Oct 02
2007
観月のとりあわせ -細見美術館 古香庵茶会-
京都、岡崎にある細見美術館の茶室-古香庵-では、年に何度か茶会が催される。
今回(9/29)は「観月のとりあわせ」茶会にお邪魔した。
会記はつぎのとおり。
床 簾に秋月図 渡辺始興筆
脇 秋草虫蒔絵小箱
花 季のもの
花入 亀甲文瓶子
香合 金銅透瓜形
風炉先 秋草図 酒井鶯蒲・鈴木鶏邨筆
釜 古芦屋葦達磨
風炉 面取唐銅 香取秀真造
水指 河南
薄器 秋草蒔絵平
茶杓 鵬雲斎大宗匠作 銘 秋の声
茶碗 黒 銘 川辺 二百之内 左入造
替 紅葉呉器
替 黒釉平 銘 仲麻呂
蓋置 古瀬戸一閑人
建水 砂張
菓子 月波
美術館に埋もらせておく(という表現はおかしいかもしれないが、、、)だけ、ガラスケースの向こう側を見て楽しむだけではなく、使える物は使って慈しむ、「使ってこそ」の喜び、楽しさを味わえる贅沢な道具の取り合わせ。
いつもこの美術館のこころみに感謝し、美術品に対する美術館の姿勢を伺い知る事の出来る良い機会なのだ。私設の美術館だからこそ、というところもあるだろう。