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高知へ その2

高知へ その1に続き、高知旅行初日の夜は、同じ釜の飯を食んだ仲間が集い、賑やかに還暦の会を終えました。
翌朝、還暦を迎えた和尚が住持(兼務)をする、夢窓疎石(1275~1351)が創建された吸江寺(ぎゅうこうじ)へ参拝しました。
吸江寺は五台山公園の麓に位置し、高知港が見渡せるちょっと高台にあります。以前は、寺の門前まで港だったということですが、夢窓国師はこのような景観の土地を好んで寺を建立されたそうです。
今は残っていませんが、記録によると夢窓国師が作庭された庭もあったそうです。

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本堂の内陣には夢窓国師(中央)の木像があり、また左下に見えるのは、夢窓国師お手彫りと伝わる仏像がありますが、先年、このお寺から夢窓国師の弟子、絶海中津(1336~1405)がお使いになっていたと思われる700年前の九条袈裟が発見され、現在、京都国立博物館にて保存されています。




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こんなパゴダ(ビルマの慰霊塔)が禅寺にあるのを未だかつて知りませんでしたが、聞くところによると、この高知からは戦時中、ビルマ(現ミャンマー)に出兵した兵士が多くいたようで、戦死した彼らの慰霊塔として建てられたとのこと。今もパゴダの会に所属する人たちが定期的に参拝に来たり、ミャンマーを訪れたりしているようです。

パゴダ内に祀られる本尊は、国の重要文化財に指定されている地蔵菩薩坐像で、これは、夢窓国師が足利尊氏の守り本尊を移してきたと伝えられています。


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高知は京都や滋賀よりもだいぶ暖かく、すでに水仙は満開。黄色い花はあまり見たことがないものでしたが、キバナアマだということです。 調べてみると、中国雲南省やインド北部、パキスタンの高山に生息するということです。
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椿も満開、万作の花ももう咲き終わりの状態でした。

つづく

by admin  at 07:30
コメント
  1. キバナアマという黄色の花が出てきますが、大きな写真はないでしょうか?google検索のキバナアマと異なるようなので、興味があります

    by 宮川照男  2018年7月15日 09:49
  2. 宮川照男さま
    コメントをありがとうございます。当時の写真を探してみましたが、大きな写真はなかったのですが、ブログに上げる前の元写真データから、部分的に切り取ってみました。
    こちらです。⇒キバナアマ
    参考になりますでしょうか。

    by 禅文化研究所  2018年7月17日 11:38
  3. いきなり失礼します。熊本在住の古閑と申します。
    「高知 パゴダ」で検索していて辿り着きました。
    1つ質問させて下さい。
    私も以前、吸江寺に行った事があるのですが、誰も居なくてパゴダに入れるんだかどうだか、何もわからないいまま帰ってしまいました。
    お写真見ると扉が開いていますが、常時開いているのでしょうか?

    by 古閑敬二  2018年10月15日 18:24
  4. 古閑敬二さま
    コメントをいただきました。吸江寺は、今、長谷寺(https://choukokuji.business.site/)のご住職が兼務されている寺院ですので、通常、誰も常駐されていません。
    もちろん、バコダにも鍵が閉まっていて中をみることはできないと思います。長谷寺様にお尋ねになってみては如何でしょうか。

    by 禅文化研究所  2018年10月16日 08:48
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