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撃竹聲(げきちくせい)

自坊の西門(集落に通じる門)は約15年ほど前に、古い門を取り壊して再建しました。ちょうど私が師匠と住職を交代したときのことです。
(株)タイナカに葺いてもらった茅葺き屋根も15年も経つと、とくに陽の当たらない方は苔むして、落ち着いた面持ちになってきたのですが、このたび扁額を飾ることになりました。

これは、妙心僧堂師家の岫雲軒・雪丸令敏(ゆきまるれいびん)老師にお願いし揮毫して頂いた「撃竹聲(げきちくせい)」の書を、去年の秋まで自坊の本堂濡れ縁だった古材のケヤキを使い、京都在住の彫刻家・岸野承氏に依頼して扁額に仕上げていただいたものです。
雪丸老師は妙心僧堂に入られる前は安土・摠見寺ご住職であり、当山へも親しくおいで頂いていたご縁があり、この度も、揮毫をお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。
5月には先々住の五十回忌法要を営むのですが、それまでに間に合って幸いでした。

金具.jpg

取り付けには、専用の受け金具が必要で、京都の金物会社に依頼をして特注してもらいました。しかし、こんな金具を付けるのは素人には難しく……。そこでこの門を建てて下さった大工さんにお願いしたところ、これまた気持ちよくお出向き頂き、3時間ほど掛けて取り付けて頂いた次第。
受け具を打ち付ける音を聞きつけた、近所の元総代さんも出てこられて、賑やかでした。

IMG_2446.JPG

「撃竹聲」の因縁は、中国の禅僧、香厳智閑禅師(?~898)が貎剋R霊祐の元で修行していたとき「父母未生以前の面目」を問われて、答えに窮した香厳は貎剋Rの元を去り、慧忠国師の遺跡で庵居していたのですが、ある日、庭掃除をしていたときに、箒で掃いた瓦礫が竹にぶつかる音を聞いて開悟し、結果的に貎剋Rの法を嗣ぐことになったという逸話によるものです。
自坊の西門をくぐるとすぐ右側に竹藪があります。「撃竹聲」のような機縁が自らはもとより、参詣される皆さんにもありますようにという願いをこめた扁額なのです。

西門扁額.jpg

 

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季刊「禅文化」240号発刊のお知らせ

新年度が始まり、弊所が所在する花園大学の学内もまた賑やかです。季刊「禅文化」も、最新号が発刊されましたのでお知らせいたします。

今回の特集は「東京・麟祥院とゆかりの人々」。明治から昭和にかけて名だたる文豪が居を構えた東京・湯島にある、麟祥院にスポットを充てました。

麟祥院は、春日局が幕府報恩のために建立し、名僧たちを排出してきた由緒あるお寺。ところが、先の戦争で空襲を逃れた文化財はながらく調査されないままでした。このたび、禅文化研究所デジタルアーカイブス事業の一環として花園大学歴史博物館とともに悉皆調査を行ない、現在はその成果として同館で特別展「湯島麟祥院 春日局と峨山慈棹(がさんじとう)」を開催中。本誌もリンクする形で特集を組ませていただきました。

調査・展覧会等詳細

新連載もございまして、「昭和に新しく造られ、ビジネスパーソンに爆発的に広まったと思われる禅語」について、その起源を探る内容(加藤一寧先生「新造の禅語(一)」)。禅にご興味をお持ちのビジネスマンの皆さまに是非!今回より四回連載です。

最後に。
もし、いま人生に少し苦戦していらっしゃる方が本日のブログを見てくださっているとしたら……。恵林寺(山梨県)の古川周賢老師による連載「禅の見方、考え方(四)」を、心からお薦めいたします。きっと、光が差すと思います。

どうぞ宜しくお願いいたします。

k240.jpg*もくじ*

-特集 東京・麟祥院とゆかりの人々-
「からたち寺」逸聞/矢野宗欽
湯島麟祥院の歴史/竹貫元勝
笶髦€ グラビア 湯島・麟祥院の霊宝
グラビア作品解説/花園大学歴史博物館

禅の見方、考え方 (四)/古川周賢
新造の禅語 「即今・当処・自己」は禅語なのか(一)/加藤一寧
沢庵禅師と泉南の新川盛政 ―卜半椿その後―/湯谷祐三
堪え難きを堪え ―戦後を禅僧として生きて―/寶積玄承
善財童子の求道ものがたり (三十七)
―菩薩道五十三次 マガダ国ブッダガヤの菩提道場 吉田の宿駅―/小林圓照
禅宗語録入門読本 26 雲巌と洞山 (下)/小川隆
最後の光芒 (中)要説・中国禅思想史45/伊吹敦
部分から全体へ 寺院建築入門 (九)/佐々木日嘉里
病いはそのまま法の声 ―「からだ様」は神様です
第二回 初夏のヤル気回復祈念/樺島勝徳
三余居窓話 (余滴・十)―ある新年の集まりにて―/西村惠信
禅における心身について (十二)ブッダ本来の言葉と禅 (七)/佐々木奘堂
蘇った鎌倉時代の彫像 ―建長寺開山・蘭渓道隆禅師坐像大修復―/川辺紀子
睡猫庵歌話 (十二) 「平成父母恩重経」―大松達知『ゆりかごのうた』―/大下一真
笶鮪將・ウんのリレー・エッセイ笶磨@変わりゆくお寺/亀山泰子

