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世に聞く吉野の桜

本ブログでは、桜の話ばかりが続く感がするが、日本一の桜の名所ともいわれる、奈良県は吉野山に行ってきた。
奈良県吉野郡吉野町。
ここから和歌山にかけて繋がる紀伊山脈は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、2004年に世界文化遺産に登録された。
この吉野の山には、下千本、中千本、上千本、奧千本と呼ばれる4つのエリアにわたって、約1カ月かけて桜が咲き乱れていくそうで、でかけた日は上千本が満開になりはじめた頃である。
というわけで、桜も満開ならば、人も多いことこの上ない。


世に聞く吉野の桜

さて、この吉野山には修験本宗の総本山である、金峰山寺(きんぷせんじ)蔵王堂がある。役行者が開祖である名刹である。


金峰山寺 蔵王堂

本堂にお参りすると、秘仏であるが、釈迦、弥勒、観音が本地である金剛蔵王大権現3体が御本尊として祀られている。役行者が大峯山において金剛蔵王大権現を感得されて桜の木に刻み、大峯山寺とこの蔵王堂に祀られたのが始まりとされる。
後に信者等の手によって、この権現様に花を飾る意をこめて、あたりに桜の木が植樹され始め、この吉野の何千本もの桜になったということのようだ。


満開の上千本附近


ただ、満開とは言え、ここの桜はほとんどが山桜ゆえ、花と一緒に赤っぽい葉も出るので、いちめんが桜色というわけではないが、かえってこの具合が美しいともいわれるのだろう。

by admin  at 07:30
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