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  • 中国禅宗史話-真字「正法眼藏」に学ぶ-
中国禅宗史話
-真字「正法眼藏」に学ぶ-
著・石井修道
46判並製/624頁
定価:3,850 円(税込)
ISBN978-4-88182-063-6 C0015
〔絶版〕
発行日:1988/3/1
『正法眼藏三百則』の中から有名な公案を選び、平易な現代語訳で紹介。中国禅宗史を学びながら道元禅の核心を知る一書。

『正法眼藏三百則』の中から有名な公案を選び、平易な現代語訳で紹介。中国禅宗史を学びながら道元禅の核心を知る一書。
第一話 その一 真字『正法眼蔵』について/その二 多様性に富む引用典籍
第二話 その一 公案と歴史/その二 伝燈祖師と歴史
第三話 その一 正法眼蔵とは何か  世尊と摩訶迦葉/その二 「正法眼蔵序」について
第四話 その一 面壁九年  禅宗の開祖菩提達磨/その二 無功徳  武帝と達磨  
第五話 その一 断臂求法  二祖慧可の誕生/その二 皮肉骨髄得法説をめぐって
第六話 その一 汝既無心  三祖顕彰運動/その二 東山法門の成立
第七話 その一 南宗禅の確立  六祖慧能/その二 仁者心動・不会仏法
第八話 その一 七祖青原行思  禅宗七祖は誰か/その二 聖諦不為・廬陵米価
第九話 その一 尋思去  石頭希遷の登場/その二 二大士に見えざれば無知と為す
第一〇話 その一 説似一物即不中  七祖南嶽懐譲/その二 磨甎作鏡は何を意味するか  中国禅と道元禅の相違  
第一一話 その一 四川の禅宗 簸箕作り家の馬氏の小せがれ/その二 塩と醤とは欠かしたことがない
第一二話 その一 身心一如 大証国師光宅慧忠/その二 牛頭禅の隆盛
第一三話 その一 「牛欄」の僧堂 薬山惟儼の非思量/その二 雲は晴天に在り、水は●に在り  
第一四話 その一 石頭は真金鋪  道吾と雲巌の兄弟愛/その二 石頭の路は滑らかなり
第一五話 その一 薬山の子に違いはない  雲巌曇晟/その二 一句合頭語、万却繋驢●  船子徳誠  
第一六話 その一 馬祖下の二大士角立  西堂智蔵/その二 北の興善惟寛・南の西堂智蔵
第一七話 その一 禅宗教団の独立を果たした人  百丈懐海/その二 一日作かざれは一日食らわず
第一八話 その一 梅子熟せり 大梅法常/その二 風性は常住なるがゆえに  麻谷宝徹  
第一九話 その一 虚空こそが講義できる 西山亮座主/その二 中国の維摩居士  ●蘊  
第二〇話 その一 異類中行 痴鈍の人・南泉普願/その二 猫を二つに斬りすてた
第二一話 その一 尽十方界是自己光明 長沙景岑/その二 雲際師祖と魯祖宝雲
第二二話 その一 道は知・不知に属せず  趙州の門風/その二 わたしは時間を使いこなす
第二三話 その一 狗子に仏性があるか/その二 南の雪峰・北の趙州
第二四話 その一 一切衆生無仏性  ●山霊祐/その二 嗣法とは只管打坐をすることなり
第二五話 その一 六祖慧能を仰承する人 仰山慧寂/その二 悟りはすなわち無きにあらず
第二六話 その一 竹の声に道を悟る  香厳智閑/その二 桃の花に心を明らむ  霊雲志勤  
第二七話 その一 名利を求めず、儒を求めず 洞山良价/その二 渠は、今まさにこのわたしだ
第二八話 その一 雲巌の我が為に説破せざるを重んずる/その二 仏向上事の道、洞山大師その本祖なり
第二九話 その一 洞山門下の領袖 雲居道膺/その二 大肯底の人を重んず
第三〇話 その一 なぜ曹洞宗の呼称に曹山の名が入ったか/その二 偏正五位は曹山の創唱の説か
第三一話 その一 石霜の枯木衆  石霜慶諸/その二 巌頭全豁の洞山批判
第三二話 その一 黄蘗希運は超越古今の古仏なり/その二 『伝心法要』の評価をめぐって
第三三話 その一 黄蘗の仏法多子なし  臨済義玄の大悟/その二 臨済義玄への批判をめぐって
第三四話 その一 天皇道悟と天王道悟/その二 心要法門とは何か  龍潭崇信の大悟  
第三五話 その一 久しく龍潭を嚮ぐ 徳山宣鑑/その二 徳山の棒・臨済の喝
第三六話 その一 九たび洞山に上り、三たび投子に到る 雪峰義存/その二 芙蓉先師の『規制』に依れ
第三七話 その一 尽十方世界是一顆明珠 玄沙師備/その二 火焔、三世諸仏のために説法す
第三八話 その一 通身これ飯、通身これ水 雲門文偃/その二 法身に両般の病あり
第三九話 その一 不知最も親切なり 法眼文益/その二 自己即仏の領解は仏法にあらず
第四〇話 その一 中国禅宗史と道元禅/その二 再び真字『正法眼蔵』について

附録
一 真字『正法眼蔵』の歴史的性格
一 はじめに
二 真字『正法眼蔵』の引用語録の特色
三 真字『正法眼蔵』と『永平頌古』
四 おわりに
二 『宗門統要集』と真字『正法眼蔵』  真字『正法眼蔵』の出典の全面的補正  
〔一〕真字『正法眼蔵』の出典一覧
〔二〕真字『正法眼蔵』の引用典籍の頻度数
〔三〕『永平頌古』の出典と真字『正法眼蔵』との関係一覧
三 真字『正法眼蔵』のなぞを追って
一 今、なぜ真字『正法眼蔵』か
二 道元禅師真撰説を決した金沢文庫本の発見
三 つぎつぎに河村博士によって発見紹介された真字『正法眼蔵』
四 真字『正法眼蔵』の異本について
五 「正法眼蔵序」の真偽をめぐって
六 真字『正法眼蔵』は何のために書かれたか
七 果たして門人の参究の書といえるか
八 多数の『宗門統要集』の引用をどう考えるか
九 真字『正法眼蔵』は寂円への伝授本か
一〇 『永平頌古』と真字『正法眼蔵』はどちらが先か
四 真字『正法眼蔵』に登場する禅者の法系図
あとがき
研究文献一覧
中国禅宗地図

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読者からのコメント
小生内科の開業医です。某老師に十数年通参いたしました。老師遷化の後もどうしても自分で許せない“モノ”を持ち続けて来ました。本書第三十七話まで読み進み何かにぶつかりました。語れば真意がわからなくなりますので、ご推察下さい。個々で読む典籍と異なる流れを把握させていただきまして熱く御礼申し上げます。『正法眼蔵』も少々読みが深まりました。先生に深く感謝申し上げます。 富山県・69歳男性