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Kバレエカンパニー -白鳥の湖-




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熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーの公演、-白鳥の湖-を観に行きました。

その指先の先、見えない所にまでゆき届く神経の細やかさ(でもとっても自然)、バレエを始めたその時から今に至るまで日々積み重ねられて来た努力と鍛錬、そしてストイックな現在の生活、その全てを、舞台の上では隠しきれないオーラとして身にまとっていらっしゃいました。美しさに、終始溜め息でした。

ふと、ある老師が、「室内での1分で、その日の残り一日どう過ごしていたかが全てわかる」と仰ったのを思い出しました。


夢のように瞬く間に過ぎた2時間超の公演。
近頃は、“癒し”という言葉がいとも簡単に安売りされている感がどうしても否めませんが、本当の癒しとは、このようなホンモノを観て、ひととき生の苦しみから解放され、感動に満たされる事をのみ言うものだな……と思った夜なのでした。
芸術は、人間の生活に欠かせないものです。

また、今回とても心惹かれたのが、ロットバルト役の方のダイナミックな美しい舞です。悪役も、美しく強くなくてはならないですよね。見事でした。


心からの感謝と感動を、手が痛いほどの拍手と、スタンディングオベーションによって送って来ました。夢のようなあの世界へ、また訪れたいと思っています。

by admin  at 07:30
コメント
  1. 佳いものをご覧になられましたね。

    実は私、恥ずかしながら25年ほどクラシックバレエをやっておりました。素人のお稽古事ではありましたが、若いときは夢中でした。ちょっと病気をして止めてしまったのですが、そのときは「踊れないなら人生終わった」などと思いましたが、けっこう生きていけるものですね~。
    初めて坐禅をしたとき、「あれ?これってバレエのお稽古に似てる?」と思いました。
    どんなに修行をしてきても年をとって体力が落ちたら引退しなくてはならないのがバレエの辛いところです。そのころになってやっと「踊り」というものがわかるのですが…。
    もしも、もう一度トウシューズを履いて舞台で踊れるなら悪魔に魂売っちゃう! というくらい魔力のあるものです、バレエって。
    私事で失礼いたしました、つい懐かしくなって…。

    by カピバラ  2011年10月31日 21:25
  2. カピパラさま

    ご無沙汰致しております。お変わりございませんでしょうか。

    バレエをなさっていたんですね!
    確かに、コンディションを保つための生活を続ける事や体力的な事を考えても、引退すべき時が来るという事は避けて通れない、辛い事実ですね。

    でも、その、「バレエをやめた事による虚無感や喪失感」を乗り越えた時、またバレエによって培ったものが土台となって、その後の人生も素晴らしいものになるのだろと想像します。
    カピパラさんにもその土台があったから、坐禅をされた時に得る感覚も、違うものがあったのかと存じます。
    また色々教えて下さいませ!
    いつもありがとうございます。
    実りの秋、充実した時をお過ごし下さいませ。

    by 禅文化研究所 川辺  2011年11月 1日 09:30
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