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正木美術館名品撰 茶墨精粋 -裏千家茶道資料館-

禅の書画の名品を多く所蔵する事で、皆様もよくご存知かもしれません。
大阪府泉北郡忠岡町にあります正木美術館

151030-1.jpg京都からですと電車で約2時間ほどかかりますので、私も実は1度訪れたのみなのですが、この度、裏千家茶道資料館に選りすぐりの名品が展示されていますので、早速足を運びました。
個人的には朝鮮時代の堅手、柿の蔕、伊羅保茶碗などがたまりませんでした。中でも熊川のぽってりとしたあの形、しっとり艶やかな肌には特に魅了されてしまいます。

151030-2.jpgクリックで大きな画像がご覧いただけます

と、お茶の事のみならず、なんといっても無学祖元賛「六祖慧能図」(重文)や、大燈国師の「渓林偈・南嶽偈」(国宝)などは必見。こちらは前期のみの展示ですので、11/3までに皆様是非お運びください。

後期にも錚々たる禅の書画がおでましですが、以前鎌倉彫の事を取材・執筆させていただきましたので、桃山時代の鎌倉彫香合の展示も楽しみにしています。

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『新装版 雲水日記 -絵で見る禅の修行生活-』



151029-1.jpg『雲水日記』の新装版がもうすぐできあがります。

平素は、固く門が閉ざされ、我々が知るよしも無い禅の修行道場(僧堂)内の生活。
一歩中へ入れば、そこはまるでいつの時代かわからぬような世界が存在します。

151029-2.jpg薪でご飯が炊かれ、 畑には野菜が育ち、大工仕事から裁縫まで、自分達の生活に必要な事はできる限り何でもこなす雲水(修行僧)達。
日々、そのような作務(畑仕事その他)から 参禅(師匠との禅問答)、坐禅などに打ち込み、古来より現代に到るまで変わらず連綿と続けられている修行生活。

151029-3.jpg原則として、僧堂を出た者でなければ禅僧にはなれないのです。
禅僧の生活力、生きる力の真髄はどこに?!
その答えやヒントを本書から見出だす事ができるでしょう。

九六枚の生き生きとした淡彩画で紹介する僧堂の日々。
ご一緒に、門の内を覗いてはみませんか?

*11月15日発刊予定、ご予約承り中! こちらからどうぞ

 

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今週の花



151028-1.jpg今週の研究所の花は、我が家から。ユキノシタにそっくり、ユキノシタ科の大文字草です。大好きなチベット僧の衣の色の花。なんともかわいらしい花です。スペード形のワイヤープランツ(ワイヤースペード)と。

151028-2.jpgラオスの食卓にて餅米を入れる籠に。ヘクソカズラ(なんという名前でしょう・・・でも確かに臭いのですが)が紅葉して私好みになってきました。その辺のフェンスにいくらでも生息し、私の花材の重要な一つとなっています。
紅葉したもの、実のものを生けるのは、秋のこの上ない楽しみです。

151028-3.jpg研究所裏の空地に生えている狗尾草が紅葉して、えも言われぬ美しさです。人間にこの色、このバランスが生み出せましょうや・・・・・・。
自然のはからいをこんな所に感じ、人間のできることのちっぽけさを思います。

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筑前・黒田家が伝えた名宝 -香雪美術館-

おはようございます。

終了してしまった展覧会ですが・・・。
久々に大名家の宝物を拝見。格の違いを見せつけられたと申しますか、見せつける気は毛頭無いのでしょうが、これぞさすがに筑前52万石の殿様方に愛でられた道具に美術品がずらり。

151027-1.jpg福岡市美術館のコレクションが神戸にやってきていたわけですが、眼福の極みでした。
特に、江月宗玩の書、女性が描いたとは到底思えない天璋院篤姫による力強い竹図。博多の豪商で、茶人でもあった神屋宗湛が所持し、秀吉に所望された折に、「日本の半分となら交換しても良い」と返答し、さすがの秀吉も諦めた博多文琳(茶入)、その他禅や仏教に関する書画も多数出展されており、ことに裂地好きな私としては、どの表具も素晴らしかったのが印象的でした。

関西からは去ってしまいましたが、博多にある黒田家のコレクション。どちらかでまたお目にかかれますように。
10月31日からは「竹の美 茶道具を中心に」が開催予定。また足を運ばねばなりません。

151027-2.jpg普段は非公開の庭園が、11月28日、29日と予約制で公開もされます。紅葉も素晴らしい事でしょう。
お見逃し無く!

