トップページ » 2006年12月 5日

京都文化博物館-始皇帝と彩色兵馬俑展-

去る休日に、観光客で賑わう三条通にある、京都文化博物館を訪れた。
元々この建物は、明治39年に竣工した、日本銀行京都支店のもので、昭和44年には重要文化財に指定されている。
三条界隈には、このような明治時代の洋館や古い町家などが今もなお残っており、「界隈景観整備地区」となっている。

今回、近年発掘された彩色が残る兵馬俑が世界初公開された。
世界初公開、日本初公開・・・というような文言に日本人は弱いのだろうか。
だいたいこういった文句で大々的に広告されている展示会には、普段は美術館や博物館に見向きもしない人も訪れ、ものすごい賑わいだ。

確かに、紀元前に作られたものが、土の中に埋まっており、彩色が施されたままの状態でみつかるという事は、私達の想像力をかき立て、遙か昔の中国の時代にタイムスリップさせてくれる。
一体一体の大きさ、迫力に圧倒された。大陸のおおらかさか、日本人が作れば、こういったものにはならないだろう・・・などと思いつつ拝見した。

最後に・・・
こういった大々的な展示会には、先程このブログで書いたエジプト展でもそうであったが、子どもが比較的多く訪れている。
他国の歴史や文化に触れるという事は、その子の将来にも大きな希望や夢をもたらし、素晴らしい事だと思うので大歓迎だが、そのマナーの悪さにいつも驚かされる。
自分が見たいものは、人を押しのけてでも見る。つまらなければ走り回り鬼ごっこをし、叫ぶ。
一体親御さんはいずこ・・・。と見てみると、我が子の事はまるで他人事。熱心なのは良いのだが、子どもはほったらかしで展示物に見入っていて、呆れ返る。
公共の場でのマナーというものを、親が躾できないのであれば、そこに訪れている大人たちが皆で教えていくべきではないかと思う昨今である。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)