公益財団法人 禅文化研究所

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動作で「わかる」-心理臨床の援助過程-
監修 成瀬悟策(九州大学名誉教授)
著者 河野文光(妙心寺派福聚寺住職)

A5判並製/436頁
定価:1,980円(税込)
ISBN978-4-88182-272-2 C3011
発行日:2013/4/2
住職との二足鞋で30年にわたって勤務した養護学校。
その経験から得た臨床動作法をいかし、退職してから、大学の講師やスクールカウンセラー、身体障害者療護施設の訓練士として、また自坊での相談室活動等々、益々臨床の領域が広がってきたという著者が、心理臨床の援助過程を総まとめにした著書。

-もくじ-

開扉の辞 成瀬悟策/ix

序 章/1

第Ⅰ章 「わかる」とは
1 緒言 10
2 「わかる」という語句 11
3 土井健郎の「わかる」ということ 13
4 「わかる」に関連した共感的理解 15
5 わかる」に関連した直感 24
6 「わかる」に関連した体験過程 30
7 共動作 35
8 「わかる」に関連した「気づき」 36
9 「わかる」に関連した「さとる」 39
10 「わかる」に関連した主観と客観 49
11 「わかる」に関係した洞察 50
12  動作法では「わかる」を記述しているか 52
13  筆者の「わかる」という視点 67

第Ⅱ章 動作法の歴史と構造
1 動作法の歴史 92
2 援助法としての動作法 96
3 動作法の援助場面の構造 99

第Ⅲ章 運動障がい児・者への援助過程

第Ⅳ章 自閉性障がい児への援助過程
1 自閉性障がい児の問題行動への動作法の適用 150
2 事例10:自傷行為が激しい重度重複障がい児への適用 151
3 事例11:自閉症児(I男)に対する動作法導入場面での援助
(河野, 2006, 2007a) 174
4 事例12:動作の援助対応と泣きや自傷行為の変容から
「わかる」こと 190

第Ⅴ章 その他の事例での援助過程
1 事例13:黙症児(K男)への動作援助 210
2 事例14:相談室登校生徒(L男)への動作援助 216
3 事例15:糖尿病を発症している知的障がい者(M氏)
への動作援助233

第Ⅵ章 事例から「わかる」こと
1 運動障がい児の事例から「わかる」こと 248
2 自閉性障がい児の事例から「わかる」こと 253
3 その他の事例から「わかる」こと 258

第Ⅶ章 援助者から「わかる」こと

第Ⅷ章 動作者の動作体験を記述する
1 動作者の動作体験を推測する試行 380
2 動作者の「感知・分類」の記述 381
3 動作者の感知体験の推測 385

第Ⅸ章 動作で「わかる」視座
1 「主体活動」の新たな視点 396
2 援助過程の「やり取り」の記述 397
3 常に注意が頻繁に動いていると感じる「シフト感」と
主体(主体活動)の智恵 399
4 援助者と動作者の主体性のやり取り、つまり「相互動作性」404
5 「わかる」基盤と「わかる」ということ 406
6 相互動作性 413


あとがき 417

 

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