筑前・黒田家が伝えた名宝 -香雪美術館-の続きを読む

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相国寺秋の特別拝観

 

151026-2.jpgおはようございます。
12月15日(火)まで、相国寺さんにて秋の特別拝観です。

151026-3.jpg私がお邪魔しましたのは10月12日ですから、現在はもう少し紅葉が進んでいるかと・・・。
秋は開山堂(上の写真は開山堂のお庭、ポスターは開山堂を上から撮影したものですね)が公開されます。
ぴりりと引き締まったあの空間が私は大好きです。
祖師方に気を引き締めていただきつつ、紅葉の美しさにうつつをぬかす・・・。良いのではないでしょうか。

151026-1.jpg*画像をクリックすると大きな画面が開きます。

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季刊『禅文化』238号発刊

季刊『禅文化』の238号が、10月25日に発売となります。

今回の特集は、2017年に中興開山・鉄山宗鈍禅師の400年遠諱を迎える埼玉県の名刹・平林寺です。

151023-1.jpg巻頭は、ご住職の松竹寛山老師による寺史紹介。600年余りに及ぶ歴史を、境内に建ち並ぶ伽藍とリンクさせながらご案内いただきました。どうぞ誌上での境内散策をお楽しみください。

つづいて、関連人物のエピソード、境内を流れる野火止用水の歴史、天然記念物の境内林に生息する動植物についても、それぞれ専門家にご執筆いただきました(史料や図版、系図などを交えてわかりやすくご紹介する工夫をしておりますが、いかがでしょうか?)。

グラビアでは、花園大学歴史博物館で開催中の特別展「武蔵野の禅刹 平林寺 ―伝来の書画名宝展―」展示作品の中から選りすぐった7点を、これも担当研究員の詳細な解説を手引きにご覧いただけます。

151023-2.jpg野火止用水と仏殿 晩秋の平林寺

読書の秋、本誌を通じてしばし歴史の世界に浸っていただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

 

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初しぐれ -北村美術館-

毎回、日本語の美しさを感じる展観名が楽しみな北村美術館。
山林王の異名を持つ北村謹次郎翁の蒐集した茶道具を、毎回テーマに沿った茶事形式で拝見できる美術館です。

「初しぐれ」

今回は、和漢朗詠集の冬の巻頭を飾る、「時雨ぞ冬のはじめなりける」をテーマに、親しい茶友と気軽な雰囲気でお茶を楽しもう・・・という日の道具組だとか。
「気軽な雰囲気」とありますが、どれもこれも私どもから見るとため息の出る道具ばかりです。もちろん北村コレクションの中だと、そうなるのでしょうが・・・。それぞれのお茶の道がありますね。

151022.jpg展観を見る前にいつも荷物を置いておく椅子があるのですが、ふと楽しみにしているお床(展示目録には載らない、北村美術館所蔵のお軸がそっと掛けてある床があるのです)を見ると、

秋来ても 寂しうはなし 菊の庭

堀内宗心宗匠の色紙が・・・。ぐっと来てしまいました。
秋が来てなんとなく孤独を感じ、なんとなくものがなしいような雰囲気の中、まるで宗匠が微笑まれているお姿がそこにあるようで、 「あぁ、そういう事か・・・」と妙に腹にすとんと落ちて納得したものです。

151022-2.jpg弊所発刊 『歩々清風』堀内宗心著より  撮影・柴田明蘭

どうしても自身の内と向き合わざるをえないような季節ですが、四季がある日本に住んでいるのですから、それに添うのも良いものですね。

旅立たれてなお、私たちに気づきと教えを下さる宗匠。5月に天寿を全うされ、北村謹次郎翁とも縁の深かった宗匠の展示コーナーを特別に設け、そのよすがを偲びたい・・・との美術館のはからいでした。

以前拝見した事がありましたが、宗匠が翁に、袱紗のたたみ方について絵に描いてお教えしたお手紙をお軸に仕立てたものがあるのですが、それが再度飾られていました。
あぁ・・・なんとも宗匠らしい細やかなお心遣いだなぁ・・・と、しみじみ一人宗匠を偲び、やはり茶の道はまぎれもなく人生の友であるな・・・と確信するのでした。

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秋の天龍寺で収録

 

