またまた円福寺調査

 

blog_2017-08-29-14.44.jpg8月最終の3日間、またまた京都府八幡市の円福僧堂へ、デジタルアーカイブズ事業で調査に出向いて参りました。

研究所から車で1時間でいけるので、毎日通いでの調査ですが、初日は相当に蒸し暑く、機材を運び入れた時点で汗だく。3日間が思いやられるなぁと思うやいなや、今度は、蚊の猛攻。私はどうやらあまり刺されない体質のようですが、研究員女史はすでに何ヶ所も刺されたとか云っています。

2017-08-31-12.01.jpgいつものとおり、書画の調査も行ないましたが、今回は並行して工芸品の調査もありました。

2017-08-31-12.02.jpg見性宗般老師(円福寺第 14世)が有栖川宮威仁親王殿下とご縁があったため、禅寺には珍しい工芸品も時々見受けられました。またチベットなどから持ち帰られた品もあったりして、それらを一つ一つ調査していくのです。

2日目、3日目と日を追うごとに不思議なほど涼しくなってきました。蒸し暑さがなくなり、初日はびっしょり濡れた汗ふきタオルも、3日目にはほとんど使うことがないほど快適でした。

それと以前にも書きましたが、円福寺に調査に寄せて頂いた時は、お昼ご飯を雲水さんに作っていただいて精進料理をご馳走になっています。それがいろいろと工夫をされていて美味しいのです。

今回も3日間、3回の齋座をお世話になりました。毎日炊き込みご飯だったり、野菜を工夫して調理されたおかずなどを出して頂きました。3日目には驚きの料理。それがこちら。

blog_2017-08-31-12.07.jpg赤膳にはのっているものの、ちょっと西洋風。ご飯はケチャップライスで、上には湯葉があしらわれ、ご飯にはどうやら高野豆腐の小さくしたものが交じっていて食感が楽しめます。ポテトコロッケには充分に炒めきったタマネギがトマトとあえてソースとして載せられています。などなど、学生達からも笑みがこぼれるほどのご馳走でした。

円福寺の老師がおっしゃるには、私が以前にこうしてブログに書いたことをご覧頂いて、それを雲水さんたちに伝えられたそうで、それがまた励みになっているようだとのこと。社会と謝絶した世界の雲水さんに、グローバルに発信していることが力となっているという不思議です。

さて9月になりました。このまま涼しくなっていってくれるとありがたいですね。

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カソリックの聖地、そして石畳の街イタリアへ その1

 

blog_MG_4274.jpg残暑お見舞い申し上げます。ことさら暑いお盆明けですね。

この夏、初のイタリア旅行をして参りました。普段からイタリアンは好きでよく食べるのですが、本場には行ったことがない私でした。今回は行き先をローマとフィレンツェだけにしぼり、町中が美術館だといわれるその街並と、カソリックの聖地であるヴァチカンに行ってこよう、そして、美味しいイタリアンやワインにも巡り会えたら……という旅。

夏の気温は日本とほとんど変わりませんが、体感的には、朝夕は日本より涼しく、日が昇って照りつけると、日向は誠に暑いといったところ。ただ、帰国後に改めて感じたのですが、湿度が高くなかった分、日本の方が非常に蒸し暑く感じました。あちらではオープンカフェやリストランテがありますが、日本であんなことは耐えられまいと思った次第です。

blog_MG_4269.jpg初日は、ローマ・テルミネ駅近くのホテルから、カメラを持ってふらふらと街並を散策。さっそく修道士さんに遭遇。

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タイトルにもあるように、ローマの街は10cm四方の正方形の石畳が印象的。そして立ち並ぶ建物はどれも立派で美しいのです。テレビで観たことももちろんあるのですが、実際に来てみるとさらに圧巻です。

blog_MG_4322.jpgそして、遺跡も多く、こちらは「トラヤヌスのフォルム(Foro Traiano)」という遺跡。古代ローマ時代の遺跡です。日本ではまだ弥生時代。こちらでは、こんな巨大な建物を建てていたのですね。その近くにあるのが、このコロッセオ。映画でも観られたことがあるかと思います。

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罪人達どうしを戦わせたり、猛獣と戦わせ、それを観戦していたといいます。古来から人間は、ひどいことをしてきたのですね。

コロッセオの入場チケットを買うのに、1時間近く並んで買い求めました。ローマパスというチケットが観光センターで販売されていて、博物館や美術館の入場券、市内の路線バスなどに乗ることができるこのローマパスを事前に買っておくと、こういうところにも優先的に入ることができ便利です。私も買おうと思ったのですが、販売所が開くのが10:30と遅く、並んでいる方が早そうなのでやめました。

blog_MG_4361.jpgコロッセオは少しずつ補修も行なわれているようです。不思議なもので、遥か古代の魂がそこらじゅうにいるような感覚を覚えました。

そして、そのあとに訪ねたのがこれまた有名なパンテオン神殿。

blog_MG_4408.jpg多くの人が来場していますが、ここは無料です。天上のトップライトに注目。このあと他の場所でも感じましたが、イタリアの宗教施設は、こういった太陽の光の取り入れ方がとても美しいのです。日本の寺院にはないものです。この光を見るだけで、非常にスピリチュアルな感覚がさえてくる気がします。

