仕事納め

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今年も新型コロナに明け暮れた一年となりました。
東京五輪ほどではないにせよ、恒例行事やイベントに際しては、中止の判断やどのように実施するかについて悩まれた方も多かったと思います。
コロナ禍を機に社会構造や生活様式も変化しました。これからは変えるべきものと、変えてはいけないものの見極めが大切になるでしょう。

さて、禅文化研究所は本日27日をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。年始は6日まで休ませていただき、7日より通常業務となります。ご迷惑をおかけしますがご了承の程お願いいたします。

みなさまには、本年も禅文化研究所の諸活動にご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。

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花園大学歴史博物館開館20周年記念 「両足院―いま開かれる秘蔵資料―」展 記念講演会

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花園大学歴史博物館で開催中の特別展「両足院―いま開かれる秘蔵資料―」記念講演会を実施いたしました(於妙心寺花園会館教化ホール)。

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講師の片山真理子先生(花園大学歴史博物館研究員・ 東京藝術大学美術学部付属古美術研究施設非常勤講師)は、高麗美術館(京都市北区)で学芸員として15年間勤務された経験もお持ちの、朝鮮美術の専門家であられます。今回の講演会は間際に決まったもので、会場も花園大学より徒歩7分ほどの花園会館での開催でしたが、関心を持つ方々に足を運んでいただき、用意した席は埋まりました。

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演題は「両足院の文物と対馬以酊庵輪番がもたらしたもの」。近年実施の両足院(建仁寺塔頭)の所蔵品の調査・整理をもとにお話いただき、そのなかでも朝鮮から伝来した文物の存在というものは、朝鮮修文職として対馬以酊庵に赴任したことと大きな関わりがあるもので、もちろん朝鮮通信使の来日との関わりは当然あると思われますが、また別の流れではないか、とのことでした。

江戸時代、対朝鮮外交においては対馬藩が徳川幕府より専任され、一手に取りまとめてきました。しかし、国書改竄の事実が明るみとなった柳川一件の後には、京都五山の碩学僧が約2年ごとに派遣されることになり、その後230年にわたって「以酊庵輪番制」として機能しました。両足院からも輪番した碩学僧が4名、中には2度、3度つとめた住持を輩出しており、京都に帰って来る際には、当地で得た土産を持ち帰ったということで、片山先生からは、両足院と以酊庵の歴史や現在展観中の朝鮮美術について、わかりやすく教えていただきました。

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今回、花園大学歴史博物館で公開されているのは、蔵の修復工事にともなう寺宝の一時保管中に行われた、整理をともなう調査研究の成果です。未公開の優品のほか、光の当たりにくい作例にも目を向けた貴重な機会となっています。「書画ばかりでなく、蔵には貴重な古文書も存在しており、保護の意味で両者をともに博物館で預かることとなり、ともに調査する機会を得られた収穫は大きい」と片山先生。絵画と文献の一致についても例を挙げてご紹介くださいましたので、講演会にお越しいただけなかった皆さまも、ぜひレジュメをご覧ください。

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展覧会は、前期は今月25日(土)まで。後期は2022年1月7日(金)からで、作品の展示替えは大幅に行われます。どうぞお楽しみください。なお、1月21日には、同院の典籍調査に深く関わってこられた赤尾栄慶先生(京都国立博物館名誉館員)の講演会も実施されます。詳しくはこちら。皆さまのご参加お待ち申し上げます。

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「両足院展」開催中です

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花園大学歴史博物館で「両足院-いま開かれる秘蔵資料-」展が開催中です。

本展は、花園大学歴史博物館と禅文化研究所が共同で行なった、両足院所蔵文化財の調査の成果として、両足院の多彩な寺宝のなかから未紹介資料を中心に展観するものです。
会期は2022年2月3日まで。会期中、大幅な作品の展示替を行ないます。
事前予約制となっていますが、またとない機会ですので、ぜひご鑑賞ください。
予約方法についてはこちらをご覧ください。

また、記念講演会も2回開催いたします。詳しくはこちらをご覧ください。

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田辺の一休寺開山堂屋根修繕プロジェクト

 

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11月になりましたね。気持ちよい秋晴れです。
さて、禅文化研究所ではデジタルアーカイブス事業で、各地の寺院の宝物調査をしていますが、大事にされているとは言え、それでも虫食いにあっていたり、雨漏りで水濡れしてしまったものとかがあり、残念に思うことが多々あります。
それらを修復した方がいいと薦めても、資金的に困難だということもよくお聞かせ頂きます。
文化財の保存維持にはお金がかかるのが実情です。
国宝や都道府県の指定になっている場合は、相当額の助成を得られますが、そうでなく資金繰りに難しいとき、どうしたらいいだろうか。そんな方法のひとつにクラウドファンディングというものも考えられますね。

さて、一休禅師が再興されたお寺として知られる、京都は田辺にある酬恩庵(一休寺)さまは、元々は、かの大応国師が建てられたお寺です。その開山大応国師の木像を祀る開山堂の屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)ですが、風雨による損傷が激しく、雨漏りまでしている状態だそうです。そこでこの屋根の修繕プロジェクトを起こされ、その方法として檜皮ではなく、耐久性の高いチタンでの葺き替えとし、その資金調達にとクラウドファンディングを今日から始められました。

どうか、主旨にご賛同頂ける方は、少しでもご出資いただけるようご協力お願いします。この記事のシェアはご自由にどうぞ。

詳しくは下記から。
一休寺 開山堂屋根修繕プロジェクト(クラウドファンディング)

⽀援募集期間︓11⽉1⽇(⽉)〜12⽉24⽇(⾦)23時

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季刊「禅文化」262号発刊のお知らせ

K262_w260.jpg季刊「禅文化」262号発刊のお知らせ

来たる2022年は、日本黄檗宗宗祖隠元隆琦禅師の350年大遠諱にあたります。中国臨済宗の正脈と大陸の文化は、当時相当なインパクトを伴って日本にもたらされたに違いありません。隠元禅師と、同時代の日本禅界の人々は何を考え、どう行動されたのでしょうか。禅師を顕彰し、その教え、そしてエキゾチックな黄檗文化を、物心両面から二号連続で特集します。どうぞ宜しくお願い申し上げます。


詳しくはこちらから

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