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映画 "禅 ZEN"

2009年の正月に封切される角川映画、『禅 ZEN』をご存じだろうか。
私もつい最近になって、この映画が作られていることを知ったのだが、ブログ禅 -blog ZEN-としては、やはりとりあげずにはいられない。

ただ、この映画の主人公は、曹洞宗の開祖である道元禅師である。
我々臨済宗とは中国において繋がる禅の一派で、同じ禅宗ではあるが、修行体系など異なることも多々有る。
そういえば、先日の「禅と文化の旅」のバスガイドさんが「臨済禅宗」という言い方をしていたので、あとで、こっそり、そういう言い方はしませんよといって正したのだが、そうでも言わないと、臨済宗や曹洞宗といっても、一般には、これらが禅宗であるということが分からないのかもしれない。

さて、話は少し脱線したが、この『禅 ZEN』という映画は、道元禅師の生涯を映画化したものであるらしい。道元役を演じるのは中村勘太郎である。
曹洞宗を開いた禅僧で、只管打坐を標榜した人であることは知っていても、その生涯は知り得なかったので、楽しみにしている。

専用のホームページもできているので見てみたところ、関連リンクページがあるのでのぞいてみたら、Coming Soon となっていた。いくら道元禅師の生涯の映画であって、永平寺が舞台として出てきても、未だ曹洞禅ネットにはリンクしていないようだ。

禅文化研究所で事務局を兼ねている臨済宗黄檗宗連合各派合議所では、臨黄ネットという臨済宗の公的なホームページを運営している。
このホームページでやりたかったのは、インターネットというある意味バーチャルな世界で終えず、そこから、それを見た人を近くの禅寺や、禅寺の和尚に向かわせようというものだ。

さて、この映画は見る人の目にどのように映り、そしてどんな感情を残すのだろうか。既成仏教というものを見直されたり、実近に感じられるようになるだろうか。

もちろん私も劇場に足を運ぶつもりだが、どんな映画に仕上がっているのか楽しみではある。
余談だが、Googleで"禅 ZEN"で検索してみたら、本ブログもなかなかいいところに位置していた。(笑)
それでもまだ、けったいな商品を販売しているサイトに負けているのは腑に落ちないが。

12/24の記事「“禅ZEN”~女性として観る~」はこちらからどうぞ。


*本日は仏成道会(ぶつじょうどうえ)。お釈迦様がお悟りを得られた日です。

by admin  at 07:30
コメント
  1. 毎日、楽しみに拝見しております。そちらの思惑に上手くハメられた私は、先日、円覚寺の坐禅会に行ってしまいました…。

    by カピバラ  2008年12月 8日 16:58
  2. カピバラさん、いつもご覧いただいているとの由、そしてコメントを頂戴しまして、ありがとうございます。
    どちらでこのブログをお知りになられたのでしょうか?
    円覚寺での坐禅はいかがでしたか?
    と質問ばかりになってしまいましたが…。またお暇な時にお教え下さいね!
    これからもどうぞ末永く宜しくお願い致します。

    by 禅文化研究所  2008年12月 8日 17:11
  3. 今年の7月、東京ビッグサイトでのブックフェアで、禅文化研究所のブースを拝見いたしました。そのとき、栞を24枚セットでいただいてしまったり、大変ご親切にしていただきました。メルマガも配信していただいています。おっしゃるとおり、何が禅宗なのかも今まで知りませんでした。
    坐禅はまったく初めての経験でした。円覚寺の広い大方丈に、外の鳥の声がかえってその静けさを深め、お寺ってやっぱりすばらしい。でも、教わった腹式呼吸がうまくできない、寒い、やっぱり足がイタイ、ああなんだか修行してるって感じが、和尚様の裸足ってかっこいいな、しかしミッションスクール出身の私がなんでこんなことに、これがご縁というものでしょうか?…
    なんとか三炷、とにかく座っているだけでした。でもまた伺いますのでこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

    by カピバラ  2008年12月 9日 17:19
  4. カピバラさんは、東京国際ブックフェアにおいでいただいたのですね。
    あの時、禅文化研究所のブースでの一番人気はあの栞だったのです。セットを作るのに結構大変だったのですが、その苦労がむくわれて、こうしてブログを読んでいただいたり、円覚寺の坐禅会に参加されたりして、うれしい限りです。また、仰るとおり、まことにこちらの思惑通り(笑)。
    来年もブックフェアに出展する予定となっておりますので、是非またお越しください。お待ちしております。
    ちなみに、このブログを書いているスタッフにもミッションスクールを出たものもいますよ。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    by 禅文化研究所  2008年12月 9日 17:37
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