表紙解説/東野鈴奈
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
カット(切り絵)/田中道男

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遠諱記念 天龍寺・臨川寺特別参拝

4月24日(日)は、遠諱を記念した天龍寺・臨川寺特別参拝の、第2回目の実施日でした。

臨川寺さんは、かれこれ20年以上は公開されておりません。
天龍寺開山・かの夢窓国師がお眠りになられる聖地なわけで、遠諱を記念して天龍寺さんに無理を承知の上でお願いしました所、禅文化研究所主催ならばと今回の参拝が可能となったわけです。

お許しをいただきましたものの、「はてさて、遠諱だからといってこのような聖地を公開し、何か意義があるだろうか、皆さまに何を伝えられるだろうか」と考えたりしていました。

ですが、いざ終わってみると、私ごときがそんな事を考えるのはおかしなことで、ちっぽけでつまらない考えは吹き飛びました。

160426-1.jpg臨川寺三会堂のあの厳かな雰囲気や夢窓国師作庭の曹源池庭園、職人の粋がこらされた茶室に大堰川から引いて来た小川が流れる苔むした露地、身も心も目も喜ぶ精進料理。

そしてなによりも一番に、他国からこの日本にやってきて、専一に己事を究明されてこられた禅僧、トーマス・カーシュナー師から様々な説明をしていただきつつの参拝で、皆さまの表情は、いらっしゃった時と、お帰りになられる時では輝きが違ったのです。
生き生きと、清々しい雰囲気になられた方が多いような気が致しました。
「ん~、禅僧の役割とはこれかぁ……」などと私も拝見していてとても嬉しく思いました。

160426-2.jpg坐禅ももちろん良いのでしょう。ですが、禅僧とひととき共に過ごす学びや感動の時間というのが、それだけで人々に与える影響があるのだなぁ……と。
「トムさん(カーシュナー師)の畑も見学したい!」という声多数でした(トムさんはパンを作るのに、小麦から育てるのですよ!)。トムさんの畑教室開催も良いかもしれません(堆肥作りはプロ顔負け)。

余談ですが、出版より月日が経ち、本屋さんに並んでいても動かなくなっているトムさんの自叙伝が、この日は飛ぶように売れ、トムさんの前にはサインを求める人の列ができるわけであります。
何時間か共に過ごしただけで、どうしたってトムさんに惹かれてしまうのですね。

160426-3.jpg当日は研究所職員がご一緒させていただいておりますが、旅行会社の添乗員さんのようにはゆかず、時に自由なトムさんと「え、今頃打ち合わせ?」というような状況になっていたり、あたふたしていたりするわけですが、禅と文化の旅にしましても、サンガセミナーにしましても、おこしいただく皆さまのあたたかなご理解に支えられております。
甘えていてはいけませんが、いつも感謝の気持ちでいっぱいになります。
有難うございます。



さて、そんなこんな天龍寺・臨川寺参拝ツアーですが、色々と調整があったのですが、ようやく最終的な追加募集枠が決定致しました(これ以降、追加の募集は致しません)。

禅文化研究所オンラインショップにて受け付けさせていただいております。
皆さまとお目にかかれます機会を楽しみにしております。 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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大本山東福寺 特別拝観のおしらせ

おはようございます。

現在、京都国立博物館での展覧会にあわせまして、京都禅寺一斉拝観を開催しておりますが、今週末29日からは、東福寺の法堂(仏殿)、禅堂が特別公開されます。
*詳細はこちら

 

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東福寺といえば、いつもブログやFBをご覧いただいている皆さまには、ご記憶に新しいかと存じますが、臨済禅師・白隠禅師遠諱を記念して、3月に報恩大摂心ならびに大法要が行なわれました。


ただただ伽藍をご覧いただくのみならず、禅堂ではどのように修行がおこなわれ、法堂ではどのように儀式がおこなわれたのか、ご参拝の皆さまにおわかりいただけるよう、パネルを制作してみました。

160425-2.jpg一ヶ月少し前の話ですが、パネルを見て感無量……の職員一同です。私も写真を見るだに、こみあげるものがございます。


臨黄合議所のFBページにて、全国から集まった雲水さんの修行の姿や、法要の様子はご覧いただいていたかと存じますが、やはり、その地を訪ねてみて、実際に自身の感覚で得るものはまた違う事と存じます。
是非ともご参拝なさってみてくださいませ。お待ち申し上げております。
 

