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鈴木大拙館 -金沢市-

 


160531.jpg 「鈴木大拙没後50年記念特別展 O Wonderful !」が開催中の鈴木大拙館にお邪魔しました。

O Wonderful ! はご存知シェイクスピアの『お気に召すまま』に出てくるセリフであります。
大拙先生が「妙」の英語訳に頭を悩ませておられたところ、このセリフと出会い、まさにこれこそ「妙」を表現するのにぴったりだということで、西洋に「妙」の概念が伝わる事となったわけです。

大拙先生の秘書をされていた岡村美穂子先生は、この事を仰る時には必ずといって良いほど、「and yet agein ってもう1回最後に言ってるでしょう?そこなのよ!!!」と。
それを仰る時の先生の目の鋭さと輝き、力強い口調もいつも同じです。
皆さまどうでしょうか???

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美穂子先生とお話させていただいておりますと、直訳ができない、日本語にしか無いような言葉、仏教用語などを、大拙先生が絶妙な英語で訳された事を知る機会が多く、感服すると同時に、その背景に仏教の教えや文化が含まれている日本語の豊かさに気付かされます。


話は変わりますが、先日ブログにてご紹介しました言葉についてお尋ねしますと、

大拙先生がアメリカにいらした時に、ある西洋人の登山家が、エヴェレスト登頂に成功し、「自分はエヴェレストを征服した……」と表現したことから出てらしたお言葉であった事が判明しました。
さらにその登山家は、自国の旗を山頂に立ててきたのだとか。
一方、ネパール人シェルパは、自身の持ち物の中から、命綱ともなるチョコレートを埋め、下山したのだそう。

私も、いろんな宗教に触れたいと、大学の卒業旅行でネパールに行きましたが、結局は、どんな聖地や寺院よりも、4200メートルから見た8000メートル級の山々の方が、どうしたって鮮明に印象に残っています。
神そのものなのだと思うしかありませんでした。
大自然は決して人の手でどうにかなるものでは無く、神仏そのものの現れ。
東洋的考え方、見方はいつも最先端かと。

今一度、大拙先生のお言葉に触れてみる機会を、皆さまも是非。
東京からの新幹線開通のせいか、いつも以上に賑わいを見せる金沢の町でした。
 
 
*季刊『禅文化』237号は、鈴木大拙先生と西田幾多郎先生の特集号です。詳細はこちらからどうぞ。

 

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岸野承展 -日本橋高島屋-



0510pickup_e06.jpg日本橋高島屋にて、彫刻家の友人・岸野承氏の個展が開催されます。

埋もれ木や古材を使い、その木々たちが内含していた力を、形として現わす手助けのような事を彼がしているのだと思うのですが、時に彼が昔傾倒したジャコメッティのようだと表現されたり、円空のようと言われたりしています。

私自身は、作品を観て「~のようだ」などとは表現しようと思った事もありません。
どこまでいっても彼自身なのか、それともそれを捨て去っているのか、それだけのような……。

 
是非ご覧になってみてください。
ちなみに、先日は上司のお寺の扁額を作っていましたので、こちらの記事もあわせてどうぞ。

6月1日(水)~7日(火)
日本橋高島屋
6階 美術工芸サロン
※最終日は午後4時閉場。

 
サンガセミナー受講者募集中

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『禅堂生活』鈴木大拙著 -岩波文庫



160527.jpg先にもご紹介させていただきましたが、本年は鈴木大拙先生の没後50年という節目の年です。
出版や講演会など、様々な企画が各地にて開催される事と存じますが、このたび、先生の英文著書『The Training of the Zen Buddhist Monk』の邦訳である『禅堂生活』が、装い新たに岩波文庫より文庫本として発刊されました。


今回はさらに、「僧堂教育論」ほか、大拙先生とゆかりある円覚寺の老師方に関する随想など五篇が収められ、巻末には円覚寺派管長・横田南嶺老師が解説を、駒澤大学教授・小川隆先生が解題をご執筆なさっておられます。
  