151021.jpg

秋晴れの朝、嵐山へ赴きました。

つい先日まで蝉が鳴いていたはずの渡月橋周辺では、木々が既に色づき始めていて……。考えたら今年も残すところあと二ヶ月なのですね。

実は、季刊『禅文化』の1月号で『臨済録』を特集させていただくことが決まり、天龍寺において、天龍寺派管長・佐々木容道老師と駒澤大学・小川隆教授の対談収録をさせていただいたのです。「僧侶と仏教学者がそれぞれの見地から禅の語録を語り合う」という少々異色の対談でしたが、いずれにしても1000年以上前のテクストが生き続けていることの素晴らしさ、それを今まで繋げてくださった方々の存在に、改めて畏敬の念を抱くひとときでした。

詳細をお知らせできるのは、各地で禅刹の庭に紅葉が散り敷く頃でしょうか。先の話をもったいぶった書き方で恐縮ですが、きっとあっという間です。良い形でお届けできるように努めます。ぜひ楽しみにお待ちください。

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自分たちの街を知る

CIMG9055.jpg近頃の子供達の遊びは、うちの中でのことが多く、あまり外で遊んだり、友達の家を訪ねたりということが少なくなっているようで、私たちが子供の頃には当たり前に知っていた他の集落のことを全く知らないのです。

前にもこのブログで書いたこともあろうかと思いますが、自坊のある小学校学区では、12年前から毎年秋になると、「ふるさと地域ウォーク」という行事をPTAやボランティアの方が中心になって続けていただいています。
実行形態は少しずつ変化してきていますが、同じ学区内なのに知らないとこを訪ねていこうとするもので、何パターンかのコースに分かれて歩きます。

自坊を訪ねてくるコースは、まず、近くにある日本電気硝子(株)の大きな工場の見学をして、神社でお弁当を食べた後、自坊での坐禅会にやってくるというものです。
子供達の興味は工場見学にあるのは明白ですが(笑)、せっかくうちの寺を訪ねてくれるのだからと、こちらも朝から内外掃除をしてお昼過ぎに出迎えたのでした。

子供の数より保護者とスタッフである大人の方が多いので、何を話すかとか、話し方にも苦労しますが、ともかく坐禅の組み方の基本を教え、数息観という自分の呼吸を数えることに集中する方法を伝えます。
初めての人がほとんどなので、一回の坐禅は10~15分という短いことになりますが、警策も受けてみたければどうぞといっておいたら、小さな男の子が自ら合掌して警策を受けてくれました。

 

最後に、去年から始めたのですが、地蔵盆の時にかけている「地獄図絵」を見せることにしています。

CIMG9060.jpg地獄絵に描かれていることを説明すると、近頃のゲームなどではもっと酷いビジュアルに慣れているだろうとは思いますが、子供達も大人も興味津々でかぶりついて観てくれます。

1時間程度の短い時間ですが、こうして、自分たちの街にはこういう工場がある、お寺がある、人がいるなど知られることはとてもいい事業だと思っています。

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2015 秋の大徳寺 特別公開情報



151019-1.jpg11月9日(月)に開催予定の、サンガセミナー【禅の庭入門講座 近世・近代編】の打ち合わせで、大徳寺本坊にお邪魔しておりました。

ありがたい事に、普段拝観もしていらっしゃらない本坊にて、午前中の講義を行なわせていただける事になりました(総長さんのご好意で、方丈前庭園も拝観させていただけます!)。

151019-2.jpgサンガセミナーを開催しますと、アンケートにて、「セミナールームのようなところで椅子が良い」というご意見をいただくのですが(逆にお寺が良いというご意見も、もちろんあります)、大徳寺さんは事務所でも椅子は使っていらっしゃいません。
  
確かに、お膝や御御足が痛くてしんどいかな・・・と、気にかかるのですが、古く趣ある寺社建築の畳の一室で、まるで寺子屋のように学びの時間を過ごすのも良いかな・・・とも思うわけです。
特にお庭やお寺がお好きな方にはこの大徳寺さんの本坊、素晴らしい環境ですので、ご参加の皆様はお楽しみになさっていてください(あと数名でしたらまだ今からでもお申込み受け付けております)。

151019-3.jpgちなみに、現在、大徳寺山内の塔頭のうち、普段公開されていない黄梅院さん、興臨院さん、総見院さんが特別公開中です。 紅葉も先の方がほんのり染まり始めていました。是非ご参拝なさってみてください。

151019-4.jpg


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シンポジウム「一休とは何か」ご案内

 

 

151016-1.jpg*『一休道歌』(禅文化研究所刊)より “一休禅師と蜷川新右衛門”


