トップページ » 2.禅の文化 » 禅の寺 » 光明禅寺 -太宰府-

光明禅寺 -太宰府-




101028-1.jpg

太宰府を訪れるなら、太宰府天満宮はもちろんかと存じますが、すぐ近くに東福寺派の禅寺があります。光明禅寺です。

天満宮は日本人のみならず、韓国や中国からの団体で溢れかえっていますが、こちらは私が訪れた際には1人きりでした。
どこまでも続くかのような緑の世界を堪能。雨の後で、空気も洗われ、しっとりとした苔の色も鮮やかで、その趣きはえも言われぬ程。
紅葉の時期の美しさはいかばかりか…と後ろ髪惹かれながらこのお寺を後にしました。
初めての太宰府でしたが、天満宮よりも、九州国立博物館よりも(すみません)、一番深く心に残ったのは、ひっそりと佇むこの小さな禅寺なのでした。

101028-2.jpg

余談ですが、私にとって太宰府といえば憧れの菓子屋、藤丸さん。
茶室へと誘うかのような路地を入ってゆくと、これまた茶室のような空間の店舗。

101028-3.jpg

以前、京都で有名な骨董屋の主が店で抹茶とともに出して下さった菓子、清香殿。
その際は御製を尋ねるのもはばかられ、大徳寺納豆が使われていた為、勝手に京都の菓子と思い込み、帰って調べれば太宰府のもの。太宰府を訪れた際には是非にと思っていたのでした。美しくあまりに上品で、口に運ぶたびに感動します。
太宰府に、禅と茶の湯の文化を見た至福の一日でした。

101028-4.jpg
by admin  at 07:30
コメント
  1. ブログ禅御中
    2010年10月28日
    前略。
    ◎「光明禅寺・藤丸」。

    「清香殿」は、私も頂いたことがあります。「京都の菓子と思い込」ませる程の味でした。「清香殿」と命名されたのは大徳寺・瑞峯院の前田昌道師であったように記憶しています。

                          東北寺 藤田吉秋

    by 藤田 吉秋  2010年10月28日 11:21
  2. 東北寺 さま

    いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。

    清香殿。太宰府に相応しい、こちら側に色々を想像させてくれる御名ですね。確かに、菓子の説明書きに、大徳寺瑞峯院さんの命名とありました。
    大徳寺における、利休さんの四百年忌茶会の際につくられた菓子なのだそうです。
    私はいたく気に入っております。

    今後ともよろしくお願い致します。

    by 禅文化研究所  2010年10月28日 11:34
コメントを書く




保存しますか?


(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


画像の中に見える文字を入力してください。