◇東福寺ご参拝の折、お近くの禅寺めぐりをなさりたい方は、こちらをご参照くださいませ。

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京都駅での法話と椅子坐禅のご報告

先だってこのブログでもお知らせしたとおり、京都駅ビルの「京都茶寮」にて、“「禅」文化講座”が二回に渡って開催されました。これは京都駅ビルの南北連絡通路にあるインフォメーション前のスペースで行なわれている「京都美風 COOL 禅 ~ ZEN ~」にあわせて開催したものです。
両方とも20名限定の予約制でしたが、満席となって、好評のうちに修了することができました。

第一回目(4月13日)は、新山玄宗師(臨済宗妙心寺派高等布教師・妙心寺派常任布教師・愛媛県大洲市福成寺住職)による法話「臨済栽松(りんざいさいしょう)」と椅子坐禅でした。

「臨済栽松」という話は、臨済禅師が松を栽えていると、師の黄檗禅師が「こんな山奥にそのような松を栽えて、いったいどうするつもりか」と尋ねたところ、臨済は「一つには寺の風致を整えるため、そして二つには後世の人のしるべとするためです」と答えたという逸話です。そのことをかみ砕いてお話しになりました。また、松に因んだ禅語などについてもお話し頂きました。
それから、坐禅の方法と実践についてもお話しいただき、短い時間でしたが、参加者にも椅子に座ったままでの坐禅を体験して貰いました。

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第二回目(4月20日)は、雲林院宗碩師(臨済宗連合各派布教師・建仁寺塔頭霊源院住職)による法話「臨済禅師・白隠禅師の伝えたかったこと」と椅子坐禅でした。

20160422-1.jpgまず最初に椅子坐禅の体験をしていただいたあと、雲林院師は、坐禅をして修行したら何がわかるのかについて話されました。自分は弱いのだということを知ることができると話されました。熊本でまだ頻発している大地震や東北の地震で被災して亡くなられた人、いろんな事故や世界で起きているテロで思いがけず命を落とされた人、その人達を何ら救うことさえできない弱い自分。そして、なんの保証もないこの自分自身の命。人ごとではなく自分もこのあとすぐ死んでしまうかもしれない。毎晩眠るとき、明日の朝は来ないかもしれない。御飯を食べるとき、これが最後の食事かもしれないと思って生きようと話されました。

どちらの会も、法話や椅子坐禅の後、講師や開催スタッフである私も一緒にお弁当をいただき、参加者から出る質問に答えたりしながら、短い時間ではありましたが、ともに真摯な時間を過ごさせて頂きました。

「COOL 禅~ZEN~」パネル展は4 月27 日(水)まで。どうぞ京都駅をご利用の際には、お立ち寄り下さい。

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春の京都禅寺一斉拝観 スタンプラリー

皆さまおはようございます。
度々ご紹介させていただいております、禅寺一斉拝観
京都国立博物館にて展覧会が開催される4月12日より、5月22日まで(公開期間は、寺院により異なります)京都の禅寺約60ヶ寺が公開されています。

160421.jpg大徳寺塔頭 高桐院

遠諱を記念した大々的な計画で、臨黄合議所(臨済宗黄檗宗には15の本山があります)、禅文化研究所が、京都市観光協会さんとの共催で実施させていただいております。


今回初めてスタンプラリーなるものに仕事として携る事となり、上司(禅僧です)の手作り根性発揮か?!
となるところでしたが、もしかして……と、ゴム印やスタンプで有名なシヤチハタさん(ヤは小字ではないのですよ!)が、スタンプラリーキットを製作販売されていることをWEBで見つけ、ダメ元で「こういう計画が…」とご相談しました所、御関心をお持ちいただき、多大なるご協力を得て、全寺院に立派なスタンプ台を設置する事ができました。

スタンプのデザインはこちらがせねばならない…とのことで、各寺院の象徴的なモチーフを考えて、下記のような感じで作っております。これらのスタンプは、シヤチハタさんのスマートフォンアプリ「iStamp」を使っていただくと、お参りしたお寺のスタンプ台のところで印影をゲットすることができますので、紙媒体でなくてもチャレンジしてみて下さい。
iStampのダウンロードは……App StoreGoogle Play からどうぞ。
160421-1.jpg寺紋もありますが、お寺に拝観してみれば、ああ、これがスタンプになっているのかとわかるようなデザインにしてみました。もしも、もしも、「一体何なのかわからない」というものがありましたら、お問い合わせくださいませ……。


誠に申し訳無いのですが、私自身はスタンプラリーというものをした事が一度も無く、はてさて、お葉書がほんとうに来るのだろうか!?と思っておりましたら、翌日からどんどん届きはじめ、嬉しく思っております。

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パンフレット(クリックするとPDFファイルが開きます)を、各寺院や京都市観光協会、京都総合観光案内所〈京なび〉、東京駅八重洲口の京都館情報コーナーでお配りしておりますので、その中にありますスタンプラリー用紙(切り取ってお葉書としてお使いいただきます)をご利用ください。