本日はシンポジウムのご案内です。
五島美術館での特別展雑誌特集、ムックの刊行など、今秋再注目されている一休禅師。この快僧を、改めて知るためのシンポジウムが東京の日仏会館で開催されます。

「一休とは何か―この妖怪に再び取り組む」


午前中は芳澤勝弘先生(花園大学)による基調講演と、季刊『禅文化』の連載でもおなじみの小川隆先生(駒澤大学)をコメンテーターに迎えた討論が行われます。

午後は一休研究者による研究発表会。フランス国立極東学院のディディエ・ダヴァン先生をはじめ計6名の先生方が登壇され、さまざまな角度から、最新の研究成果を報告してくださいます。

こんな贅沢な機会はなかなかなさそうですね。参加は事前申込制ですので、ご興味おありの方はお早めに。

当日は、弊所発行の関連書籍も特別価格で販売させていただきますので、宜しくお願いいたします。


『一休道歌』はただいま絶版品切中ですが、復刊予定です。お求めいただけるようになりましたら、こちらでまたご案内させていただきます。

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ごえん塾・東京特別講演

 

151015.jpg先日美術館にて始めて“ごえん塾”なるものを知りました(すみません。関西なもので、あまりちらしもお見かけしないのです)。

 
明後日10月17日(土)に有楽町よみうりホールにて開催される特別講演(詳しくはこちらをクリック)に、臨済宗建長寺派の管長猊下・吉田正道老師がご登壇なさるとの由。

 
宗派は違えど同じ仏教を伝えるお三方が、第一部ではそれぞれに「-いのちとは-今を生きるための心の指針」を主題にお話なさり、第二部では、「心の持ち方で人生は変わる」と題して対談なさる模様。
非常に興味深い内容ですね。
仏教の智慧を現代にどう生かすのか・・・是非ご参集ください。


*建長寺派管長・吉田正道老師には、弊所でもDVDにて、老師の来し方や、我々衆生が現代を生きる時に何を指針とするのか・・・などを語っていただいています。あわせてご紹介させていただきます。
『禅僧が語る 吉田正道老師 「塵々三昧」』

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方広寺観月の夕べ -奥山でふれる能-


151014.jpg臨黄ネットには、臨済宗黄檗宗各派からのお知らせ・講座案内が掲載されています。
私も欠かさずチェックしておりますが、「近ければ是非ともお邪魔したいのに!」と思いました、方広寺さんでの観月会

日時 平成27年10月24日(土) 受付/ 17:00~ 開演/ 18:00

能を代表する番組の一つ、“井筒”の上演があるそうです。
秋の人恋しい、ものがなしい季にぴったりすぎるくらいぴったりの番組。

四季有る日本では、季節によってこちらの心情も変わるもの。
秋には秋の孤独やもの悲しさを感じてみるのも、また一興かと存じます。

お能の世界は、まさに私達人間の生々しい感情そのものを描いているのであって、私はどの番組も他人事とは思えません。
この“井筒”は、美しい女性のお話で、初めての方でも、能面や装束などお楽しみいただけるものと存じます。

秋の夜長を禅寺で。是非お運び下さい。

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

 


151013-1.jpg先週金曜日にご案内させていただきました、管長猊下による南禅院においての臨済録提唱。
夜に降った激しい雨も朝にはあがり、朝靄のかかる東山を眺めつつ自転車を走らせました。

151013-2.jpgちょうどこの日は『臨済録』の中でも最も有名な「一無位真人」。
管長猊下のお声が朗々と響き渡る開け放たれた方丈。雨にしっとり濡れた苔とまさに色づきはじめんとする紅葉。
朝にこのような豊かで有難い時間を過ごさせていただくと、一日がまるで違うようでした。

151013-3.jpg11月は23日(月/祝日)の朝9時~です。紅葉狩りにおでかけになる前に是非ご参集ください。

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

ブログでも何度もご案内させていただいておりますが、来年、平成28年は、臨済宗の開祖・臨済義玄禅師が遷化(お亡くなりになること)されて1150年の節目の年であり、大法要が行なわれる予定です。

この、50年ごとの大きな法要を、遠諱(おんき)といい、様々な行事が執り行なわれます。
→遠諱事業についてはこちら

151009.jpg臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺さんでは、南禅寺発祥の地でもある南禅院にて、管長猊下による『臨済録』提唱が開催されています。
ちょうど10月は6回目を迎え、明明後日の11日(日)に開催。
8時半に南禅院におこしいただきまして、9時から始まります(毎回参加費は100円(資料代含む))。
是非ご参集ください。

