トップページ » 2011年12月 5日

“豊かさ”とは -友人たちとの勉強会にて-




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何度かこのブログでもお伝えしています私事ですが、大学卒業後、ゼミ担当教授とゼミの仲間達と2ヶ月に1度、10年以上に渡って母校にてゼミを続けて来ています。

最近では、ゼミ仲間以外の方達とも共に学びたい……と思い、京都でも勉強会を開催しています(もしも関心おありの方がいらっしゃれば、詳細お伝え致しますのでご一報下さい)。

先日の友人宅での教授を招いての勉強会では、“豊かさ”についてをテーマに話し合いの会を持ちました。
“豊かさ”の尺度は本当に人それぞれです。皆さんにとっての“豊か”とは、どういう状態を言いますか?

私は、禅の、“無一物中無尽蔵”というような考え方といいますか、世界観が大好きで、必要最低限の物しか持たずに生活を送る僧堂の写真集などを見ていても、なんと美しいのか……とうっとりと溜め息をついてしまいますし、究極の憧れの世界だと思えます(といって出家はしませんが……)。
その真髄に少しでも触れ、解する事ができるならば、様々なものへの執着を手放し、限りなく広く豊かな世界があるという事だけは確信していますので、“禅”や仏教、茶道の精神性などに殊の外惹かれています。

先日も、若い女性に禅文化研究所で働いていると言ったところ、「何でそんなところで!?」と驚かれました。彼女にとっては、陰鬱な暗いお寺のイメージ、華やかさなど全くない世界で……というようなことなのでしょう。
ですが、私にとっては、どんな華やかな世界や、世間一般にいうところの“セレブ”な人々がいる世界よりも楽しく、魅力的な“禅”の世界なのです。

お坊さんでもない私が、どのようにその魅力を伝えられるのかな……と、最近考えています。友人たちには、自身が研究所でお坊さん方と働き、思うところや、老師にインタビューをさせていただいて感じた事などを伝えたり……といったことはよくしているのですが、研究所で何かできればと思います。
具体的な事が決まりましたら、またこちらでもお伝えできればなと思っています。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (6)  | Trackbacks (0)