ご参拝、ご応募、お待ち申し上げております。


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気分は自分ではない

「気分は自分ではない」 和田重正

160420.jpg事あるごとに思い出す和田先生のお言葉。
学生時代のゼミの時間、和田重正先生の人生科シリーズを人生の教科書のようにして、ゼミの教授・松田高志先生や仲間と様々を語り合いました。

若い頃は若い頃で、その年代特有の悩みを抱えていたとは思いますが、月日を経てまた読んでみますと、禅との共通点にハッとしたり、より深く心に沁みたり。
繰り返し読む事で得られる気づきや発見を楽しむこの頃です。

禅関連の書籍がお好きな方には、是非和田先生の本もオススメします。

 

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平成28年度 サンガセミナーのごあんない

ごあんないが大変遅くなってしまいましたが、今年度の実践講座サンガセミナーの内容を、本日よりホームページにてご紹介させていただいております。

2016_5-2.jpg水墨画講座 画・平川功先生



ざっと、下記のような講座を設けさせていただきました。御関心おありの講座、ございますでしょうか。
これまでにご参加いただきました皆さまのアンケートを参考にさせていただいたり、担当の私自身が、上司たち(僧侶)と相談の上、こういう事を学べたら…と思えるような講座を考えてみました。

 

6月14日(火)
○僧侶限定ヨガ講座 【講師:伊藤加奈子】
○お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える 【講師:田口誠道】

7月20日(水)
○傾聴講座 ―カウンセリング技法に学ぶ傾聴の本質と実際 【講師:丹治光浩】
○香りを知る 【講師:村田真彌子】

10月18日(火)
○創作精進料理講座 -この一皿が今の自分 【講師:宮本しばに】

10月26日(水)
○禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭 【講師:町田香】

11月10日(木)
○掛け軸の扱い方講座 【講師:志水一行】
○水墨画講座-秋を描く 【講師:平川功】

2017年1月12日(木)
○精進料理講座 【講師:西川玄房】
○日々の花講座 【講師:雨宮ゆか】

2016_6-2.jpg日々の花講座 花・雨宮ゆか先生

 

詳しい内容は、下記をご参照くださいませ。お申込みは、下記ページの下部にお申込みフォームへのリンクがございます。

実践講座「サンガセミナー京都講座」 平成28年度

 

皆様のご参加、お待ち申し上げております。どうぞよろしおくお願い致します。

 

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東慶寺の春をいける「二人の花」展



160418.jpg皆さまおはようございます。

北鎌倉の東慶寺さん(臨済宗円覚寺派)。
こちらで開催されている雨宮ゆか先生のお花の御稽古には、私も何度かお邪魔させていただき、その御縁から、研究所でもサンガセミナーにて、“日々の花講座”をご担当いただいております。

過去、とお邪魔しましたが、この度は春の花を、ご住職の御母様井上米輝子さんと、雨宮ゆか先生がいけられます。

境内に咲く春の花がどのようにいかされるのか……。
私も興味津々で是非とも馳せ参じたいところですが、臨川寺特別参拝と重なり、お邪魔する事ができません……。いえ、臨川寺参拝で皆さまとお目にかかれますのは楽しみなのですが。

おすすめの展覧会です。境内に咲く花も、いけられた花も、どちらもお楽しみいただくべく、是非足をお運びになってみてください。

【東慶寺の春をいける 「二人の花」展】

2016年4月23日(土)縲鰀30日(土)
10時縲鰀17時 会期中無休

花器協力(五十音順敬称略);
池田優子、生形由香、打田翠、小笠原加純、
川村晃弘、小泊良、野口悦士、野村亜矢、
橋村大作、橋村野美知、花岡央

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今年度のサンガセミナーにつきまして

皆さまおはようございます。

遠諱関連のごあんないが多くなっておりますが、本日は禅文化研究所からのご案内です。
平成25年度より開催致しておりますサンガセミナー
今年度は10講座を設けまして、現在パンフレットを鋭意作成中。近々ネット上でもご案内させていただきたいと考えております。

本日は第1回目の講座を少しご紹介。
お日にちは6月14日(火/友引)。迫ってきております……。
この日は僧侶限定の講座を2つ(先にご予定に入れておいていただきたく)。

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ヨガ講座と、お墓についての法律の講座です。

【僧侶限定ヨガ講座】

ヨガにつきましては、私の師匠・伊藤加奈子先生におこしいただきまして、法輪寺(だるま寺)さんをお借りし、上写真のお庭前でアーサナ(ヨガのポーズ)に取り組んでいただこうと考えております。
お釈迦様もなさっていたと伝わるヨガ。御関心をお持ちの方は多いと思うのですが、なかなか町の教室に体験レッスンには行きづらいかと存じます。
私が初めて先生にヨガを教わった時は、帰り道に通り抜けた京都御苑の木々がいつもとは違って、より一層キラキラ輝いて見えて、目の前の霧が晴れたような心地がしたものです。
さらに、「あれ、ここも私の一部分だったのだ…」などと、当たり前すぎて普段意識しない身体の一部分に、呼吸をしながら意識を向けるという事の新鮮さに、感動を覚えたものです。今も記憶に新しい、印象深かった初めてのレッスン。
私自身、修行をされてこられた僧侶の方々が、一回のレッスンで得られる感覚や気づきというものに関心があります。
老師方にも、一生坐り続けたい…と、ヨガをなさっている方々がいらっしゃいます。
ヨガが初めてという方大歓迎です(もちろん、素晴らしい先生におこしいただきますので、経験者も歓迎致します)。

心と身体の相関を深くとらえて「坐」にゆきついたインドの叡知を垣間見てはみませんか?

