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白隠禅師法語全集 第11冊
假名因縁法語・布皷
訳注・芳澤勝弘(花園大学国際禅学研究所教授)
46判版上製・604頁
定価:本体3,300円(税別)
ISBN978-4-88182-141-1  C0015
発行日:2001/6/15
ここに収録される物語は、単なる因果物語でも怪談でもなく、不孝の行ないによって悪果をこうむることがテーマになっている。不孝をテーマにしたものは、すでに白隠より先に、井原西鶴の『本朝二十不孝』(一六八七年刊)がある。白隠は、西鶴のこの本の中から「善悪の二つ車、広島に色狂ひの棒組屋」という物語を取り上げ翻案して、この書におさめているが、その文学的表現の豊かさにおいて、はるかに前者を上回っていると言っても過言ではない。登場人物の業の深さ、悪玉ぶり、嫌らしさを、あますことなく表現し尽くしているのである。このほか、さまざまな悪女が登場するが、その描写には、表現者白隠の面目躍如たるものがある。
また、他の物語でも、『伊勢物語』などの古典を下敷きにした構成、そして、随処に挿入されている五七の「道行調」の表現などが見られる。後者の技巧はきわめて効果的で、江戸期の読者は知らず識らずのうちに、浄瑠璃の語りを聞いているような臨場感を味わったことであろう。
本シリーズでは、それぞれ現代語の意訳をつけているが、本書については、原文の調子をそこねることをおそれ、意訳はつけないことにした。
人間の悪行を活写して、因果応報の理を説く。

仮名因縁法語 (本文・注)
休心坊、火難に逢う事/赤野山観世音菩薩利生ノ事/駅馬、盗賊ヲ害スル事/栗田氏ノ娘、白狗ト成ル事/後妻、先妻ノ霊ト口論スル事/布鼓 (本文・注)/布鼓 巻之一/布つゞみの序/布鼓 巻之一/不孝ノ子ニ贈リシ書/再 布鼓/父ヲ害シケル斧ノ柄、両ノ手ニ焦ゲ付ク事/姑蘇村ノ安二、自ラ頭ヲ打チ割ル事/不孝ノ船頭、鰐ニ見入レラルヽ事/胎衣ヲ煮テ母ニ進メテ、霊蛇、口ニ入ル事/母ニ進ムル菰羮ヲ奪イ食ツテ咽ビ死スル事/富士ノ郡久左、不孝ノ罰ノ事/母ニ蔵シケル、蛇ト化シテ、不孝ノ子ヲ捲キ殺シケル事/那須ノ伝教、生キナガラ奈落ニ沈ム事/布鼓 巻之二/(再 布鼓 巻之二)/老父ノ遥カニ尋ネ来リタルヲ顧ミザル女ノ事/結城ノ大工町ノ七兵衛、生キナガラ餓鬼ニナル事/河南ノ玄偉、土袋ヲ以テ父母ヲ圧シ殺サントセシ事/布鼓 巻之三/再 布鼓 巻之三/不孝ノ娶、狼ニ化スル事/不孝ノ娶、狼ニ成リテ吾ガ子ヲ食イケル事/襄陽ノ杜徽、父ノ歯ヲ打チ欠ク事/不孝ノ娶、火車ニ載セラルヽ事/餅ニ小児ノ糞ヲ塗リテ、母ニ進メシ事/布鼓 巻之四/(再 布鼓 巻之四)/孝ト不孝ト、賞罰遁レ無キ事/庠生鄭文献、雷火ニ打タルヽ事/娶ト姑ト中アシキヲ 治シケル老医ノ事/関羽将軍ノ木像、不孝ノ人ノ首ヲ截リ玉フ事/布鼓 巻之五/(再 布鼓 巻之五)/宇佐美文七、亡魂ト戦フ事/諌言記 (本文・注)/不孝ノ子ニ贈ル書
解説
假名因縁法語(原本影印)
布皷(原本影印)
卷之一
卷之二
卷之三
卷之四
卷之五
諫言記(原本影印[部分])

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