160527-1.jpg弊所の『雲水日記』は読みやすいのが特徴で、画・一枚につき、禅堂の生活の一コマを平易な文章でご紹介しております。

それに飽き足らない方は、大拙先生の『禅堂生活』を是非。
おおもととなるのは、大拙先生が通われた円覚僧堂の事だそうですが、中国の禅籍の知識の海を自在に泳がれるがごとく行き来され引用、さらに深い精神性を垣間見られる事でしょう。

挿絵は妙心僧堂がモデルだそうで、東慶寺男僧三世・佐藤禅忠和尚によるもの。洒脱な印象が好ましく、興味深く眺めております。特に第三十二図 坐禅儀。坐禅をされているお姿を、衣が透けるように描かれた画などは、“坐禅腹”を拝見し、「なるほど」と思ったり……。


「禅堂教育論」には非常に厳しい事が書かれています。
当時の大拙先生が禅僧の堕落を嘆かれ「今は昔と違って…」などと書かれているのを拝読するだに、それでは現在はどうなるのだろう?と思うわけですが、どの分野、世界においても、その時代に見合った突き抜けられた方というのが、同じパーセンテージ存在するものではなかろうか……とも思うのでした。
大拙先生がご存命当時の老師方を、私は実際には存じませんのでわかりませんが……。

*写真は『相貌と風貌-鈴木大拙写真集』より

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今週の花


160526-1.jpgそろそろ5月も終盤。
“水”にまつわる花々が揃いはじめました。
カラーに紫露草、菖蒲に紫陽花。
毎年巡ってくるものながら、そのたびに日本の豊かな季節の移ろいに感動してしまいます。

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僧侶限定ヨガ講座・お墓の法律講座のおしらせ



160525-1.jpgおはようございます。

遠諱事業の一環、京都国立博物館の展覧会と、禅寺一斉拝観が終わり、少し落ち着きましたところで、今度は先日より度々ごあんないしております、サンガセミナーにつきまして。
 
僧侶の皆さんの技能や知識向上という目的、また、禅に関心ある一般の方におこしいただけるような講座を開催しております。まずは6月開催予定の講座をごあんないします。

6月14日(火)
○僧侶限定ヨガ講座10時~12時
○お墓の法律講座13時~15時
受講料 各4,000円



【僧侶限定ヨガ講座】 講師・伊藤加奈子

お寺でのヨガ教室も盛んになっている昨今。
お釈迦様もヨガを実践されていたとされ、数多くあるアーサナ(ポーズ)は、最終的には全てが坐る為にあると言われています。
第一生命経済研究所の調査によると、2013年時点での日本のヨガ人口は100万人を超えたとされ、国連が国際ヨガデーをも制定。このインドの智慧の拡がりは爆発的と言え、坐に重きを置く禅宗においても無視できない存在となっています。

爆発的に拡がると、同時に、教える者の資質も問う必要があると思います。
今回は、研究所職員が師事する素晴らしい講師をお迎えし、ヨガの世界に触れていただければと思っております。
修行で坐禅をされてこられた和尚様方には、特に、様々な気づきが訪れやすい事と存じます。
心と身体と呼吸の相関性に気づきを得られる講座にしたいと思っておりますので、是非体感しにいらしてみてください。

*写真のようなアーサナはいたしません。こういったポーズのみがヨガではありません。初心者、未経験の方を対象に想定していますので、ご安心下さい。
先生の美しく安定感あるアーサナをご紹介したまでですのでご安心ください。




【お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える】
講師・田口誠道(臨済宗僧侶・行政書士)

墓じまい・永代供養墓・樹木葬・海洋散骨・ゆうパック送骨など、お墓への考え方は変化をしています。

墓じまいでは、無縁墓と判断した管理者側(寺院)が墓 地埋葬法施行規則に従い許可を得て改葬したにもかかわらず、多額の賠償を命令された例もありました。
この事例から、お墓の様々な問題に関係する法律は墓地 埋葬法だけではなく、民法をはじめとする多方向からの検討が必要であることが解ります。