 

【お墓の法律 -墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える】

こちらは、おなじみ行政書士でもあられる田口誠道師(臨済宗妙心寺派・長昌寺住職)をお招きしての開催。
核家族化が進み、永代供養を望む人が増える昨今。
避けては通れぬお墓の問題について、また、お墓の問題と切り離せない葬送の問題について、法律上のあれこれを教わりつつも、そこから、今後の寺院、僧侶が、どのように墓や葬送の問題と向き合ってゆき、皆さまに仏教の素晴らしさを伝えられるかという可能性を探る機会としたいと思います。

ある日のご講演で、臨済僧堂の阿倍宗徹老師が、「葬式仏教、葬式坊主などといわれるが、葬式坊主なら葬式坊主でいいではないか。しっかりと葬式をしてさしあげる坊主になればいいのだ」というようなことを仰ったことがあります。
しっかりと葬式をする、お経を唱える、供養をするという事は、なまなかな事ではできないのだと思うのです。
在家の者は、お経の意味や儀式の意義などがわからずとも、きちんと見ているものです。
身近な人の死にどのように向き合うのか、そこから何を学ぶのか、墓や葬儀の事を通して仏教の智慧を伝えられる事もあろうかと存じます。


6月14日、この2つの講座は僧侶の方限定の講座です。
その後は一般在家の方にもご参加いただけるような講座も設けております。
ご参加、お待ち申し上げております。

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春の京都禅寺一斉拝観(於2016.04.12~05.22)

皆さまおはようございます。
昨日のブログにて、4月12日より京都国立博物館にて、特別展「禅 ―心をかたちに―」の展観がはじまりました事はご報告致しましたが、その開催期間中に行なわれます、禅寺一斉拝観についてご紹介です。

展観期間(平成28年4月12日~5月22日)にあわせて、京都市内を中心に、数多い本山をはじめとした禅宗寺院(約60ヶ寺)で通常非公開の寺院や寺宝の特別公開、坐禅会や写経体験・法話など、期間中に特別な催しが一挙に開催されます。

160414-2.jpgまた通常公開寺院においても、期間中スタンプラリーなどを実施予定です。スタンプが1つでも押されたものを京都国立博物館にお持ちいただきますと、入館料が200円引きとなります。さらに、スタンプを集めて応募いただきますと、抽選でプレゼントも。

期間:平成4月12日(火)~5月22日(日)

上記期間は、「そうだ 京都の禅寺へ行こう!」ということで、宜しくお願い致します。
公式サイトはこちらからどうぞ。

160414-1.jpg私自身、研究所でお仕事させていただいている御縁から、様々な禅寺に出入りします。
あの無駄の無い伽藍や庭の美しさ、隅々まで掃除が行き届き、空気まで引き締まっているような空間は、ほんとうに何度お邪魔したお寺さんでも、毎回毎回感動するものです。

はてさて、遠諱を記念して禅寺を一斉に公開して、どういう意味があるだろう?!
などと考えたりしたものですが、私が意味や意義を考えるのではなく、訪れた皆様が何らかご自身の内に感じ取っていただけたら良いのだなと思いました。

本山を歩いていてさえ、「このお寺何宗?」などというお声が聞こえて参りますので、聞き慣れない遠諱(おんき)という言葉や、臨済宗の宗祖・臨済禅師とは?! 日本の臨済宗中興の祖と言われる白隠禅師とは?!など、簡単に説明させていただいたパンフレットなどもご用意してみました。

この一斉拝観によって、何らかの良き御縁が生まれると良いなと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

*写真 上は東福寺塔頭退耕庵・下は同じく東福寺塔頭勝林寺 です。

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遠諱記念「禅-心をかたちに-」(京都国立博物館)開催

 

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一昨日、4月12日より、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱を記念した特別展「禅-心をかたちに」展が、京都国立博物館で展観開始されました。

前日の11日には、その開会式と内覧会が行なわれました。

まずは、京都国立博物館の平成知新館一階において、臨黄各派総長や関係者が参列し、法要が執り行われ、大本山方広寺方丈から出展されている釈迦三尊像の前に、臨黄合議所理事長の蓮沼良直師(南禅寺派総長)導師をされました。

20160413-2.jpgその後、平成知新館前にて、多くの招待者が見守る中、開会式があり、京都国立博物館館長の佐々木丞平氏、臨黄合議所理事長の蓮沼良直師、日本経済新聞の大阪本社代表・川合英雄氏の挨拶がそれぞれあり、テープカットも行われました。

