仏誕生

 

blog_MG_8579.jpg 昨日は4月8日。お釈迦さまの誕生日でした。

祖師がたの「降誕会」の偈頌を読む機会もあると思います。
その中で、「雲門」や、その異称の「韶陽」が出れば、雲門文偃の以下の拈評を言います。

マーヤーの右脇から誕生したばかりの世尊は、七歩あるいて、「天上天下、唯我独尊」と言われました。この世尊の故事を評して雲門は、「我れ当時(そのかみ)、若し見しかば、一棒に打殺して、狗子(くし)に与えて喫却せしめて、貴ぶらくは、天下太平を図(はか)りしに」と言ったのです。「俺がその場にいたら、その赤子を打ち殺して犬に食わせたものを、そうすれば、天下は太平であったのだ」というような意味です。なんともブッソウな話ですが、禅宗僧侶は、憶えておきましょう。

さて一休さんは、「釈迦という/いたずら者が/世に出でて/多くの者を/迷わするかな」と歌っておられます。

これらは、本有仏性(生きとし生けるものは、生まれながらにして仏性をそなえている)という、高い悟りの境地から言われたものですので、雲門や一休を真に受けて、間違っても花御堂の誕生仏を叩いたり、甘茶を引っ繰り返したりはしないで下さいね。

一休さんの歌に、「おさな子が/しだいしだいに/知恵づきて/仏に遠く/なるぞ悲しき」とあります。
降誕会、寺に参詣し、誕生仏に甘茶をそそぎながら、知恵がついていないおさな子に返って、仏に近づいてみましょう。

降誕会、多くの寺院では、旧暦の5月に行なわれているようです。
一休さんの道歌は、伝承を超えるものではありません。

ところで、赤ちゃんの瞳って、何であんなに澄みきって綺麗なのでしょうか。

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八王子・廣園僧堂にて

 

来年の誠拙周樗禅師の遠諱に向けての墨蹟調査に、先般、東京や山梨を回ってきました。27本の軸を撮影するのに丸二日かかりました。

その始まりが八王子市にある南禅寺派の専門道場、廣園(こうおん)僧堂。丹羽慈祥老師が遷化されたので、今は縁あって、大本山向嶽寺派管長の宮本大峰老師がこちらの僧堂の兼務もされておられます。
実は私、初めてお訪ねしたのですが、こじんまりとした中にも凜とした空気。さすが専門道場です。ちょうど当日は坐禅会があったとのことで、宮本老師もおいでになり、久しぶりの相見がかないました。

三幅対の調査を終えて機材を車にしまい込むと、ちょうど境内の桜の大木が盛りなことに気がつきました。今年はホントに桜の開花が早かったですね。
シニアカメラマンの方が数人訪ねてこられています。というわけで私も負けじと自分のカメラを持ちだして撮影会。

関東ではもうすっかり桜も終わってしまったでしょうが、廣園僧堂を訪問した思い出として掲載しておきます。

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第七回 沼津白隠塾フォーラムと掛搭

 

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平成30年3月31日、車で沼津へ。本ブログでお知らせしたとおり、「第七回 沼津白隠塾フォーラム」が開催されるために、物販に出向いてきました。

春爛漫でかすんで拝むことは難しいだろうなぁと思っていたのですが、このように雄大な富士山が出迎えてくれました。

blog_MG_8392.jpg今回は「白隠禅師物語」と題され、第一部は塾長の芳澤勝弘氏による講演「白隠と仙厓」。特徴のある禅画で知られる二人の禅僧。その根底には実は古月派の影響があったという内容のお話。

blog_MG_8395.jpgまた第二部は白隠禅師の開かれた三島市龍澤寺の師家・後藤榮山老師による講演「白隠禅師物語」。白隠禅師のご生涯をお話しいただき、今の宗門に残された影響について説かれました。

今までもたびたび物販に伺っているため、おなじみの顔も見えるようになってきた聴衆の方々、熱心に聞き入っておられました。また書籍もたくさんお買い上げいただきました。

blog_MG_8389.jpgじつは私事ですが、このとき、翌日に龍澤寺に掛搭する弟子(息子)を同行させておりました。これから参じることになる老師のお話を聴かせておきたかったのですが、講演後、とてもいいお話だったと、初めて尊顔を拝した弟子は喜んでいました。

その夜は、私が龍澤寺に掛搭する前夜にもお世話になった近くのお寺に投宿させていただきました。ご住職も副住さんも同じく龍澤の会下であることもあり、道場の話をいろいろと伺うことができ、本人も少しリアルに感じることができたようです。

翌朝6時半に龍澤寺山門前に送り届けました。この朝もおおらかな富士山の勇姿を見ることができました。

そして、昔から変わらぬ伝統的な行脚姿に身を包んで参道を登っていく弟子を、感慨深く見送ったのでした。
龍澤寺にいると、これからも富士山の雄大な姿をたびたび見ることになると思いますが、きっとそれも自分の安心に繋がることでしょう。

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松花堂庭園 第30回 松花堂つばき展(3/30~4/1)

 


弊所に送られてきたチラシを目にした日から心待ちにしていた、つばき展に行ってきました。
チラシによると、江戸時代のはじめ、既に100種を超える園芸品種が生まれ、現在では2000種を超える椿が流通し、園芸品種としては6000種以上が育種されているそうです。


庭園には椿をモチーフとした作品の数々や、普段あまり見かけない珍しい椿が咲き誇っていました。

 

0402_001.jpg入り口を入ると真正面に、こんなに可愛らしい作品が。

 

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春の日ざしを浴び、花と葉のコントラストが一層際だっていました。

 

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0402_005sakura.jpg別館前の枝垂れ桜です。見事ですね。

 

つばき展は終了しましたが、庭園にはまだ蕾のものがありましたので、まだまだお楽しみいただけるかと思います。

松花堂庭園・美術館の詳細はこちらより。

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所蔵墨蹟の修復

 

blog__BKL5910.jpgこちらは禅文化研究所の資料室にある閉架図書室です。弊所にはこのように、開所以来、少しずつ数を増やしてきた所蔵書画軸があります。弊所の創立五十周年記念に発刊した『禅の至宝 禅文化研究所所蔵品図録』には、それらをすべて網羅しました。
しかしながら、中には、折れがあったり虫損があったりする軸の状態の悪いものがあり、近年、事業の一環としてこれらの修復も順次行なってきています。

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たとえば、上のこの墨蹟、白隠禅師の高弟である霊源慧桃禅師の書「應無所住而生其心」(出典:『金剛経』)ですが、ご覧の通り本紙に折れがあったり軸にシミがあったりします。函も防虫性の高い桐製ではないですし、軸の外側もかなり痛んでいます。

blogDSC04426.jpgそこで、このたびの修復の対象として、表具をしなおし、太巻きにして函も換えるということになりました。同じように修復を行なうものが今回は8本。先般、それらが修復されてきました。

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blog_BKL5905.jpg折れもきれいに修復され、表具や函も一新。またこれで、長い時間、保存していくことが可能になりました。
禅文化研究所で行なっているデジタルアーカイブズ事業で調査させていただくときも、こういった、重要でありながら痛みのひどいものは調書に記し、最終的に所蔵者にもお知らせするようにしています。そうすることによって、徐々にでも所蔵品の修繕をすることができるようになり、ご好評をいただいています。

 

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