また、「遺骨は誰のものか?」「宗旨が変わっても従来の寺 院墓地に埋葬できるか?」「お墓の承継者を調べる方法は?」「霊園管理規則と寺院規則の関係は?」など、いくつかの疑問を関係法令とともに確認し、これか らの葬送のゆくえと寺院の役割、いかにして仏教の素晴らしさを伝えるかを皆様とご一緒に考えてみたいと思います。

この講座は僧侶限定ではありません。実際に、行政書士の方なども受講なさいます。
お墓の法律について学びたい方の為の講座です。

160525-2.jpg皆さまのご参加、お待ち申し上げております。

お申込みはこちらからどうぞ。
お電話でも受け付けております。
禅文化研究所 075-811-5189075-811-5189

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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展覧会、一斉拝観終了



160524-1.jpg皆さまおはようございます。

先日22日(日)をもちまして、京都国立博物館での展覧会「禅-心をかたちに-」と、春の京都禅寺一斉拝観が終了致しました。
多くの皆さまに足をお運びいただき、感謝申し上げます。ありがとうございました。
私ども研究所の書籍も販売させていただきましたが、予想以上に多くの方に手に取っていただけたようで嬉しく思いました。
大型書店の宗教書コーナーにしか置いてありませんが、展覧会などで“禅”に触れると、やはり皆さま読みたくなるものなのですね…。
ネットショップはございますので、そちらもご活用いただければと存じます。

今回、京都での展覧会をお見逃しになられた方、秋には東京国立博物館にて展覧会を開催しますので、是非そちらにお運びください。またご案内させていただきます。



一斉拝観は、臨済宗・黄檗宗の本山を始め、各ご寺院にご協力をお願いし、京都市観光協会さんのお力拝借しまして開催させていただきました。関係各位には、この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました。

160524-2.jpg私どもは、夢窓国師がお眠りになられる臨川寺と天龍寺の特別参拝ツアーを開催させていただきました。
設定日は7日間、のべ約340人ほどの皆さまをご案内させていただきましたが、そのご熱心な様子にはこちらも身が引き締まる思いでした。

そして単に参拝するのみならず、トーマス・カーシュナー師と共に過ごす時間というのが、人々にこれだけ影響を与えるのだなぁ…という発見もありました。
ツアーが終わられた後の皆さまの表情が、来られた時よりもスッキリと生き生きされていたような…。


それにしましても、おこしいただく皆さまが暖かく協力的な事に、大変嬉しく有難く思っておりました。
またいつの日か、サンガセミナーやその他企画にてお目にかかれますよう願っております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


シヤチハタさんの多大なるご協力を得て開催しました一斉拝観のスタンプラリー。毎日たくさんのお葉書が届きました。有難うございました。5月31日まで受付けております。
抽選結果をお楽しみに!

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杉本博司 趣味と芸術-味占郷 -細見美術館-


160523-1-1.jpg杉本氏の作品との出会いは、何年か前に美術館で彼独自の表具、“杉本表具”に驚嘆したのが最初です。

できあがってきた表具に対して、「こういうイメージではなかった。もっとここをこうして…」などと言う事は少しはできても、本紙を目の前にビシッと「こうしたい」と明確に表具のイメージを持つ事はとても難しいことだと思うのです。

それが、彼の手にかかれば、大燈国師墨跡から西洋の古い絵画に到るまでが、寸分の迷いもなさげな表具により、引き立てられるのです。使われている紙や裂や軸先にも弥が上にも興味をそそられてしまいます。


どこにもカテゴライズされない自在の人。
どういう経歴の持ち主で何をしている人なのかは私は詳しく存じませんが、そんな事はどうでも良いと思わされ、ただただ彼の世界を楽しみたいと思うのです。
誤解を恐れずに申し上げるならば、私にとってはなんとなく利休さんを彷彿させる人であります。

