トップページ » 2008年7月29日

美しい竹細工 生野徳三さんの工房へ

 

床に掛かる「雨竹」の軸

研修で大分を訪ねていた際、以前から親交のあるお寺のご婦人にお願いして、大分市内にある、竹工芸師 生野(しょうの)徳三氏のご自宅を訪ねた。
「雨竹」。ちょうど梅雨の時期であり、この床に相応しい軸がかけてある。
私事ではあるが、毎年年始には、先のお寺のご婦人が贈ってくださる、生野さん作の「翠竹箸(すいちくばし)」で、お正月のお雑煮を頂くことが恒例となっている。このお箸は青々としている上に、先が細く、長さもほどよく、とても使いやすいので重宝するのだ。

このたび大分滞在中に、竹細工の山地である大分で、是非、生野さんの工房をみたいと思いお願いして、その願いがかなった。
先代の故・生野祥雲齋は人間国宝であり、また徳三さんも日展会友として活躍されている。

 

竹のオブジェ

このオブジェは、近く開かれるアメリカでの展覧会に出品されるというものだそうだ。非常に手の込んだもので、竹のしなやかさがそのまま表われているように感じた。
部屋の外には苔むした庭と池があり、蛙がなき、鯉が跳ねる。ご自宅の裏には山が広がり、涼しい風が吹いていて、別天地にいるような気分にさえなった。

 

池のある中庭

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by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)