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蘭山正隆 山花開似錦
禅文化研究所 資料室蔵 (聴松堂-153)
筆者:
蘭山(らんざん)正隆(しょうりゅう)(1713-1792)
臨済宗。字は蘭山、号は積翠。出羽(山形県)の人。幼年に出家し、勝因寺に投じ、後、月船禅慧・大道文可・古月禅材に参じ、古月の法を嗣ぐ。衣鉢を争う徒のため、筑後(福岡県)福聚寺への嗣住を辞して、豊前(大分県)の開善寺・静泰院に住す。寛政四年四月二九日示寂。世寿八〇。円機妙応禅師の諡号を賜る。 『新版 禅学大辞典』大修館書店より
内容:
山花開似錦 山花(さんか)開(ひら)いて錦(にしき)に似(に)たり 澗水湛如藍 澗水(かんすい)湛(たた)えて藍(あい)の如(ごと)し
―― 一人の僧が、大龍和尚に問います。「色身は敗壊す、如何なるか是れ堅固法身――この生身の肉体は死ねば朽ちて無に帰します。死んでもなくならない永遠不滅の法身・仏性とはどんなものでしょうか」。 大龍和尚が答えます。「見なさい!山一面に花が咲き乱れて、錦を織りなしたように美しいではないか!新緑に囲まれて谷水は藍を流したように真っ青に輝いているではないか!」―― 色身がどうの、法身がどうのという理屈を忘れて、美しい景色を眺めなさい!この美しい色身の現世がそのまま、真理の法身ではないか! 肉体は滅びるが、心は滅びない、という物と心を二つに分けて見る見方を否定して、物心不二、生死一如の世界を、美しい現世底を、詠じて説いたのです。
細川景一著 『白馬蘆花に入る』 禅文化研究所発刊 より
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