語録・お経に親しむ
不立文字・教外別伝の宗風を持つ禅宗であっても、実は禅の伝灯は、祖師の語録を読むところからはじまっているとも言えるでしょう。またお経の解説本などもご紹介します。
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江戸期の複数の禅僧によって編まれた『諸録俗語解』。最も初期のものと思われる新出の写本三種以上を校合して翻刻した。また『諸録俗語解』の補編である『参攷類語』『諸録俗語解補』の二書をも併せ収めた。解しがたい時代語には補注を付した。また、用例の原文も大幅に補った。巻末に語彙索引(約3800項目)、引書索引、国語・諺索引も備えた。 -
一休禅師の作とされる江戸期の開板本を現代仮名遣いに改めて復刻。 -
公案禅の大成者、宋の大慧宗杲が、門下の居士や官史などの質問に答えて、禅を修得するための要点、心構えなどを懇切に教えた手紙文62通を集めた『大慧書』。その一字一句を、道忠が、実に十年の歳月をかけて注釈した本書は、大慧書注釈書の最高峰。索引によって一大禅語辞典として活用できる。 -
「百伽陀」は、寛永16年、佛頂国師32歳の自序にあるように、国師が弟子たちのためにと、折にふれて収録されたものを、元禄3年に無著道忠禅師によって手が加えられ、体裁を整えて刊行されたものである。
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無著道忠禅師撰『禅林象器箋』の中から、特に今日の江湖叢林において、なお用いられているものを撰び、必要に応じて漢文を現代訳し、他の辞典などによって内容を補足した。大本山妙心寺発行の『正法輪』に連載されたものを纏めたもの。巻末に索引も附す。 -
碧巌録の註釈書の一つ。碧巌録百則中の故事熟語の出典が明記され、論評を加える。碧巌録の読解のみならず、広汎に禅語辞書として充分に活用できる。索引は類聚一、二との総合索引。 -
東嶺禅師二百年大遠諱に際して出版されたもの。 -
禅籍の中から、俗語、故実、句語などの語彙を引き出し、禅師が生涯をかけて渉猟した内典外典の広汎な知識によって、出拠を引証し、詳細な解釈を施す。現在刊行されている禅語辞典の基本書。
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禅籍に用いられる方語などを解説した、古くから伝わる以下の6種の書を集め、総合利用できるよう、索引を付した。
「宗門方語」/「禅林方語」(清僧雷音将来本・無著道忠自筆写本)/「禅林方語」(無著道忠撰)/「碧巖集方語解」(服部天游撰)/「俗語解」(禅学俗語解)/「禅林句集辨苗」 -
天龍寺の開山夢窓疎石の語録である『夢窓国師語録』上・下巻、及び年譜・拾遺に和訓をほどこし、索引を付した。現在入手できる唯一の夢窓国師語録である。 -
昭和の傑僧 山田無文老師による碧巌録の決定版。部首別画数順による語彙索引。 -
入矢義高教授を中心とする語録研究班が会読・研究した『玄沙広録』の初の全訳注。その語録は鋭い批判精神の言葉と、自己変革の軌跡を精細に書き留めている。
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昭和の傑僧 山田無文老師による碧巌録の決定版。第八十九則~第一百則。 -
昭和の傑僧 山田無文老師による碧巌録の決定版。第七十七則~第八十八則。 -
白隠禅師が毒語註をもって般若心経262文字の真理を明かす。 -
入矢義高教授を中心とする語録研究班が会読・研究した『玄沙広録』の初の全訳注。その語録は鋭い批判精神の言葉と、自己変革の軌跡を精細に書き留めている。
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