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鈴木大拙の故郷 能登半島 蛸島

蛸島

国泰寺を後にして、ふと思い立ち、能登半島の先端近くにある蛸島へ向かった。
なぜなら、ここはあの鈴木大拙博士が若きころに住んでいたことがある町なのである。
なんということはない、とても辺鄙な小さな田舎町である。
もとは塩業が盛んであった町で、のと鉄道能登線の終点・蛸島駅があったが2005年に廃線になってから鉄道もない。

蛸島小学校

さて、この交差点のちかくに、蛸島小学校をみつけた。
『鈴木大拙未公開書翰』によると、鈴木大拙の兄・元太郎はこの小学校で校長をしていたのだ。そして大拙は、第4高等中学校を退いて後、この兄のもとに寄寓していたのである。そしてそこから近くの飯田小学校に先生として通ったという。
また、大拙自身もこの小学校で先生をしていた可能性もあるらしい。
今は鉄筋コンクリートの新校舎となっていて、当時の面影はないのだが、この寂れた町は、まぎれもなく大学者鈴木大拙の原点の地なのである。

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by admin  at 07:30
コメント
  1. 宣伝っぽいですが、情報提供です。
    2011年1月15日発売で岩波現代文庫『大拙と幾多郎』が出ます。著者は森清。20年前に朝日選書で出たもの。増補、改訂してあります。
    大拙と西田幾多郎は、若い頃、かなり世に出るのに苦労しました。それを乗り越えて生涯の仕事をした。現代の若い人たちにそこを学んでほしいと思います。
    amazoneで先行予約を受け付けています。

    by 森清  2010年12月28日 11:27
  2. 森清先生
    コメントを頂戴し、ありがとうございます。
    大拙と幾多郎については、弊所から刊行していた『鈴木大拙未公開書翰』の編集をしていたときにも、その交友を垣間見させていただきました。
    また個人的に、昨年、かほく市の西田幾多郎記念哲学館を訪ねましたし、金沢市には鈴木大拙記念館も着工されているところで、ますます、研究が深まることを楽しみにしています。
    情報をありがとうございました。

    by 禅文化研究所  2011年1月 6日 17:57
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