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20160413-5.jpg開会式ののち、招待されている本展への出展者や関係者に特別内覧会がひらかれ、展示されている多くの国宝、重文級の宝物はもとより、珍しい一品などもあり、各位は熱心に見入っておられました。

20160413-6.jpgミュージアムショップには、弊所の刊行物やグッズも盛りだくさん。また、会期中には諸々のイベントも用意されております。詳しくはこちらの特設ページをご覧下さい。
是非、会期中に本展にお越し下さいますよう、お待ち申し上げております。

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湯島 麟祥院展 記念講演会のお知らせ

おはようございます。

現在、花園大学歴史博物館において、湯島 麟祥院 ―春日局と峨山慈棹―展を開催させていただいております。
何度もご紹介させていただいておりますが、禅文化研究所では、花園大学の調査チームと共に、寺院の宝物調査をさせていただいております。

さらにその後、このように結果報告といたしまして、花園大学歴史博物館にて展覧会ならびに展示にちなんだ講演会を開催し図録を作成、さらにデジタルアーカイブス事業も展開しております。
禅文化研究所デジタルアーカイブス事業

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これまでに調査がほとんど入った事の無かった麟祥院の宝物を、是非皆様にご覧にいれたいと願っております。
さらに、今週13日の水曜日には、記念講演会(於:花園大学教堂)を予定しております。
*詳細は下記
講演会後、博物館にて学芸員によるギャラリートークもございます。


入場は無料、事前申し込みも不要です(但し先着150名)。
駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください。
講演内容は、以下のとおりです。


■2016年4月13日(水)13:00~14:30「湯島麟祥院の歴史」
竹貫 元勝 氏(花園大学名誉教授・正眼短期大学特任教授)

於:花園大学教堂


歴史に親しんだ後にご覧いただく宝物類は、予備知識無く観るのとはまた違って、興味深く親しめる事と存じます。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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花まつり

4月8日。
本年のお釈迦様の誕生日も、お祝いを致しました。
昨年からの(私の中での)決まりで、約1ヶ月は花を飾ってお祝いする事にしています。

160411-1.jpg「花に罪はなきにせよ、花屋で求めた花というのは、やはりそういう感じがするものだなぁ……」などと思いましたので、この花が枯れてきたなら、道ばたであやしくしゃがみ込む事となりますが、たんぽぽとなずなを生けようと決めています。

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「忘れ去られるのでは?!」と思うような猫の額ほどの我が家のベランダにも、冬の間には姿形すら見えなくなるすみれが、こぼれ種が芽吹き、必ず春には次々と花を咲かせてくれます。 
こんな所にまできちんと春がやってきてくれる事に、仏の慈悲もあまねく降り注いでいるのだという事をも知る朝です。

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NHK「こころの時代」放送のごあんない


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『語録のことば』
『禅思想講義』などの著書、季刊『禅文化』の連載でもおなじみの小川隆教授(駒澤大学)が、NHK Eテレ「こころの時代」に出演されます。

いつも親しみやすい文章で導いてくださる小川先生ですが、講義は中国語で読み上げられる公案の響きやリズムが新鮮で、また書籍とは別の魅力があります。語録に登場する人物が、目の前で活き活きと動いているのが見えてくるような……といえば、イメージが伝わりますでしょうか。

今回も「禅の語録を読む」として、唐から宋への禅語録の推移をたどりながら、難解なだけではない禅の世界をご紹介されるとのこと。(放送では中国語が出てくるかどうかはわかりませんが)どうぞお楽しみに。

ところで改めて、この番組のコンセプトですが「どうにもならない壁にぶつかったとき、絶望の淵に立たされたとき… どう生きる道を見いだすのか。先人たちの知恵や体験に、じっくりと耳を傾ける番組です。」とあります。今さらですが、きっと色々な境遇におられる方が、様々な場所で、それぞれの思いでご覧になっている番組なのだろうと思います。

一日の初めにどんな言葉を耳にするか(口にするか)というのは、どんな時もとても大切な気がします。それが心地よいものであれば、一日何かしら影響をもたらしてくれるはず。次の日曜日は少し早起きして、素敵な一日をお過ごしください。

聞き手は金光寿郎さん(元NHKディレクター・宗教評論家)です。

◆放送日(予定)/4月10日(日)午前5:00、再放送16日(土)午後1:00

 

 

*本日、4月8日はお釈迦様ご誕生の日です。

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花まつり

おはようございます。

さて皆さま、大変です。
忙しくしているうちに(これは単に私の事情ですが)花まつりの日がもう明日に迫っておりました。

クリスマスは、その本来の過ごし方はいずこへ……ですが恐らく、この日がイエス様のお誕生日だという事はどなたでもご存知かと思います。
お釈迦様のお誕生日は、その日を知る人すら少ないのではないでしょうか。それもどうかと思ったわけです。

