公益財団法人 禅文化研究所

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臨済録
山田無文
A5判上製/496頁
定価:本体4,500円(税別)
ISBN978-4-88182-157-2 C0015
発行日:1984/6/25
臨済がみんなに求めるところは、人にだまされるな、ということです。学問にだまされるな。社会の地位や名誉にだまされるな。外界のものにだまされるな。何ものにもだまされぬ人になれ。それだけなのです。
鎮州臨済慧照禅師語録。この一冊の本は、ことごとく臨済和尚のハラワタから飛び出した、一句一句が天下人をして震えあがらせるようなすごい言葉ばかりです。そういう言葉を集めた本が臨済録なのです。

はじめに
馬防の序

上 堂
王常侍が説法を請う/観音菩薩の正眼/赤肉団上に一無位の真人有り/賓主歴然/如何なるか是れ仏法の大意/如何なるか是れ剣刃上の事/孤峰頂上と十字街頭/途中に在って家舎を離れず/三句・三玄・三要


示 衆
四料揀(その一)/真正の見解を求めよ/但だ外に求むること莫かれ/心法形無うして、十方に通貫す/無事是れ貴人/随処に主と作れば、立処皆な真なり/如何なるか是れ仏魔/如何なるか是れ真正の見解/四種の無相の境/学道の人、自信を要す/三眼国土/真仏無形、真法無相/四賓主(その一)/仏に逢うては仏を殺せ/仏祖は是れ賞繋底の名句/四賓主(その二)/寔情大難、仏法幽玄/四料揀(その二)/衣を認むること莫かれ/今時の学人得ざることは/真仏・真法・真道/如何なるか是れ西来意/大通智勝仏/五無間の業/文字の中に向かって求むること莫かれ/衣食の為にすること莫かれ


勘 辨
黄檗の一転語/払子を竪起す/普化と斎に赴く/臨済は小厮児/普化、生菜を喫す/普化振鈴/官馬相踏む/露柱は凡か聖か/米は売り切れたか/座主に問う/徳山の三十棒/総に伊れをして成仏せしむ/露地の白牛/棒と喝/渾崙擘けども開けず/大覚、到り参ず/趙州との問答/定上座の大悟/観音の正面/臨済の四喝/善来か悪来か/祖師の意無し/径山五百の衆/普化の全身脱去


行 録
臨済の大悟/臨済栽松/徳山との問答/世間では火葬だが、うちでは生き埋めだ/黄檗、恐るる勢いを作す/堂中に在って睡る/钁頭問答/ 山・仰山との出会い/破夏の因縁/達磨の塔頭に到る/龍光和尚との問答/三峰の平和尚との問答/大慈和尚との問答/華厳和尚との問答/翠峰和尚との問答/象田和尚との問答/明化和尚との問答/老婆との問答/鳳林和尚との問答/金牛和尚との問答/臨済、遷化する/臨済の略伝
あとがき(河野太通) 索引

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読者からのコメント
最も尊敬する山田無文老師の本がみつかり、楽しく拝読しました。すぐそばで老師の声が聞こえる様です。 埼玉県・63歳男性
無文老師の言葉は私を勇気づけて下さいます。臨済のおしえに出会うことができた―何と私は幸せな人間なのだろうか。 兵庫県・38歳男性
日頃、自分だと思っていた自分は、だまされ、振り回されている自分でしかないことを痛感いたしました。仏教でいう我(が)そのものでしかない己を直視する行をさらに徹底させていこうという気持ちを起こす機会を頂きました。 東京都・43歳男性
臨済さんは優しい。優しいから厳しい。厳しいから優しい。
専門用語というのは使うほどに隘路にはまり込む。
やがて隘路にはまり込んでいることすら認識出来ぬようになる。
それとは知りつつも隘路にはまり込みたがる私がいる。
神秘主義、権威主義に陥らぬようにと普遍性のある文言で説く教えが時代を超えてわが胸に響く。
大切なことは実に単純なことなのだと。
石川県・69歳男性