トップページ » 2007年11月21日

柚子の収穫

収穫前

秋晴れの好天に恵まれた一日、境内に1本だけある柚子の収穫を行った。寒さとともに鍋物が恋しくなる季節、柚子の香りと酸味は料理をいっそう引き立ててくれる。
昨年は実のなりが少なかったが、今年は全体に小ぶりながらもたわわに実ってくれた。早速作業服と厚手の手袋に身を包み、剪定鋏や高枝鋏を使って作業に取りかかる。枝には無数の鋭い刺があり、気をつけないと擦り傷だらけになってしまう。

半日かけて収穫した実は、汁を搾って瓶詰めにして冷蔵庫に保存する。そのまま料理に使ったり、柚子醤油にしたりと冬場の食卓には欠かせない名脇役になる。残った皮は布袋に詰めて風呂に入れ、冬至には早いけれど柚子湯として楽しんだ。古来よりひび・あかぎれを直し、風邪の予防になると伝承されてきた柚子湯だが、血行を促進して疲れや痛みを取り、冷え性にも効果があるらしい。体も芯から温まり、深まりゆく秋を実感できた一日であった。

もぎたての柚子たち

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)