公益財団法人 禅文化研究所

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2019秋季企画展 「東海の名刹 奧山方広寺」

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日付 2019/10/16
場所 花園大学歴史博物館
詳細 HOKOJI_A4_F_low.jpg2019秋季企画展 「東海の名刹 奧山方広寺」
 遠江奥山(おくやま)の静寂な空間のなかに伽藍を構える深奥山方広寺(じんのうざん・ほうこうじ/深奥山方広万寿禅寺、臨済宗方広寺派大本山、静岡県浜松市北区引佐町奥山)。安永4 年(1371)、井伊家の一族である奥山六郎次郎朝藤によって開創された禅刹です。朝藤は醍醐天皇の皇子・無文元選(むもんげんせん・聖鑑国師、1323~ 90)に帰依しており、師を開山に招請しました。後醍醐天皇の追善と師の法恩に報いるための創建と伝えられています。奥山へ入山した無文は、この地の幽邃な景観が中国天台山方広寺を彷彿とさせることから、「深奥山方広万寿禅寺」と名付けました。無文のもとへ参集した雲衲は500 人と伝えられ、師の教えは現在も受け継がれています。
 また、元に渡った無文が帰朝する途次、渡航を守護したという半僧坊大権現(はんそうぼうだいごんげん)が方広寺の鎮守として祀られています。方広寺は開創以来、度重なる火災に見舞われていますが、明治14 年(1881)の大火では半僧坊だけが被害を免れたことから、海難除けにくわえ火伏の神としての信仰を集めています。さらに、近年注目を集めている井伊直虎や山岡鉄舟ゆかりの地として多くの人々に親しまれています。
 本展覧会では、禅文化研究所デジタルアーカイブス事業との共同調査の成果として、幾度もの災禍をくぐり抜け、今日に護り伝えられてきた方広寺の寺宝を展観します。無文元選関連資料をはじめとする寺史資料はもとより、黄檗僧との交流を伝える遺墨群や、江戸期から近代における絵画の優品、さらには方広寺の宗風を慕う人々より寄進された書画を通じ、方広寺の歴史を紹介するとともに、同地に華開いた禅文化の魅力に迫ります。
 また、会期中に記念講演会を実施します。詳しくはこちらをご覧下さい。

 会期:2019年11月4日(月・振休)~12月14日(土)
 開館時間:10:00~16:00(土曜日は14:00まで)
休館日:日曜日(11月17日は開館)、11月13日(水)~11月15日(金)
    ※但し、大学行事により臨時休館する場合があります。

主催:臨済宗大本山方広寺、公益財団法人 禅文化研究所、花園大学歴史博物館、大蔵会

入館料:無料

*お問い合わせは、花園大学歴史博物館・花園大学入試課広報担当(TEL 075-811-5181・FAX 075-811-9664 )まで。
ちらしPDFは方広寺展2019秋.pdfからどうぞ