トップページ » 2009年10月 2日

『おむすびの祈り―「いのち」と「癒し」の歳時記』 佐藤初女著




季節のめぐみ 季節のめぐみ


季刊『禅文化』213号の吾が恩師、松田高志先生の『宗教と教育と私-「自分を生きる力」をめぐって-』に、佐藤初女さんの事が書かれてありましたので、皆さんにこの本をご紹介しようと思いました。

――ご存じの方も多いと思いますが、佐藤さんは、実に見事に、そして魅力的に自分を生きておられる方です。佐藤さんは、若い頃、重い結核にかかり、十分な医療もなく、辛うじて体にいい自然食と、教会の美しい鐘の音に導かれるように入信したカトリックの信仰によって、幸いにも健康を回復し、その後、悩みを抱えて訪ねてくる人々を受け入れ、手作りの山菜料理とおむすびでもてなし、元気になってもらうということを続けてこられました。 今は、青森県の岩木山の麓に、夢であった「森のイスキア」という山荘風の建物が多くの寄付によって完成し、もう一つの夢であった鐘も不思議な縁でアメリカの修道院から送られてきて、佐藤さんは毎日その美しい鐘の音を楽しみ、豊かな自然のいのちを共にいただきながら、訪れる人に元気になってもらうという日々を過ごされています。それが、実に美しい映像と音楽と、そして佐藤さんの訥々として語られる言葉によって、心の奥まで染み込んできます。自然のいのちをいただき、生きていること、健康であることが決してあたりまえのことではなく、真に不思議で有難いという喜びと感謝の深い思いから、自然体で、悩みを抱いて訪れる人をもてなし、その人が元気になっていく喜びを共にして生きている佐藤さんの姿……以下省略
季刊『禅文化』213号 松田高志『宗教と教育と私-「自分を生きる力」をめぐって-』より

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by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)