6月19日まで、京都は岡崎の細見美術館にて。

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「水墨画を描いてみよう」 於・北鎌倉 東慶寺

 

160520.jpg皆さまおはようございます。本日はごあんないです。

私どものサンガセミナーで、昨年から水墨画講座をご担当いただいている平川功先生。
本年も秋に講座を予定しておりますが、近く6月、北鎌倉は東慶寺さんにおいてワークショップ「水墨画を描いてみよう」が開催されます。

◆6月3日(金)13時~15時   ◆4日(土)10時~12時
於:東慶寺 書院

お申込み、お問い合わせなど詳細はこちらからどうぞ。


これは、「二人の和紙展」と題して開催される紙漉職人・井谷伸次さんと、江戸経師職人・鈴木光典さんのお仕事をご紹介する企画展のワークショップです。
全く描いた事の無い方も大丈夫です。筆の扱いから濃淡のつけ方、コツなどを教わります。
この日は、井谷さんが漉かれる奥出雲の斐伊川和紙に、東慶寺さんに咲く花を描くのだとか。

160520-1.jpgこの季節の境内は、花菖蒲に紫陽花、八重のどくだみにイワタバコ等の花でにぎわいますが、とりわけ楽しみなのが本堂裏の岩肌一面に咲くイワガラミです。ちょうど6月1日から12日まで公開されるとか。
詳細ご確認の上、あわせて是非ご参拝ください。
*お写真はイワタバコです。


*平川先生が描かれた鏡板の松
  季刊『禅文化』241号からは、もくじのカットもお願いしております。お楽しみに!

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『二度とない人生だから、・・・』 横田南嶺老師新刊


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円覚寺派管長・僧堂師家、横田南嶺老師とは、研究所からDVDを出させていただく際の収録で初めてお目にかかり、直にお話を拝聴する機会を得ました。
そして、その収録で話される老師のお話にたちまち引き込まれてしまい、以来色々とお教えいただく機会をいただいております。

DVDの中でも語っておられた、四弘誓願(しぐせいがん)にある「衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)」。
___世の人々の悩み苦しみは尽きる事がないけれども、誓ってそれを救ってゆこう。
 
 
「あぁ、老師は常にこの願い、祈りのまっただ中に生きていらしゃるのだなぁ…」というのが、DVD収録時から一貫して変わらぬお姿として目にうつり、それは様々な活動に現われていらっしゃいます。
微塵もぶれる事なく貫き通されている大きな祈り、願いの力というものを実感させられます。

この度その一つの現われとして、『二度とない人生だから、今日一日は笑顔でいよう 生きるための禅の心(PHP研究所)を上梓なさいました(ご自身でも法話で仰っておられましたが、題名が長いのであります!)。

仏教詩人・坂村真民先生の詩のご紹介とともに、生きるとは、愛するとは、平和とは、家族とは……様々な問いにお答えになられています。読む人それぞれの人生経験によって、一番に響いてくる箇所は異なる事と存じます。
「悲しみを忘れたり、乗り越えようと思ったりせずとも、抱いて共に生きていれば良い…」。私めもどれだけ安心を得たか知れません。

 
 

ふと、今は亡き表千家・堀内宗心宗匠が、弊所発刊の『歩々清風』の中で、下記のように語っておられた事を思い出しました。
書籍という媒体によって、多くの人をいっぺんに済度するという事もありうるのだなと思うのでした。
是非お手に取っていただきますように。

お茶を含めて、人を指導するということはひとつの菩薩道であります。菩薩の指導法は、つねに相手と同じ高さまで身を落として、すなわち身を低めて、そうして人を引き上げるということであります。荷物の集配所で働いているリフトのように、その人のところへ行って、荷物と同じ高さまで支台を下げて、荷物を持ち上げ、目的地に持っていくのであります。これは済度するということであります。決して高いところか ら叱咤号令するのではないのであります。