160407.jpgということで、とうとう昨年から、木彫をしている友人に誕生仏を彫ってもらい、一人で花まつり(お釈迦様の誕生祝)をはじめました。

私の誕生仏を見て、同じものが欲しいという友人がいたり、一緒に花まつりをしてくれる友人がいたりと、なかなかに嬉しい事がありました。
昨年のブログでご紹介しましたステンドグラス作家の友人が制作した仏足ステンドグラスは、なんとその後我が家に送られてきて感激したものです。
今年もさらにお釈迦様の誕生を祝ってくれる友人が少しですが増えそうです。

苦しんだり迷ったりした時期に、仏教関連以外の様々な本を読んで過ごした事がありましたが、「あぁ、結局はお釈迦様が全て、ほんとうのところを仰ってくださっているんだな、禅の祖師方もそうだ。私はどこへ行っていたんだろう」と改めて気がつきました。
今となっては、他の世界を見てきて戻ってくると、より一層強くなるのだなという事を知りましたので、良い経験だったと思っております。

160407-2.jpgルンビニの菩提樹(2000年2月)

お釈迦様の時代も今も、人々の悩みはさほど変わっていないとよく言われますし、私もそう思います。

天上天下唯我独尊

本来の自己を生きる尊さをお示しになられたお釈迦様のお誕生日、今年も有難くその日をお祝いしたいと思っています。

皆さまもいかがでしょうか?
4月8日や、その前後の土日には、お寺さんでも花まつりが。
参拝可能な寺院
(リンクは鎌倉円覚寺さん)もありますので、お近くのご寺院をお調べの上、ご参拝なさってみてください。

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「禅文化研究所紀要 第三十三号」発刊

刊行が遅くなり関係者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けいたしましたが、去る3月31日「禅文化研究所紀要 第三十三号」を発刊いたしました。

160406.jpg前号からは電子化し、PCやタブレット端末ですぐお読みいただける仕様になっております。研究者のみならず、一般の皆さまにもご入手いただきやすくなりましたので、ぜひ最新の研究成果を広く知っていただく窓口の一つとなりましたら幸いです。

以下、先生方への敬意を込めまして、収録内容をご紹介させていただきます。

〔収録論文〕
仏性論雑考/古賀英彦
大乗起信論の思想系譜/常盤義伸
『祖堂集』卷一〇譯注(一)/禪文化研究所唐代語録研究班
古則解釈の両方向―「雲巌大悲手眼」をめぐる『碧巖録』と『正法眼蔵』/末木文美士
『古典禅研究』序論/賈晋華著・村田みお訳
道元の無仏性/松岡由香子
応仁文明の乱からの大徳寺と妙心寺の復興/千田たくま
西谷啓治の禅思想――空の立場/清水大介

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天龍寺の桜

天龍寺の曹源池庭園といえば、開山夢窓国師作庭で有名です。

160405-1.jpgお仕事で、プライベートで、よくお邪魔して拝見しますが、毎度気づきがあるものです。
天龍寺の塔頭でお生まれになり、ほぼ毎日この庭園を観ている齢70を過ぎた和尚さんが、「この庭ほど素晴らしい庭は無いんやで」と毎度仰る事がそれを物語っています。

今回はことに山に咲く山桜や白木蓮が印象的だったせいか、借景の素晴らしさが身にしみ、作庭をされた夢窓国師のスケールの大きさがこちらに流れ込んでくるようでした。
歴代天皇より、7度にわたり国師号を賜与され、七朝帝師とも称された国の師というべき御方。それは魅力的な人物であったろう……と一人想像してうっとりとしてしまいます。

早朝より3時間弱お邪魔しておりましたが、太陽の光によって、庭の表情は刻々と変化し、いっときも同じ時は無いのです。
是非、お時間に余裕をもってご参拝願いたいものです。

160405-2.jpgさて、参拝者の皆様はこの素晴らしすぎる曹源池庭園に満足し、そのまま引き返してしまう方が多いのもごもっともですが、実はこの奥に多宝殿、百花苑があり、多くの見事なしだれ桜に茶花などが楽しめます。

遠く比叡山まで見渡せる山の上からの景色。えもいわれぬ日本の美しい春です。

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京都駅で法話と椅子坐禅

 

京都茶寮パネル.jpg現在、京都駅ビルで「京都美風 Cool禅」のパネル展が開催されています。
その期間中、下記の2回、夜間に法話と椅子坐禅が体験できるイベントがあります。
お仕事帰りに参加できるかと思います。

ただし予約が必要。お早めにご予約をお願いします。

日 時 平成28年4月13日(水)・4月20日(水)
19:00~20:00 法話と椅子坐禅体験
20:00~21:00 お食事タイム(ディスカッションあり)
法話や坐禅指導をいただくのは、
4月13日は、新山玄宗師(臨済宗妙心寺派高等布教師・妙心寺派常任布教師・愛媛県大洲市福成寺住職)
4月20日は、雲林院宗碩師(臨済宗連合各派布教師・建仁寺塔頭霊源院住職)
です。
会 場 京都茶寮
定 員 各日20名 事前予約制(ご予約、お問い合わせは、京都茶寮〈TEL 075-342-2170075-342-2170 〉まで)
※各日とも5日前までにお申し込み下さい。また、定員に達し次第、〆切ります。
参加費 2000円(税込)お弁当付き

