Sep 07
2010
神魂(かもす)神社
島根県松江市にある神社。式内社ではないが古い由緒を伝え、杵築大社(出雲大社)の宮司家である出雲国造家の継承儀式は旧意宇郡であるこの地まで出向いて行われたという。近くにはその時滞在した国造館の跡もある。
出雲国造はもとは出雲東部の意宇郡を本拠とした大豪族で、出雲西部の出雲大社の神職専任と定められるまでは意宇郡の郡司も兼任していた。
写真は室町時代に建てられた本殿。
現存最古の大社造の建造物として国宝に指定されている。
今拝すれば柱・梁・桁は太く床高く、屋根の上には内削ぎの千木を戴く。
その雄大かつ荘厳な姿はまことに大祓詞の「下つ磐根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて」の語句そのままであり、高天原の神の宮居もかくやと思うばかりである。
出雲大社再建の手本となったという話も頷ける。
神社建築の美を遺憾なく発しており、見る者を魅了せずにはおかないだろう。
by admin at 07:30
島根県、、10月末に「石見銀山」に登ります。
「玉造温泉」や境港まで2泊3日で足を延ばす予定です。
参考にさせていただきます。
神の魂と書いて「かもす」と読むのですね。
私は日本酒のきき酒師の資格の勉強をしているのですが、日本酒は醸すお酒(醸造酒)です。
出雲の国は日本酒と大変に縁が深いので、なにか日本酒にも関係がありそうな神社ですね。
いつも素敵なブログを有難うございます。
弊所のブログをご覧いただき誠に有り難うございます。
出雲は伊勢と並んで神話とゆかりが深い地域です。出雲周辺には出雲大社をはじめ、熊野大社(和歌山の熊野大社とは別)八重垣神社などの古社が多くあり、それぞれ由緒を伝えています。以前には出雲地方を重視する出雲神話は大和朝廷によって伊勢と一対のものとして観念的に作られた存在だという学説もあったのですが、神庭荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡などの発見によって出雲は弥生時代より政治・文化の発達した地方であったことが証明されました。
以前は若干交通が不便でしたが、今では山陰自動車道も開通し、旅行なども一昔前に比べてかなり利便性が増したようです。
今後共弊所ブログを宜しくお願い申し上げます。