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【もくじ】
まえがき 平田 精耕
「自」とは何か――序にかえて――西谷 啓治
第一章 現代世界からの提言
科学と宗教――後近代の状況――
近代自然科学の理念とその神学的前提クラウス・ヤコービー
断絶、もしくは心理学と宗教
自己と自然―― 精神分裂病の一解釈――木村 敏
サイケデリック現象と究極的関心の活性化加藤 清
現在言うところの科学は生命を扱えるのか村上陽一郎
仏教倫理の基礎梶山 雄一
第二章 禅と現代世界
期待と提言――仏教の発展と適応への展望――
歴史性と無住所性――仏教とその文化的文脈の関連について――
未来はいかなる宗教を必要とするか
禅を研究するとは、何を研究することなのか
宗教と現代の出会い
宗教と近代意識
東アジアの仏教には倫理の体系があるか
人間の実存――「地上一寸」の生――上田 閑照
第三章 禅と哲学
禅仏教とキリスト教信仰――西谷啓治著『宗教とは何か』について――ウァルター・シュトロルツ
瞬間における永遠の深淵
自然法則と裸の自然
――マイスター・エックハルトにおける思惟の経験について――
認識の彼方――サマーディの宗教的意義について――ゲルハルト・オーバーハマー
禅と批判的思惟
西谷啓治における宗教と科学
禅仏教からみた“experience”
マイスター・エックハルトと禅仏教における否定の道
マイスター・エックハルト
――現代倫理に対する一つの神秘主義的オルタナティヴ――
あとがき 上田 閑照
編集後記 堀尾 孟