 

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相国寺東京別院

おはようございます。

先日こちらでもご紹介させていただきました「禅と能」についての対談
相国寺東京別院を舞台に、素晴らしいお話が繰り広げられたわけですが……。

私のように、普段京都に住まいし、ストレスの全く無い自転車通勤をしている者にとっては、東京というところは正直駅に着いた途端に、人と物の多さと殺伐とした空気に辟易します。
さらに、品川から渋谷へ移動して…と、なかなかに通勤の人々で混雑した中到着しました、東京別院。

ビルばかりのコンクリートの中にあって、元のお屋敷時代から残る灯籠や庭の木々、木造建築から香る杉の木のかおり。心身がすーーーーっとし、その後どっしりと落ちついてゆくのを感じました。

160402-1.jpg昨今、宗教色というものを毛嫌いして、それをそぎ落とした結果の産物をよく見聞きしますが、“都会のオアシス”などという言葉では到底追いつけない(表現できない)ようなその佇まいは、やはりここがお釈迦様から連綿と続く教えを元に、己と向きあうべく存在する禅寺であるが故だろうと思うのでした。

月に2回、京都より管長猊下と僧堂の老師がいらして、提唱と坐禅会が開催されています。
スケジュールはこちらをご確認ください。

 

 

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天龍寺・臨川寺 遠諱記念特別参拝 追加募集につきまして

皆さまこんばんは。
ご案内がございまして、珍しくこの時間のブログ掲載です。
お付合いくださいませ。

b75807_54aff5a679d947f99c7fd60856bd2e56.jpgさて、多くの皆さまにご希望を頂戴しております、臨済禅師1150年・白隠禅師250年を記念しての、「天龍寺・臨川寺 遠諱記念特別拝観」ですが、都合により、4月24日のみ、追加募集をさせていただく運びとなりました。

先着17名様となります。

こちらのオンラインショップでのみ、ご購入いただく形でご参加受け付けさせていただいております(数量のところにはご希望人数をご入力ください)。追って、ご案内を発送させていただきます。

お一人さま 6,000円
【拝観場所&スケジュール】
10:00 臨川寺門前に集合 三会堂(本堂)参拝、庭園拝観
11:15 天龍寺法堂へ移動、雲龍図参拝
12:00 昼食:天龍寺篩月にて特別メニュー、特別室にて精進料理
12:45 表千家・残月亭の写しの茶室などを特別拝観(通常非公開)
      その後、大方丈の上間の間より、曹源池庭園を拝観
13:30 解散予定 ご自由にお庭など拝観ください


その他のお日にちにつきましては、現在のところ追加募集は行なっておりません。
大幅なキャンセルなどが出た場合のみ、また募集をさせていただくかもしれませんが、その際はブログ及びFacebookにてご案内させていただく所存です。

ご参加、お待ち申し上げております。
何卒宜しくお願い申し上げます。

*なお、4月24日でキャンセル待ちをいただいていた皆様につきましては、お入りいただけるようになりましたので、来週中には、ご案内等のお送りをさせていただく予定です。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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京都駅ビル"京都美風"にて「COOL 禅~ZEN~」パネル展

 

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本日4月1日より、京都駅ビルの南北自由通路にありますイベントスペース(JR京都伊勢丹前)にて、“京都美風” 「COOL 禅~ZEN~」パネル展が開催されております。
これは、臨済義玄禅師1150 年遠諱、白隠慧鶴禅師250 年遠諱を記念して行なわれる「春の京都禅寺一斉拝観」事業や京都国立博物館の特別展「禅 -心をかたちに-」と連動し、「禅」をテーマにしたパネルおよび墨蹟の展示を行なうものです。
昨日、その施工工事に出向いてきました。

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書画墨蹟は6点を禅文化研究所から貸し出し、またこの度の遠諱にあわせて作成されたDVDを開催中、常時放映するものです。
京都駅にお出かけの際には、是非ご覧下さい。
開催期間:平成28 年4 月1 日(金)~平成28 年4 月27 日(水) 
開催時間:10:00 ~ 19:00

主催:京都駅ビル開発(株)/西日本旅客鉄道(株)
協力:臨済宗黄檗宗連合各派合議会/公益財団法人禅文化研究所/公益社団法人京都市観光協会

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 また、期間中、二度、パネル展会場近くにあります「京都茶寮」にて、禅僧による法話や椅子坐禅指導がある、“「禅」文化講座 in 京都茶寮”もあります。参加費2000円でお弁当付き。こちらは人数限定でご予約が必要です。詳しくは下記をご覧下さい。

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