WEB版所蔵墨跡展
禅文化研究所資料室が所蔵する軸物は350点以上にのぼります。その中からよりすぐりのものを、
本サイトにて順にご紹介していきます。
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白隠慧鶴筆「定 大字」
日付 | 2011/9/22 |
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作者 | 白隠慧鶴(はくいん・えかく/1685~1768) |
詳細 | 聴松堂130定 大字定在止至善知止而後定有半切 本紙 ヨコ26.0cm×タテ93.5cm 全体 ヨコ29.7cm×タテ171cm 本品は「禅文化研究所曝涼展」(2011/10/3~12/20:「遂翁元盧 -書画と墨蹟-」と併設開催)に出展します(但し展示替えあり)。 白隠慧鶴……臨済宗中興の祖と称される江戸中期の禅僧である。諡は神機独妙禅師、正宗国師。駿河国原宿(現・静岡県沼津市原)にあった長沢家の三男として生まれた白隠は、15歳で出家して諸国を行脚して修行を重ね、24歳の時に鐘の音を聞いて悟りを開くも満足せず、修行を続け、のちに病となるも、内観法を授かって回復し、信濃(長野県)飯山の正受老人(道鏡慧端)の厳しい指導を受けて、悟りを完成させた。また、禅を行うと起こる禅病を治す治療法を考案し、多くの若い修行僧を救った。以後は地元に帰って布教を続け、曹洞宗・黄檗宗と比較して衰退していた臨済宗を復興させ、「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」とまで謳われた。 現在も、臨済宗十四派は全て白隠を中興としているため、彼の著した「坐禅和讃」を坐禅の折に読誦する。現在、墓は原の松蔭寺にあって、県指定史跡となり、彼の描いた禅画も多数保存されている。 |