 

 

◆平成28年度サンガセミナー 受講者募集中

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「山と仲良しになった」 -鈴木大拙先生のおことば-

 

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登山に成功したら「山と仲良しになった」と何故言わないのか。征服するべき対象を探し求めるのは自然にたいする東洋的態度ではない。われわれは富士にも登るが、その目的は富士を「征服する」のではなくて、富士の美麗、壮大、孤高に打たれるにある。 
(『続 禅と東洋文化』鈴木大拙 より)



本年は、海外に向けて仏教や日本文化、そして何よりも“禅”を伝えられた鈴木大拙先生の没後50年の年にあたります。

個人的にも、秘書であった岡村美穂子先生にお目に掛かる機会が度々あったりと、大拙先生のおことばに触れる機会に恵まれており、時代が変われど褪せる事のないその御教えに、改めて感じ入っております。

昨今日本を揺るがす自然災害ですが、同時に自然とは我々に計り知れない恵みをももたらしてくれることを、日本人はちゃんと知っています。
では、どのように付き合ってゆくのか。

自然とのつき合い方、自身との向き合い方、日本人としての在り方のヒントが多々、大拙先生のお言葉にはちりばめられています。
どれだけ時代が変われど、それらは普遍的な人類の遺産ともいうべき智慧であります。

私自身、今一度それらに触れる機会を持とうと意識しているこの頃です。


*金沢市にあります鈴木大拙館では、「没後50年記念特別展」が開催されます。
ポスターにある「O wonderful」は、「それはそれとして…」と共に、私の最も好きなお軸の一つで、訪れるのが楽しみです。皆さまも是非!


『相貌と風貌-鈴木大拙写真集』

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無文老師のおことば

160517.jpg無文老師にお花を供えましたので、ふと、色々とご紹介をと思いました。

研究所書籍の代表すべきロングセラーといえば、山田無文老師の『自己をみつめる』です。

そして無文老師の膨大な法話や提唱の中から、皆さまに是非読んで頂きたいものを集めたのが、『和願』『愛語』の姉妹本。短いお話がたくさん収録されていて、どこから読んでいただいてもその日にぴったりなお話が…。


まだ本を買うという段階でない方には、臨黄ネットの栞いろは歌・・・、そして、京都国立博物館で開催されている「禅 -心をかたちに」の展覧会HPで毎週更新されている禅語には、無文老師のお言葉が多用されています。


中国で生まれた禅ですが、自然の恵み豊かで四季のある日本、他国に類を見ない道の稽古というものがある日本において、その教えは私達日本人にやはりとてもしっくりくるものだなぁ…と、近頃特に思っています。



【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

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報恩接心のご報告 -臨済・白隠遠諱-


160516.jpg皆さまおはようございます。

昨日は禅文化研究所のFacebookにて、日曜美術館の再放送と、BS日テレ「船越英一郎 京都の極み」の放映をごあんないさせていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

日曜美術館は主に白隠さんにスポットが当たっていましたが、京都国立博物館での展観は、あくまでも臨済禅師・白隠禅師の遠諱にちなんだものです。遠諱の年でなければ開催できないような大々的な展覧会です。
臨済宗黄檗宗各派本山をはじめ、全国の末寺より様々な宝物が集まっていますので、せっかくのこの機会、臨済宗の大きな流れ、日本文化に及ぼした影響などを感じていただければと存じます。
椅子坐禅会があったり、ロビー講話などもあります。宝物と出会うのみならず、是非体験もなさってみてください。 

160516-2.jpgBS日テレの船越さんの番組では、遠諱大法要や接心を大いに取り上げていただいたのは大変嬉しく思いました。すでに早いもので2ヶ月以上がたちますが、ようやく(誠に申し訳無いです)、ご報告をまとめてゆく事にとりかかっております。

まずは3月3日、接心がはじまる前の準備段階、会議などからご紹介させていただいております。日ごとの報告をと思っております。
下記よりご覧いただければ幸いです。
 
遠諱報恩攝心報告(1)

