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お水送りの寺・神宮寺 -小浜市-




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本当は人生初の東大寺・お水取り拝観の前に、お水送りの行事に参加してみたかったのですが叶わなかった為、今後参加する時の参考に、若狭小浜の神宮寺さんにお参りしてきました。

本堂には本尊の薬師如来、脇侍仏、そして十一面千手観音がおはします。向かって右側には、神号の軸もあり、やはり今もなお、神仏混交のなごりを色濃く伝えるお寺なのでした。

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お水送りでは、この、神宮寺境内にあります閼伽井戸(あかいど)で汲まれた御香水が、



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神宮寺から1キロほど歩いた遠敷川の鵜の瀬にて流されます。




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鵜の瀬の資料館にあったパネルを激写しました。御香水を流す場面。行きたいですお水送り!

鵜の瀬にて流された御香水は、奈良東大寺のお水取りが始まる3月12日には、二月堂の閼迦井屋(あかいや)内にある、若狭井(わかさい)と呼ばれる井戸に到達するとされています。
このお話を聞いただけで、「このような行事を経て、春が訪れるのか……」と、うっとりしてしまいますね。

それにしましてもこの遠敷川の鵜の瀬、それはそれは清浄な土地で、川の流れの清らかさといったら筆舌に尽くし難いものがありました。絶対に汚してはならない地だと強く思うのでした。

おまけと言っては失礼ですが(いえ、とても嬉しくて興奮したのです)、このあたり、奈良東大寺初代別当の良弁和尚の生誕の地でもあります。小浜に入ってからというもの、興奮し通しの私なのでした。次回につづく。

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by admin  at 07:30
コメント
  1. 漫画ではあるのですが、
    岡野玲子さん作『陰陽師』を読んでから、若狭方面、訪れてみたいなと思っていました。

    本当に今もそういう儀式は続いているんですね。
    良いなぁ・・・

    by setsu  2012年5月 9日 10:08
  2. setsuさま

    こんにちは。いつもありがとうございます。

    漫画『陰陽師』、ご紹介ありがとうございます!
    是非とも読んでみたくなりました。

    若狭のあたり、白洲正子さんの『十一面観音巡礼』
    なども読まれてから行かれると面白いです。

    連綿と受け継がれてきている宗教儀式が、日本の文化を支えているのだな…と思ったひとときでした。
    良いですよね、本当に。。。

    今後ともどうぞよろしくお願い致します。

    by 禅文化研究所  2012年5月 9日 13:43
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