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平成12年6月5日から6日にかけ、妙心寺派九州西教区の住職研修会が、唐津のホテルを会所に開催された。当研究所からは、芳澤勝弘編集主幹が「白隠禅画におけるメッセージ」と題して講演し、約50名の参加者に日本臨済禅中興の祖、白隠さんの知られざる一面に迫った。
講演は、白隠さんが画いた多くの布袋図の分析、賛の解読から始まった。大道芸を演じる布袋、すたすた坊主、お福などをとりあげ、白隠さんがこれらキャラクターに、当時の歌謡・芸能を演じさせながら、衆生を教化した軌跡を辿った。
詰まるところ、布袋やすたすた坊主は、白隠さん自身(の化身)である。出家の勤めは、世事に追われる在家に代わって修行に努め、生死の一大事を究めて一切衆生を救済すること以外にない。白隠さんはその画の中で千百億に身を分けて、上求菩提、下化衆生のメッセージを送り続けたのである。
3時間に及ぶ講演と質疑応答は、参加者の熱意に支えられ、充実した内容となった。お世話になった教区役員の方々初め、参加者各位に厚く御礼申し上げます。(同行子)
*参考:『禅文化』連載中の「白隠禅師仮名法語・余談」、『白隠禅師法語全集』第三冊『壁生草』など。 |