Feb 03
2009
上野伊三郎+リチ コレクション展 -京都国立近代美術館-
町でみかけたポスターの、色鮮やかな独特の表現に惹かれ、京都国立近代美術館へでかけました。
自分の好きな分野の美術館ばかりにでかけていると、偏りが出てきてしまい、なかなか他の世界に出会うきっかけを無くしかけますが、こちらの美術館での展観はいつも新しい世界へのいざないとなる為注目しています。
今回も、京都とは縁深いこの夫婦であるにも関わらず、分野が違う?私のアンテナには今まで全くひっかかってこなかったもので、二人の仕事を拝見するのは初めてでした。
日本人の表現とは違う独特の感性に、ファンタジーの世界に、心弾みながら歩みを進めていました。
日本の七宝の技術と、カラフルなリチさんの下絵が出会い、作られた飾り箱。見る者の心を彼女の世界へとひきこむようで、目がくぎづけでした。
以前アメリカを旅した時に、あまり日本では見かけない色をビルの塗装などにも使うのだなぁと思い尋ねてみると、知り合いが「色の見え方は、人種(目の色)によって若干違うから、そういった所も違ってくるんだよ」という話をしていました。
今回、ポスターを見て「お?!この色づかいは?!」と思ったのも、そのあたりが関係するのでしょうか。日本人の発想ではなかなか生まれない色使いに思えました。
帯にしても面白いのになぁ…というような意匠もあり、色々な想像をふくらませる事のできるこの展観、今週末(8日)までです。是非おでかけになってみてください。
二人についての詳しくは、美術館のHPにてどうぞ。
『上野伊三郎+リチ コレクション展 ~ウィーンから京都へ、建築から工芸へ~』
2月8日(日)まで!
by admin at 07:30
同じく、ポスターを見て敷き込まれるように、美術館に行きました。
+リチと書かれたポスターではありましたが、×リチのような気がしました。すばらしくて、会期中にもう一度行くつもりです。
キュートで、美しい作品は、七宝というものの魅力が最大に引き出されていたと思います。
anyany様
こんにちは。コメントありがとうございます。
本当に、町でみかけてもあのポスターは目をひきますね!
「×リチ」とは、言い得て妙!だと思いました。
飾り箱は、本当にリチさんの色の表現と、七宝の艶やかな質感と鮮やかな色が見事にマッチしていましたね!
専門の方や、勉強されている方にとっては、伊三郎さんの建築の図面?設計図?などはとても面白いものなのでしょうが、門外漢の私には???でして、どちらかというとリチさんのお仕事に惹かれた今回の展観でした。
自分勝手な美術館博物館の展観感想ですが、色々と書いていますので、また遊びにいらしてください。