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japan蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき- -京都国立博物館-

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12月7日まで京都国立博物館で開催されている、japan蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき-の展観を訪れました。
今回のポスター、「マリー・アントワネットもお気に入り(ハート)」という如何にもかわいいキャッチフレーズ付きで、見に来るお客さんも若い女性が多く見られました。
さて、かわいいこのフレーズに反して、マリー・アントワネットのコレクションは、どれもこれもおそろしいほどに細かく技巧のこらされた物ばかりで、確かに女性好みのかわいらしい物と見ればそうなのですが、「かわいらしい」で片付けるような物ではなく、圧巻でした。あの時代に遠く離れた異国から、これだけのものをコレクションする力というものを感じました。
アントワネットの母、マリア・テレジアも宝石よりも蒔絵が好きと言ったほどとの事。親子に亘るコレクションの数々は、必見です。

第一章「中世までの蒔絵」
第二章「西洋人が出会った蒔絵―高台寺(こうだいじ)蒔絵―」
第三章「大航海時代が生み出した蒔絵-南蛮漆器」
第四章「絶対王政の宮殿を飾った蒔絵―紅毛漆器―」
第五章「蒔絵の流行と東洋趣味」
第六章「王公コレクションと京の店先」
第七章「そして万国博覧会」

今回、上記のような形で展示されていますが、膨大な展示数ですので、最初からあまりに1つ1つ丹念に見ていますと、最後にははっきり言ってあまりのパワーに疲れます。
私がやはり美しいと感じたのは、マリー・アントワネットのコレクションと、第一章の、中世までの、宗教に結びついた蒔絵の数々でした。
おもしろかったのは、蒔絵の細工に、インド特有のクジャラート地方の文様を螺鈿であらわしたものなどでした。
もう一度、自分の好きなものだけをじっくり見に行きたいと思います。

by admin  at 07:30
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