―今後の予定―
第7回目:11月23日(月)
第8回目:12月13日(日)
第9回目:1月24日(日)
第10回目:2月14日(日)

詳しくは南禅寺さんのHPもご覧ください。

*写真は新緑の頃に訪れました南禅院です

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講演会のおしらせ -平林寺展-

現在、花園大学歴史博物館にて、大学と弊所との共催にて、「武蔵野の禅刹 平林寺 ―伝来の書画名宝展―」を開催中です。

151008.jpgそれにちなみまして、来週の水曜日、10月14日に記念講演会を開催させていただきます。
平林寺という関東を代表する名刹に関わった名僧たちのお話とは如何に!!!
是非お運びくださいませ。

■2015年10月14日(水)13:00~14:30
「平林寺に関わった名僧」
竹貫元勝先生(花園大学名誉教授・正眼短期大学副学長)
*予約必要無し、無料(先着150名)

展覧会ちらしPDFファイルはこちら

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臨済宗黄檗宗、全派の集い

 

151007-1.jpg皆さまこんにちは。
昨日は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所による大きな会議が開催されました。毎年開催しますが、本年は静岡県浜松にあります方広寺さんにて開催されました(写真は浜名湖です)。

臨済宗・黄檗宗15派の本山にて、派を運営するにあたり、主たる業務に携る役職の方々が一堂に会し、特に今回は臨済禅師白隠禅師の遠諱についてを中心として話し合いを行なったわけであります。

151007-2.jpg

和尚さん方が到着されると必ず“到着茶礼”というものがあり、お抹茶一服とお菓子をいただき、さらに会議に入る前に必ず、各派の開山さま(そのお寺を開かれたお坊さん)への報恩の気持ちを込めて、小さな法要が行なわれ、管長猊下におでましいただきご挨拶いただきます。
これはもう和尚様方にとりましては当たり前の事として身に染みついていらっしゃると思うのですが、在家で、以前は企業で働いていた私にとっては何度経験しても当たり前とは思えず、毎回経験する度に感動し、良いものだなぁ・・・と思うわけなのであります。

私の卒業しました大学はプロテスタントの大学でしたが、ゼミの教授が入試部長をなさっていた時に、「入試の始まる前に必ずお祈りの時間があり、担当の教授陣で無事を祈るのです。有難い事に入試で何かトラブルが起きた事が無いんですね・・・」とお話されていたのを思い出します。

151007-3.jpg目に見えるわけでもない、形にしてはいどうぞと目の前に出せるわけでもないのですが、やはり祈りというものの尊さ、ありがたさ、大切さを思うのでした。
無事、浜松より帰着し、いつもの研究所でのお仕事再開です。

*臨黄合議所の情報は、Facebookでもご確認いただけます。


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道ばたの職人魂 -インド-

 

151006-1.jpgこの夏はお釈迦様ゆかりの地を参拝する為、インドへと趣きましたが(それはおいおいご紹介したいと思います)、私がどこの国へ行こうと惹かれてやまないのが、職人魂。
インドには様々な手工芸が残っており、現在も各地方で職人魂が息づいていますが、どこの街へ行っても見られる職人魂といえば、屋台なのかな・・・と思うのです。

151006-2.jpgともすれば「お腹を壊すんじゃないの?」と思われがちな屋台ですが、作っている人の仕事ぶりやお店のしつらえなどをよく拝見し、大丈夫かどうかを判断します(自己責任)。

チャイ屋を選ぶ時に忘れてならないのは、今も素焼きのカップが使われているお店でいただく事。他のカーストが使った器を再度使わないというインドならではの理由もありますが、この素焼きのカップを作り続ける事を生業とする人たちもいますし、何より実はエコ。そして私にとってはインドに来た感を味わえるものの一つです。

151006-4.jpg近頃インドが忘れがたく、様々なスパイスを入れてチャイを作り、こっそり持ち帰った素焼きカップで楽しんでいます。

151006-3.jpg主食というよりスナック的にいただくサモサ(小麦粉を練って伸ばした皮に、スパイスを入れて炒めた肉や野菜を三角錐状に包み、油で揚げたもの)やパコラ(ひよこ豆粉のてんぷら)の屋台も多くみかけます。
古い油を使ってはいないかというのが私にとっては一番気になるところですが、味見もさせてくれる上に外国人だからといって高い値段を言ってくる事も無い、職人気質が生きたお店。美味でした。

