トップページ » 2009年9月10日

加藤正俊先生 逝かれる




加藤正俊先生 遺影

禅文化研究所の学術顧問をお願いしていた、花園大学名誉教授・加藤正俊先生が、去る9月8日夕刻4時48分、心不全により鬼籍に入られた。享年80だった。
先生は、昭和4年、京都府与謝郡加悦町にお生まれになり、花園大学を卒業後、立命館大学大学院日本史学科修士課程を修了。その後、禅文化研究所資料室勤務、花園大学教授を歴任され、退職後は、禅文化研究所学術顧問として、今日まで研究を続けてこられた。
専門は日本禅宗史である。
著書は、『近世禅林墨蹟』臨済編1・2(思文閣出版)、『白隠和尚年譜』(同)、『円相―禅の究極―』(毎日新聞社)など、禅宗史に関わるものから、書画解説の類のものが特に多数あり、また『国史大辞典』(吉川弘文館)や『禅学大辞典』(大修館書店)の辞書執筆にも関わられた。
その功績は膨大なものであり、今更ながら、この学術分野における第一人者を失ったことは残念でならない。

研究所の仕事上においても、我々に判読できない諸々の墨蹟の解読などを、気軽に引き受けてくださった先生である。
ご冥福をお祈りする次第である。

なお、葬儀は下記の通りの予定で行なわれる。
 通夜 9月10日 午後6時~
 葬儀 9月11日 午前11時~
いずれも、先生のご自坊の嵯峨嵐山の金剛院にて。
葬儀などについてのお問い合わせは、花園大学 企画広報課(tel 075-811-5189)まで。

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承天閣美術館(相国寺内) -相国寺 金閣 銀閣名宝展 ~パリからの帰国~-



承天閣美術館

臨済宗大本山相国寺内にある承天閣美術館を訪れました。
「相国寺 金閣 銀閣名宝展 ~パリからの帰国~」と題して、昨年パリのプチ・パレ美術館で開催された展観の帰国展示会でした。
貴重な墨蹟や茶道具など、ぎゅっと凝縮された展示品に圧倒されました。
会期も終わりに近いからか、訪れる人もたくさんでした。
承天閣美術館の気に入っているところは、靴を脱いで絨毯の上をそのまま歩いて展示品を見る為、靴の音やスリッパの音が全くしない所です。これ、美術品などを見る時にはとても嬉しく大事な事です。

さて、もう上の展観は終わってしまいましたので、次回展観をご案内しておきます。
西陣織といえばこの方、山口安次郎さんの能装束の展観です。
-心と技の饗宴-105歳 山口安次郎作 能装束展

この展観にあわせて、相国寺境内にて、お能の会も催されるとの事。その際の装束は、安次郎さんによるものだそうです。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)