公益財団法人 禅文化研究所

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大徳寺と一休
著・山田宗敏(大徳寺塔頭 真珠庵前住職)
A5判上製/496頁
定価:4,180円(税込)
ISBN978-4-88182-209-8 C0015
発行日:2006/1/20
本書は、そもそも著者が遺言として書き著し、一部の縁者のみに手渡された私書『紫野夜話』『一休を読む』の二冊を合冊しました。
『紫野夜話』は、大徳寺の歴史をたどりながら、大灯国師、一休禅師の往年を範とし、現代の禅僧のあるべき姿を言い残し、『一休を読む』は、「狂雲集」を読み解きながら、一休の真実の姿に迫り、一休の強烈な求法道心、また熾烈な性との闘い、そこに著者自身を重ね合わせながら、われもかくありたいと言い残しています。
子供時代に寺に放り込まれ、妻帯もせず、徹底清貧に生きぬく、大正生まれの老禅僧にして初めて言い放てる一句一言は、平成の児孫にどのように響くのでしょうか。

もくじ
紫野夜話
はじめに
第一章 草創期の大徳寺
一、鎌倉時代仏教の概要
二、開山国師の生い立ち
三、開山国師の大悟と聖胎長養
四、大応国師南浦紹明について
五、開山国師の聖胎長養
六、開山国師の大徳庵初住と花園上皇
七、開山国師と花園上皇
八、正中の宗論
九、後醍醐天皇と開山国師
第二章 衰退期の大徳寺
一、徹翁の徳禅寺開創
二、言外、華叟の時代
三、養叟と一休
四、一休と森侍者
五、応仁の乱と大徳寺
六、春浦、実伝の頃の大徳寺
七、鄧林宗棟の入寺と妙心寺の独立
八、大徳寺と堺
第三章 全盛期の大徳寺
一、信長の登場と総見院建立
二、中世文化の殿堂大徳寺
三、古渓と利休と秀吉
四、大徳、南禅の位次争いとその頃の大徳寺
五、大徳寺の伽藍配置
六、秀吉と家康の石高朱印について
七、金毛閣造営の事
八、大徳寺と諸道
九、早雲寺創建と崇福寺再興
第四章 爛熟期の大徳寺
一、紫衣事件
二、配所の沢庵
三、寛永の大改造と江月
四、南派の動静
五、南宗寺の復興
六、保守衰退期の大徳寺
七、近世派下の関東寺院
第五章 明治の排仏とその後
一、排仏毀釈
二、排仏の情況と大徳寺
三、大戦後の大徳寺
四、開山忌所感
五、徒弟教育の昨今
六、来昆に嘱す
あとがき


一休を読む

はじめに
生誕とその背景
出家と修学
少年時代
紫野禅への道
一休の大悟
一休の放浪
壮年期の一休
簑笠の身一休
応仁・文明の乱と一休
頂相について
一休の風狂について
一休の墨蹟
一休と曽我蛇足及び朝倉氏について
日本臨済禅開祖一休

結び
一休略年譜

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