151006-5.jpg仏跡参拝でインドに行かれる方は多いと思いますが、是非こういった道ばたの職人魂もお楽しみいただければと思います。もちろんインド旅行中はお腹が痛くなる事も無く、快調に過ごさせていただきました。

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2016年カレンダー


151005.jpgおはようございます。
早いもので、もう10月ですね・・・。特にお寺さんではそろそろ来年のカレンダーをご用意される時期です。年末年始のご挨拶にたくさんご要望いただいております。
ようやくネットショップにも掲載させていただきましたので、どうぞご覧くださいませ。
本年の私共のオリジナルカレンダーは、白隠四天王の一人と言われた、霊源慧桃禅師の画賛です。上写真は、私も大好きな蛤観音さま。やはり師匠の画と似るものなのでしょうか・・・。

その他、千真工芸さんの禅語カレンダー、干支色紙なども揃っております。ご要望お待ち申し上げております。

詳細はこちらからどうぞ。

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花の会

今年度のサンガセミナー京都講座鎌倉講座にて、お花の講座をご担当いただきました、日々花主催・雨宮ゆか先生が、この度『花ごよみ365日』を上梓されました。

151002-1.jpg肩肘はらず、あくまで常のことと花を生ける、そんな先生の日常を垣間見るような御本。
365日の花が拝見できます。一日たりとも同じはない、とてもすてきなページの連続なのです。

楚々と人知れず咲くような草花に目をやり、部屋に欠かさず生けようと思えばやはり、心にゆとりは必要というもの。
花は日々の生活の、自身の内側のバロメーターでもあるのだなぁ・・・そんなことを教えてくれる先生の花であり、御本です。

個人的に先生にはお花を習い続けたいと思っておりまして、鎌倉での先生のレッスンにかけつけてみたり、先生が京都にいらっしゃる時には学ぶ時間を持ちたいと願っていました。

151002-2.jpg願っていると叶うもので、11月14日(土)の18時~19時半、京都の町家(地下鉄御池駅近く)にてお稽古をしていただきます。友人や先生を慕う方々をお誘いしてのお稽古ですが、2名様ほどまだお入りいただけます(受講料5000円です)。

サンガセミナーで受講いただいた皆様も、「毎月でも習いたい」という方が多くいらっしゃいましたので、個人的な会ですが、上司にお願いしてこちらでもご案内させていただく運びとなりました。
秋の花材といえば、かわいらしい野菊や照り葉、実のものなど、どんなものを生けさせていただけるか、今から楽しみでなりません。ご一緒に学びの時を持ちませんか?

コメント欄にご希望いただいた方、先着2名様、受け付けさせていただきますので、必ずメールアドレスをご記入の上、御連絡くださいませ。研究所川辺より、追って御連絡させていただきます。

151002-3.jpgさらに、私の友人の素敵なレストラン、京田辺にありますルスティクさんでは、リース作りのクラスも開催。
植物の、自然のサイクルを感じられるような、そんな素敵なリースを、京田辺の自然を歩いて素材を探し(自身で事前にみつけたものも持参した上で)作りましょう!!!というものです。

雨宮先生と自然の中を歩けるチャンス!
植物の素敵なお話、聞かせていただける事でしょう。
こちらのお申込み、詳細はルスティクさんのHPをご覧ください。

*雨宮先生はちょうど現在、素敵な花と花器の展覧会を南青山でなさっています。お近くの方は是非おでかけください。

諸々、どうぞよろしくお願い致します。

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神勝寺 -家庭画報10月号-

 

151001.jpg皆さまおはようございます。
家庭画報の10月号をパラパラとめくっていますと、立派な伽藍が目に留まりました。
広島にある禅寺、神勝寺さんでした。美容室で拝見していた為、携帯では綺麗に撮れない体制でしたのでこのような写真で申し訳無く・・・。
神勝寺を舞台に、花匠・佐々木直喜氏が様々なテーマで花を献じられています。

151001-1.jpgこちら神勝寺さんには、大本山永源寺から移築された含空院、さらに大本山建長寺から移築された禅堂が、国際禅道場となり、新たに人々を迎え入れています。
坐禅体験や禅の庭を拝観、さらに僧堂で雲水さんが食すうどんさながらのおうどんもいただけます。
広島県は福山へおこしの際は、是非ご参拝を。

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