どうぞよろしくお願い申し上げます。



【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

 

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雲衲報恩接心報告

皆さまおはようございます。

昨日は禅文化研究所のFacebookにて、日曜美術館の再放送と、BS日テレ「船越英一郎 京都の極み」の放映をごあんないさせていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

日曜美術館は主に白隠さんにスポットが当たっていましたが、京都国立博物館での展観は、あくまでも臨済禅師・白隠禅師の遠諱にちなんだものです。遠諱の年でなければ開催できないような大々的な展覧会です。
臨済宗黄檗宗各派本山をはじめ、全国の末寺より様々な宝物が集まっていますので、せっかくのこの機会、臨済宗の大きな流れ、日本文化に及ぼした影響などを感じていただければと存じます。
椅子坐禅会があったり、ロビー講話などもあります。宝物と出会うのみならず、是非体験もなさってみてください。 


BS日テレの船越さんの番組では、遠諱大法要や接心を大いに取り上げていただいたのは大変嬉しく思いました。すでに早いもので2ヶ月以上がたちますが、ようやく(誠に申し訳無いです)、ご報告をまとめてゆく事にとりかかっております。

まずは3月3日、接心がはじまる前の準備段階、会議などからご紹介させていただいております。日ごとの報告をと思っております。
ご覧いただければ幸いです。
 
遠諱報恩攝心報告(1)

どうぞよろしくお願い申し上げます。

【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

 

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サンガセミナーのごあんない



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皆さまおはようございます。

今年度のサンガセミナー、受付開始させていただいております。
全て京都での開催です。


6月14日(火)
○僧侶限定ヨガ講座
○お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える


7月20日(水)
○傾聴講座
○香りを知る

10月18日(火)
○創作精進料理講座 -この一皿が今の自分

10月26日(水)
○禅の庭講座 -江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭


11月10日(木)
○掛け軸の扱い方講座
○水墨画講座-秋を描く


2017年1月12日(木)
○精進料理講座
○日々の花講座 


パンフレットご希望の方にはお送りさせていただきます。
先のお日にちの講座も、人気のものはどんどんご予約いただいておりますので、
気になる講座がございましたら、お早めにどうぞ。
 
詳しくはこちらのページをご覧ください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

*写真は、水墨画講座の平川功先生による画です。

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『臨済録』国際学会 のおしらせ

 

ポスター用【臨済録】画像.jpg

皆さまおはようございます。

本日も臨済禅師の遠諱関連行事のおしらせです。

明後日13日より2日間にわたり、【『臨済録』国際学会】が開催されます。

*詳しくはこちらのページをご覧ください。

どなたでもおこしいただけます。入場無料、予約不要です。
*花園大学教堂

御関心おありの方は是非お運びくださいませ。




平成28年度サンガセミナー
、受講受付け中です。

 

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中国の臨済寺へご一緒しませんか?



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「管長や老師方とご一緒に中国の臨済寺に参拝し、法要に参加なさいませんか?」


とお誘いをうけたとして、一体世間のどれだけの方が御関心をお持ちくださるのか、「是非ともご一緒したい!」と思う私にはもはやわからないのですが、いかがでしょうか。


何のことかと申しますと、毎日のようにブログ禅でも、「臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱関連行事」につきましてはご紹介させていただいておりますが、

本年の9月7日に、中国の臨済寺において、日本と中国の合同法要を厳修いたします(皆さま、臨済宗の祖、臨済義玄禅師は、中国の御方です)。


これには、臨済宗黄檗宗の本山の管長や老師方(全員ではありませんが)、末寺の和尚さん方などが参加なさいます。

「え、お坊さんだらけの中に在家の私が?」などとひるまず、是非ご参加いただければと思います。冥土の土産になるといって憚らないまたとない機会かと存じます(遠諱というのは50年ごとに巡ってきます。次回は50年後です…)。