午後からはいよいよヴァチカンへ。

つづく

 

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特別展「地獄絵ワンダーランド」

 

20170825地獄絵.jpg関西では地蔵盆も終わりましたね。

今年も地蔵盆で子供達に地獄絵を見せて、「できるだけ嘘をつかないでいようね。そしてもしついてしまった時でも、悪いことしたなぁと心から反省しようね」とお話をしました。嘘ついても平気でいると、この地獄絵のように、舌を抜かれるんだよ。それも一回だけじゃなくて、永遠に続くんだよと云うと、だいたいの子供達はいや~な顏をしています。

さて、そんななか、もうまもなく9月3日で終了してしまうのですが、東京の三井記念美術館にて、「地獄絵ワンダーランド」という特別展を開催されています。

地獄は六道輪廻の最下層にあり、あの白隠禅師も幼少の頃にお寺で聞かされた地獄の話が頭に残り、自宅で母とともにお風呂に入っているときに、竈にくべた火が轟々とお湯を沸かしてくる音におびえ、「地獄に行きたくない」と真剣に悩み、そして出家に至ったのです。

そんな地獄絵のことをとりあげた小さな特別展です。お近くの方はお運び下さい。

関西の方も観られますよ。巡回展が予定されています。

龍谷大学 龍谷ミュージアムにて、2017年9月23日(土・祝) ~ 11月12日(日)に開催されます。くわしくはこちらをご覧下さい。私も観に行こうと思います。

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今年のお盆はいかがでしたか

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今年もお盆がおわりました。自坊でも、毎年恒例の施餓鬼をお勤めしました。例年通り多くの方がお参りにみえました。

上の写真に見えている、招き幡。往生呪が書かれているのですが、もう一本、本堂の裏手にもあげています。この幡、去年のお盆のあと下ろしてみたら、経年劣化でビリビリに破れてしまっていました。そこで布地を買って檀家さんに動力ミシンで縫って貰い、閑栖和尚に揮毫して貰って新調したものです。

ところが、お盆の準備をしたあとに例の迷走台風5号がやってきまして、竿だけを括り付けてある縄を緩めるほど風が吹いたものですから、2本とも傾いてしまい、またもや掲げ直した次第。

お盆の頃にもわりと強い風が吹いたので、今度は、旗が隣のタイサンボクの枝に絡まってしまい、下から別の竿だけで引っかき回してなんとか外すこと2度。招き旗に泣かされたお盆でした。

 

blog_20170814_080833.jpgお寺によってお施餓鬼の勤め方はちょっとずつ違いますね。近隣のお寺では山門施餓鬼と添施餓鬼の2本で終わるお寺もあるのですが、自坊は新亡や年回の当たっているお家は別途の施餓鬼を希望されるので、午前中3時間ほどかけてのお施餓鬼となります。勤めている方も大汗かいて頑張らねばなりません。

なにかと簡略化されるなか、こういった風に丁寧に供養することをご希望されるお家が減らないのは、まことにありがたいことだと常々思っています。

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浜松 龍雲寺

蝉の大合唱をBGMに「禅文化」秋号(246号)の編集作業を行う今日この頃ですが、先日は編集室から外に出まして静岡県へ。次号の特集テーマ「禅寺の庭」に関連した取材に伺いました。行き先は、浜松は佐鳴湖畔に伽藍を構える龍雲寺さんです。

0817_001.jpg境内裏山の頂上からは、遠く南アルプスの山々も。「素敵なロケーションの、ゆったりしたお寺だな」という印象を受けました。

0817_002.jpg裏山から玄関までつながるビオトープでは、大ぶりの沢ガニたちが伸び伸び。彼らは、お参りに来られるお子さんたちの人気者だとか。

0817_003.jpg池の鯉もすっかり人になついて、頭を撫でても逃げません。

人間も動物も「ふっ」と肩の力が抜けてしまうこのお寺の魅力は、いったいどこからくるのでしょうか。そのキーとなるのが、ふたつの庭園です。

0817_004.jpgそのうちのひとつ、一見シンプルに見えるこの枯山水庭園にも、作庭を手掛けた京都の作庭家・北山安夫さんによる想いと仕掛けがたくさん詰まっているのです。さて、その秘密とは?……などとじりじり書かずに、本当はもうここで公開してしまいたいくらいなのですが、本日のところは「10月号の発刊をお楽しみに」とだけ書かせてください。読んで良かった!と思っていただける一冊になるよう、一生懸命がんばります。

0817_005.jpg龍雲寺さんは、8月に涅槃堂を落慶されたばかり。涅槃堂には、16幅に亘る地獄絵の展示をはじめ様々な見どころがあります。ぜひお出かけくださいませ。

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