!

*本日は、臨済宗大本山向嶽寺(山梨県)の開山忌の日です。

by admin  at 08:30
コメント
  1. はじめまして、 
    突然失礼致します
     私は京都が好きな札幌に住んでいる者です、
    こちらのブログを拝見しましたら、書きたくなりまして、、、。  
    本日 教育テレビの(こころの時代)に何気なくスイッチが行きよくよく見ましたら、相国寺の管長さんが出ておられました、とても良い話をされていて こちらもホロリとなりました、 

    偶然なのですが、西国三十三ヵ所の御詠歌のビデオを見終わった所だったのです、
     
    私は茶道をしていましたので、やはり禅の教えは心の支えになっているので、有馬管長様の(人間本来無一物)のお言葉は 染み入りました。

    現在は、高野山金剛流の御詠歌を、亡き祖母、父、嫁ぎ先のご先祖様に、届くように習い始めています、

    by セーヤン  2009年3月16日 00:02
  2. セーヤンさん、コメントありがとうございます。

    このブログは、禅文化研究所の職員が様々な事を好きに書いているブログですが、京都の事や茶道の事、禅のお話など、セーヤンさんがご関心を持たれている内容も多々ございますので、また見にいらして下さいね!

    ちなみに、有馬管長のDVDもうちから出しています。これは臨済宗・黄檗宗各派の老師へのインタビューをDVD化したものです。機会がございましたら是非ご覧いただきたいものです。宜しくお願い致します。
    >http://shop.rinnou.net/shop/A125/QSgyt6ZbX/syolist/020

    子孫によってしっかりと供養してもらえるご先祖様方は幸せだと思います。是非お続けになって下さい。
    今後とも宜しくお願い致します。

    by 禅文化研究所  2009年3月16日 09:22
  3. こんにちは
    先日はありがとうございました。

    4日から6日まで 京都、吉野方面に行きました、桜のシーズンは初めてなので、噂になっている凄い人の多さは どうだろうか?、、、実際目にすると本当に大混雑でしたね、、、大谷本廟に実家の納骨していますので、供養に行き、八坂神社、神泉苑、護王神社、金峯山寺、吉水神社の桜を堪能してきました、、素晴らしいですね、京都に住みたいくらいです。
    ところで、質問があるのです、私は表千家の同門会の者で、10年程習っておりましたが、歴史的なことは全く教わってはいなくて、、、たぶんこういうことは自ら勉強しなくてはならないのでしょうね、

    お恥ずかしいのですが、茶道、華道、書道、、、その他、道のつく習い事は、神仏に皆繋がりがあると聞いた事があります、、
    知り合いが、京都や、茶道(されている)は好きだが、信仰や、仏教は嫌いで、否定していると言いました、、ということはそのことを知らないで、言ってるのかもしれませんね、、
    私もこの点はどんなのか、知りたいのですが、よろしければ教えて下さい。

    by セーヤン  2009年4月 8日 09:43
  4. こんにちは。
    ご丁寧にお便りありがとうございます。
    奈良と京都。古き都の春を堪能されたようで何よりでした。
    春と秋は場所によってはものすごい人人人ですが、ひっそりとした所などもまだまだあって、年々新たな発見があるのが古き都の良い所だと思っています。

    さて、日本の“道”のお稽古についてですが…。
    茶道を少しでも習っていれば、どなたでも、茶室の床には必ずと言ってよいほど禅語のお軸が掛けられているのをご覧になっているかと存じます。
    茶の宗匠方が参禅されていた事実も、お稽古をしてお勉強していれば、おのずと知るところかと存じます。
    ご友人がどのような思いがおありになって、信仰や仏教が嫌いとおっしゃるのか私にはわかりませんが、お稽古を続けておられるのであれば、茶道と禅に深い関わりがある事は御存知なのではないでしょうか?
    それでも、お稽古事として習う茶道と、信仰や仏教とはどうしても別物としてお考えになられる理由が、その方にはあるのかもしれません。
    “道”のお稽古には、各々に付き合い方があると私は考えています。深い精神性を求める方もいらっしゃれば、ただただ楽しみとして習っている方もいらっしゃるでしょう。
    私は根底に禅あっての茶だと思っています。

    書道に関しては私も詳しくありませんが、華道でも、生け花の根源とも言える池坊は、元来、京都の六角堂のご本尊に花を供えるところから始まっていますので、もちろん仏教と関係していると言えると思います。
    ご解答になっておりますでしょうか?

    最後に、弊書の出版物で、表千家堀内宗心宗匠著『歩々清風』に、花園大学阿部浩三学長の書かれた「まえがき」より、私が大好きな一文をご紹介しておきます。

    「伝統の継承、文化の継承というのは、先人先達の生き様やそのあとを、そして熱意を丸ごと感じとって、実はこちらの方がひたすらに習い、ひたすらにひたすらに求め続けていって、はじめて伝わっていくものではないのでしょうか」

    堀内宗心著 『歩々清風』
    >http://shop.rinnou.net/shop/A125/QSgyt6ZbX/syoinfo/592

    by 禅文化研究所  2009年4月 8日 10:51
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