移動+法要に参加するのみというお忙しい方用のストイックな3日間コースと、その他禅の史跡をもめぐる5日間コースがございます。

詳しくはこちら(日中合同法要記念訪中団について)をご覧ください。

お申込み締切りは、5月20日とさせていただいております。
パンフレットをご希望の方にはお送り致しますので、コメント欄にてご希望いただくか、臨黄合議所(075-811-5256)までお電話いただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。



平成28年度サンガセミナー
、受講受付け中です。

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再現!四頭茶会 -京都国立博物館-



160510-1.jpgおはようございます。

四頭茶会…といいますと、以前ご紹介した記事がございますので、まずはこちらをご覧ください。

京都にある本山、建仁寺さんでは、毎年開山栄西禅師のご生誕の日に執り行なわれております。

この茶会を、現在「禅-こころを形に-」が開催中の京都国立博物館で再現しようではないか!との企画。リポートさせていただいておりますので、是非ご覧になってみてください。
この日は四頭ではなく、二頭での再現でした…。
詳しくはこちらからどうぞ。


 

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今週の禅語 「禅-心をかたちに-」公式HPより


160509.jpg京都国立博物館にて開催されております、「禅-心をかたちに-」ですが、公式ホームページに、毎週月曜日に更新される「今週の禅語」というページがあります。

弊所書籍からのご紹介が多いながらも、私めも改めて読む機会を得て楽しませていただいております。

多く引用されている書籍をご紹介させてくださいませ。

『和顔-仏様のような顔で生きよう-』 山田無文
『愛語-よい言葉をかけて暮らそう-』 山田無文
『禅語にまなぶ 生き方、死に方。』 西村惠信


普段、大型書店にしか並ばない弊所の書籍は、「宗教書」コーナーへ御自ら足を運んでくださる方のみしか、お手に取っていただけないのが現状ですが、京都国立博物館のミュージアムショップでは、かなり多くの方にお求めいただけているようで、職員一同喜んでおります。

展覧会がきっかけとなり、様々な禅の教えに触れていただけますよう願っております。


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大法輪5月号 特集白隠-その人と禅


160506-1.jpg大法輪5月号。臨済宗特集か?!というような号となっております。
まずは巻頭に、円覚寺派管長・横田南嶺老師が「慈」を揮毫、解説なさっておられます。

どこかで観たな…と思えば、右ページは京都国立博物館での展覧会のご紹介。

160506-2.jpgさらに、特集記事として、多くの臨済宗僧侶の方々が白隠さんの色々を語っておられます。

160506-3.jpg研究所からは所長・西村惠信と、なんと直属の部下でありながら全く知りませんでしたが、主幹・西村惠学が書かせていただいております。
どうぞお手に取ってご覧ください。



平成28年度サンガセミナー
、受講受付け中です。

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Eテレ日曜美術館 「禅"円"が語る美とこころ」

 

160502.jpgおはようございます。
恐らくファンの方も多いのではないでしょうか。Eテレ 毎週日曜 午前9時~の、「日曜美術館」。

5月8日は、「禅“円”が語る美とこころ」と題された番組がNHKさんにより制作され、京都国立博物館・東京国立博物館にて出展される臨済宗・黄檗宗各派の寺院から集った珠玉の禅の宝物等が紹介されます。

今回は宝物そのもののみならず、臨済宗黄檗宗の修行とは、儀式とはどういったものなのか、取材におこしいただいておりましたので、そのあたりも少しご紹介していただけるかもしれません。

そもそも、禅の宝物といわれるものが生み出された背景などもおわかりいただけるような番組となることを期待し、ご紹介させていただきました。
是非ご覧になってみてください。

なお、日曜美術館で紹介された地をめぐるブログ、「日美旅ブログ」が。
こちらも個人的に楽しみにしております!あわせましてどうぞ。
 

*写真は臨済禅師・白隠禅師遠諱記念法要、宿忌のようすです。

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