トップページ » 2009年4月24日

愚堂東寔書「雲門云関」




愚堂書 雲門云「関」

十年ほど前にとある篤信家の方から、自坊の前庭に寄進いただいた石である。表面には、"雲門云「関(かん)」 愚堂"と書かれている。とても力強い書である。
雲門というのは、雲門文偃(うんもんぶんえん)禅師(864~949)という中国唐代の禅僧で雲門宗の祖、有名な「日々是好日」という言葉も雲門の語である。
ここに書かれている語は、『碧巌録』第8則の本則にも出る難解な公案で、翠巌和尚が解制の日の説法で発した問いに対して、保福と長慶と雲門の三人の傑僧が答えた。その時の雲門禅師の答えが「関」であった。
内容については、碧巌録の解説書を紐解いていただくこととして、この公案はあの大灯国師も関山国師も3年間も取り組まれたといわれる難解なものだとか。

これを書かれた愚堂というのは、愚堂東寔禅師(1577~1661・大円宝鑑国師)である。来年、妙心寺塔頭の聖澤院(しょうたくいん)にて350年遠諱が勤められる。

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